耳鼻咽喉科系

高齢者の嚥下障害と発声障害(特別企画)−いつまでも美味しく食べ続け、家族や周りの人々に意思を伝えるために

s00339
s00339

特に、嚥下障害と発声障害の実践的対処メソッドを学ぶ

■講師 津田豪太 先生(聖隷佐倉市民病院耳鼻咽喉科 部長)
>講師詳細はこちら 
 

■講師 西山耕一郎 先生(横浜市南区・西山耳鼻咽喉科医院 院長、東海大学 非常勤教授)
>講師詳細はこちら 
 

【セミナー概要】
日本は超高齢社会になり、老人の嚥下障害症例は増加し、医療者は嚥下障害の対応から避けて通れない。高齢になれば筋力と神経系の機能は低下するので、走るのが遅くなるのと同様に嚥下機能が低下するのは自然の摂理である。『高齢者の嚥下障害は、何もすることは無い、何もしない方が良い』という意見もある。しかしながら御家族達は、『老衰は順番ですから仕方がありませんが、何なら食べられますか老衰だと判っていますが悔いの無い医療を受けさせてあげたい』と言われる。嚥下機能を診断し、病態に対応した治療やリハビリテーションを行えば、経口摂取を続けられて人間らしい生活を続けることができる症例を経験している。手術により、経口摂取や発声を再開できる症例もある。
今回の医療技術セミナーでは、斯界の二人の著名な講師により、高齢者の嚥下障害と音声障害のセミナーを開催する。
皆さま、奮ってご参加いただければ幸いです。
10:00−12:00音声障害と嚥下障害の基礎と臨床西山耕一郎先生
10:00〜動画で見る音声障害と嚥下障害の診断と治療、リハビリテーションと嚥下指導
11:00〜嚥下障害診療における嚥下造影検査(VF)と嚥下内視鏡検査(VE)の検査法と読影法
 
12:00-13:00昼食(進行の都合により、午後の講義が早まることがあります)
 
13:00−15:00嚥下障害の栄養管理、チーム対応、外科的対応津田豪太先生
1.嚥下障害と栄養管理
2.多職種協力によるチーム対応
3.重症例・難治例への外科的対応

セミナー要綱

セミナーNO. 339
開催日 2015年11月29日 10:00〜15:00
講師 ■津田豪太 先生(聖隷佐倉市民病院耳鼻咽喉科 部長)
■西山耕一郎 先生(横浜市南区・西山耳鼻咽喉科医院 院長、東海大学 非常勤教授)
診療科目 耳鼻咽喉科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■11月29日(日)に開催しました第339回医療技術セミナー『実地医家が知っておくべき高齢者の嚥下障害と音声障害の診断と治療−いつまでも美味しく食べ続け、家族や周りに人々に意思を伝えるために』は盛会裏に終了しました。『音声障害』は初めてでしたが、『嚥下障害』は、7月20日に、取り上げて以来、2回目の開催になりました。要するに、嚥下障害と音声障害は背中合わせの障害であ、原因も治療も似ている・・・ということで、一緒に取り上げていただくことになりました。
講師には、聖隷佐倉市民病院耳鼻咽喉科/摂食嚥下センター部長津田豪太先生と、横浜市南区・西山耳鼻咽喉科/東海大学医学部非常勤講師の西山耕一郎先生をお招きしました。津田先生は、福井地方でこの30年間にわたり「嚥下治療」を進めてこられ、今年の4月から聖隷佐倉市民病院に来られ、新たに摂食嚥下センターの立ち上げに邁進されておられる方です。
講義の組立は、午前が、西山先生の「高齢者の嚥下障害と音声障害の診断と治療」のタイトルの下、?動画で見る音声障害の診断と治療(1.喉頭の解剖/2.音声機能検査−ストロボスコピー/3.喉頭疾患/4.迷走・反回神経麻痺)、?嚥下造影検査マニュアル(嚥下造影検査(VF)−1.目的/2.使用する物品/3.手順/4.読影するポイント/5.観察項目)、?動画で見る嚥下障害に対する嚥下内視鏡検査・嚥下指導・リハビリテーション(1.嚥下障害総論/2.誤嚥性肺炎/3.嚥下内視鏡検査(VE)/4.重症度別嚥下指導法/5.病態別リハビリテーション法/6.症例提示)というものでしたが、食事の時の姿勢や注意、嚥下おでこ体操や顎持ち上げ体操等の実戦的なリハビリの運動などもご紹介いただくとともに、たくさんの動画を駆使され、素晴らしいお話でした。
午後の津田先生は「嚥下障害の栄養管理、チーム対応、外科的対応」のタイトルの下、?嚥下障害と栄養管理(1.栄養評価方/2.栄養投与ルートと内容/3.NSTと嚥下治療)、?チーム治療(嚥下チームを始めた理由/嚥下チームの活動内容/嚥下チームを作るために)、?医師としての治療(薬物療法/外科的治療(手術))というものでしたが、福井地域で30年間にわたり培ってこられた実績を基に、これから関東地域で嚥下治療を新たなチームで行い、広げてゆこうという意気と情熱に満ち満ちた、素晴らしいお話でありました。
受講者は、耳鼻咽喉科の医師だけでなく、内科、老健施設の管理者、言語聴覚士さん等でしたので、質疑も盛り上がりました。会場からがほとんどでしたが、ネット視聴者からもするどい質問がまいりました。受講者の中には、「リハビリテーションの実際について」今後、企画・開催して欲しいとの声を残された方がおられました。

■講師 津田豪太 先生(聖隷佐倉市民病院耳鼻咽喉科 部長)
<専門分野>
音声障害(喉頭麻痺を中心とした音声外科と音声治療)
嚥下障害(外科的治療とリハビリテーション)
栄養管理(NST)
頭頚部腫瘍(機能温存治療)
<兼任>
福井大学医学部耳鼻咽喉科・頭頚部外科臨床准教授
名古屋大学医学部耳鼻咽喉科・頭頚部外科非常勤講師
<略歴>
86年3月 福井医科大学(現福井大学医学部)卒業
5月 福井医科大学耳鼻咽喉科学教室研修医
9月 同 助手
88年3月 国立鯖江病院(現公立丹南病院) 医員
89年4月 福井医科大学耳鼻咽喉科学教室 助手
95年4月 大阪労働衛生センター第一病院 医長
96年7月 福井医科大学耳鼻咽喉科学教室 助手
98年7月 福井県済生会病院耳鼻咽喉科 部長
15年4月 聖隷佐倉市民病院耳鼻咽喉科 部長
<資格>
日本耳鼻咽喉科学会専門医、指導医
日本気管食道科学会認定医
がん治療認定医機構がん治療認定医
日本頭頚部外科学会頭頚部がん指導医
日本静脈経腸栄養学会認定医
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士
<著書>
嚥下障害の臨床第2版編集委員 医歯薬出版
嚥下障害の臨床実践編 編集委員 医歯薬出版
摂食・嚥下障害学医歯薬出版
口腔・中咽頭癌のリハビリテーション医歯薬出版
摂食・嚥下障害ハンドブック医歯薬出版
音声障害(言語聴覚士ハンドブックシリーズ)建白社
喉頭疾患(CLIENT21シリーズ)中山書店
嚥下障害Q&A医薬ジャーナル社
嚥下障害を治す(耳鼻咽喉科プラクティカルシリーズ) 文光堂
音声障害・嚥下障害(ENTnowシリーズ)メディカルトリビューン社
今日の治療指針2005年版嚥下障害の診断 医学書院
今日の治療指針2007年版嚥下障害の治療 医学書院
今日の治療指針2014年版嚥下障害の診断 医学書院

■講師 西山耕一郎 先生(横浜市南区・西山耳鼻咽喉科医院 院長、東海大学 非常勤教授)
<専門分野>
耳鼻咽喉科・気管食道科
<現在の兼職>
東海大学非常勤教授
藤田保健衛生大学客員准教授
横浜市立大学非常勤講師
北里大学非常勤講師
<略歴>
85年北里大学医学部卒業
94年医学博士(北里大学)
95年国立横浜病院(現横浜医療センター)耳鼻咽喉科医長
00年北里大学耳鼻咽喉科講師
03年北里大学耳鼻咽喉科診療助教授
04年横浜市南区西山耳鼻咽喉科医院院長
現在に至る
<学位・専門医>
94年医学博士(北里大学)
「鼻汁中のカリクレイン・キニン系の関与」
日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本気管食道科学会専門医、日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士
<学会・研究会等関係>
日本気管食道科学会評議員
日本嚥下医学会評議員
横浜嚥下障害症例検討会世話人代表
日本耳鼻咽喉科学会神奈川県地方部会理事兼嚥下委員会委員長
東日本音声外科研究会世話人
耳鼻咽喉科短期滞在手術研究会世話人
2014年第37回日本嚥下医学会シンポジスト
2014年第12回日本耳鼻咽喉科学会嚥下障害講習会講師
2014・2015年PDNVEセミナー講師
2015年10月第60回日本音声言語医学会(名古屋)シンポジスト
2015年11月第29回日本耳鼻咽喉科学会専門医講習会(札幌)講師
2016年3月第27回日本喉頭科学会(大阪)教育セミナー講師
<受賞等>
2006年14thClinicalVideoForumBestVideoAWorld受賞
2006年第26回横浜市社会福祉大会救急医療事業功労賞受賞

ビジターは購入できません。

医師会員、コ・メディカル会員

販売価格  ¥5,500(税込)

商品選択

数量  

SOLD OUT