耳鼻咽喉科系

コ・メディカルのための”めまいのリハビリテーション(平衡訓練)”を体得する

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明日からめまい治療の手札が増える

■講師 新井基洋 先生(横浜市立みなと赤十字病院耳鼻咽喉科 部長)
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【セミナー概要】
「めまいのリハビリテーションを体得する」というセミナーに興味をもっていただき、誠にありがとうございます。それは、日常診療で、なかなか治らないめまい患者に打つ手がなく、困った経験をされているからだと推察します。めまいの診断技術は進歩し、より適切な病名が付けられるようになりました。一方、治療の選択肢は旧態依然として狭く、古い薬を使わざるを得ません。「せっかくめまい専門医に紹介したのに、自分が出す薬と変わらないじゃないか」と思われても仕方ない面があります。患者の自覚的めまい感は薬剤で軽快できる場合もあります。しかし、三半規管を中心とする内耳機能左右差は改善できません。良性発作性頭位めまい症(BPPV)によるめまいや、高齢者の慢性ふらつきといったものは、薬剤では解決できない代表でしょう。
そこで私は、めまい治療の新たな手札として「めまいのリハビリテーション(平衡訓練)」を始め、多くの医師に知ってもらいたいと思い、普及活動を続けて参りました。「リハビリ」の字面を見て、少し気持ちが萎えた先生がいらっしゃるかもしれません。「リハビリなんて医師の仕事じゃない」と思う気持ちは、ごく当たり前だと思います。しかし、「眼の前の患者を治す手段がない」というジレンマほど医師を苦しめるものはないでしょうめまいのリハビリをさらっとでも知っておくことが、手詰まりに陥った治療を変える手札になります。一度は触れておいて損はなし、デス。
医師が「めまいのリハビリを知っている」段階から次に目指す方向は、理学療法士や作業療法士、看護師等のコ・メディカルの方々と協力し、”めまいのリハビリ”によるめまい治療を多くの人々に普及し、一歩でも前へ進め、患者さん方の悩みを解消するべく、活動をひろげたいと存じます。
コ・メディカルの皆さま、奮ってご参加下さい。
15:00-16:30
耳の疾患の代表例を解説した後に、めまい治療に関して詳しく解説いたします。めまいリハビリの原理は、フィギュアスケート選手の回転後に転倒しない事と同じ仕組み。「めまいリハビリを知っていること」が、診療の手詰まりを解消する手札の一つになる。
16:30-18:00
めまいは寝ていては治らない。医師の助言が小脳の平衡機能を高め、めまい、ふらつきを改善する。めまいリハビリは自分で教えるもよし、医療スタッフにお願いするもよし。まずは参加して自分で理解し、体得してください!!
 
詳細はhttp://www.thecochranelibrary.com

セミナー要綱

セミナーNO. 338
開催日 2015年9月19日 15:00〜18:00
講師 ■新井基洋 先生(横浜市立みなと赤十字病院耳鼻咽喉科 部長)
診療科目 耳鼻咽喉科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■9月19日(土)夕刻に開催しました第338回医療技術セミナー『”めまいのリハビリテーション(平衡訓練)”を体得する−明日からめまい治療の手札が増える−実技付コ・メディカル編』は盛会裏に終了しました。
講師には、横浜市立みなと赤十字病院耳鼻咽喉科部長であります新井基洋先生をお招きいたしました。新井先生には、昨年の7月20日に第一回目のセミナーをお願いしてから、3回目のご登場ですし、他に「中枢性めまいを見逃さないための脳のMRI画像の読影」でもご登場いただいております。
この”めまいのリハビリ”は、昨年3月でしたか、日本テレビ(4ch)の夕方のニュース番組の”EVERYで報道されました。広い会場に患者さん方が集まり、皆が医師や看護師の指導の下、足踏みしたり、手の指を立て、頭を動かして、めまいの克服に取り組んでいる光景を見て、スキルアップが求めていたのはこれだ・・・と考え、新井先生にお願いしたことから実現しておりますが、あっちこっちで評判になりまして、新井先生は、毎週のように講演に呼ばれておられます。どうしても、手が足りなくて、医師の次に、看護師、理学療法士・作業療法士にも広め、この療法を一層広めよう・・・という意図から、今回のセミナーも実現しております。でも、何よりも素晴らしいと思いますのは、めまいは、一人で家で寝ていても治らない、皆が集まって、私はめまいに負けない!と、古い患者さんが新しい患者さんを指導し、激励しながら一緒にリハビリに取り組んでいる光景です。めまいは、患者さんにとっては待ったなし!の疾患です。解決しなければ、日常生活もままなりません。問題は、この指導行為に保険点数が付かないことなんです。
講義の組立としては、?前庭神経炎など左右差の著しいめまいのリハビリ、?良性発作性頭位めまい症(BPPV)の治療とリハビリ−剥がれた耳石を元に戻すためのエプレ法、レンパート法、クプラ法も含めて、?高齢者のふらつき(加齢性平衡障害)のリハビリでした。これらのリハビリの基本であります”7つのリハビリ”を覚えて生かすべく、皆が一斉に、逆療法であります手をあげ指を立て、視点を動かすリハビリをされる光景は、頼もしいと思いました。
ところで、些末な雑学ですが、スケートの選手の回転は、左回転なんだそうですね。スケート場で、回転方向が人によって違うと事故が起こりかねないという点もさることながら、地球の自転や人の心臓が左にあるので、自ずと左回転になるのだそうです。因みに遊園地のコーヒーカップも左回転だそうです。
受講生の皆さんは、新井先生のテンションの高い熱い講義に、熱い心でお帰りになったように思います。

■講師 新井基洋 先生(横浜市立みなと赤十字病院耳鼻咽喉科 部長)
<専門>
めまい、平衡
<略歴>
89年北里大学病院耳鼻咽喉科
90年国立相模原病院耳鼻咽喉科研修医
91年北里大学耳鼻咽喉科病棟医
95年ニューヨークマウントサイナイ病院神経生理学短期留学
96年横浜赤十字病院耳鼻咽喉科
99年横浜赤十字病院耳鼻咽喉科副部長、
04年横浜赤十字病院耳鼻咽喉科部長
05年横浜市立みなと赤十字病院耳鼻咽喉科部長
<著書>
『めまいは自分で治せる』DVDブックマキノ出版東京2013
『めまいふらつきは目、首、足の運動で治る』日本文芸社東京2013
『めまいを自分で治す10分体操』主婦と生活社東京2013
『めまいリハビリ実践バイブル-めまいと不安を治す12分の習慣』中外医学社東京2013、他多数

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医師会員、コ・メディカル会員

販売価格  ¥5,500(税込)

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