整形外科系

リウマチ性疾患における関節超音波検査の有用性と応用(関節エコー実技付き)

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骨関節領域の診断のスキルアップに関節超音波検査の導入を!

■講師 大野滋 先生(横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター リウマチ膠原病内科 准教授)
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【セミナー概要】
日常臨床で最も頻繁に遭遇する病態が骨関節領域の痛みです。その多くの原因となるリウマチ性疾患の診療ではこれまで関節などの対象部位の触診を中心に診察が行われてきました。熟練した指導医に「この関節は腫れていますね」と言われて「そうかな」と思ったことはありませんか触診は診る人の主観に大きく左右される技術です。明らかに異常な関節は誰にでも容易に判断できますが、早期の軽度の異常は正確な診断が困難です。困ったことにリウマチ専門医の間でも、触診による異常所見の有無の判断に乖離があることがしばしばです。より客観的な検査法として関節超音波検査が注目されています。関節超音波検査ではリウマチ性疾患の診断に重要な関節の腫脹や骨びらんを、触診やレントゲン検査よりも早期の段階で正確に評価することができます。日常診療に関節超音波検査を応用することで、一歩上の診断が可能です。百聞は一見にしかず。当日はプローヴも握っていただき関節超音波検査の実技も指導します。
皆様、奮ってご参加ください!10:00-12:00リウマチ性疾患の関節超音波検査に関する講義
 
13:00-15:00健常人を対象とした関節超音波検査のデモおよび実習
(受講者同士でモデルを務めていただきます)

セミナー要綱

セミナーNO. 334
開催日 2015年11月3日 10:00〜15:00
講師 ■大野滋 先生(横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター リウマチ膠原病内科 准教授)
診療科目 整形外科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■11月3日(火・祭)に開催しました第334回医療技術セミナー『リウマチ性疾患における関節超音波検査の有用性と応用−骨関節領域の診断のスキルアップに関節超音波検査の導入を!』は盛会裏に終了しました。
講師には、横浜市立大学医学部附属市民総合医療センターリウマチ膠原病センター准教授大野繁先生をお招きしました。企画も大野先生をお招きするのも2年ぶりのことです。落ち着いた低音のいいお声での素晴らしいお話と、明解なエコーの実技指導でした。
関節リウマチ(RA)治療はここ10年で劇的に変わっております。、副作用に注意しつつ抗リウマチ薬で治療すれば、寛解導入可能で、骨や関節の破壊・溶解や変形も止めることができるようになり、そのためには関節の所見が重要であり、そのためには超音波検査とその応用が重要である、ということです。
講義の組立は、午前中の「関節エコーでワンランクアップの診療ができる」とのタイトルで、?関節リウマチ診療の昔と今、?関節エコーの基礎、?関節エコーの病態−骨びらん、痛風、偽痛風、変形性関節症(OA)、リウマチ性多発筋痛症の見え方、?なぜ関節エコーを行うか−触診vs超音波検査、X線検査vs超音波検査、?超音波検査による寛解の評価・判定、調書・短所、?薬物治療、?超音波検査の臨床応用のために−コツをつかむ、でした。
午後は、『関節エコーの実際』というテーマの下、講義とエコー検査の実技とその指導でした。関節エコーで確認できるのは?骨棘、?滑膜炎・腱鞘滑膜炎、?骨びらん、?付着部炎等の有無がわかること。特に、ここでは乾癬性関節炎(PsA)についても言及があり、何の関連性も無さそうな皮膚および爪の症状との関係についても解説が及びました。DIP関節、PIP関節とブシャール結節、MCP関節の見え方。RAと鑑別すべき疾患・病態として、全身性エリテマトーデス(SLE)としてジャーク変形、、リウマチ性多発筋痛症(PMR)、コツびらん、腱鞘滑膜炎等を手指、肩、肘、膝、足、アキレス腱付着部、足底筋膜炎、足址等の見え方を7解説していただきました。
その後は、大野先生の模範操作・検査法の披露のあと、受講者各自で、お互いが被験者になり、プローブを持たれ検査をしていただきました。特に、傍に解剖アトラスを置いていただきましたが、大変に有効だったようです。また、?保険請求上の裏ワザ等もたくさんご披露いただきました。
質疑は、会場だけでなく、この日は熱心なネット受講者がおられ、その方からも質問がまいりました。
今後の課題としては、「整形外科エコー」にも取り組むべきだと感じております。そのうちに企画しますね。

■講師 大野滋 先生(横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター リウマチ膠原病内科 准教授)
<略歴>
88年4月横浜市立大学医学部卒業
6月横浜市立大学医学部附属病院臨床研修医
90年横浜市立大学第一内科大学院入学
92年米国国立衛生研究所(NIH)留学
94年横浜市立大学第一内科大学院卒業
国立横須賀病院内科
95年国立相模原病院臨床研究センター
96年横浜市立大学附属病院第一内科常勤特別職
99年横浜市立大学附属病院第一内科助手
02年横浜市立大学附属病院第一内科講師
横浜市立大学附属市民総合医療センター難病医療(現リウマチ膠原病)センター講師
05年同准教授、現在に至る
 
<著書>
・「EULARリウマチ性疾患超音波検査テキスト」(単行本、MEDSI大野滋(翻訳)池田啓(翻訳)瀬戸洋平(翻訳)

・「今日からできる!誰でもできる!リウマチ医のための関節超音波」(単行本、南山堂、
石ケ坪良明大野滋、年

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