呼吸器科系

実地医家で間質性肺炎の診療に自信がつく

s00331
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びまん性間質性肺炎の全貌を理解する−画像、呼吸機能、最新の治療戦略−

■講師 山口佳寿博 先生(東京女子医科大学睡眠総合診療センター センター長)
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【セミナー概要】
肺間質を病変の主座とする特発性間質性肺炎(IIPs)は呼吸器領域の中で最も理解し難い疾患であり、その診断、臨床的特徴、画像、病理所見についてある程度のコンセンスが得られたのはつい最近のことであった。IIPsには9種の亜型が存在するが、その鑑別診断は容易ではない。IIPsの中で最も注目されているのは特発性肺線維症(IPF)であるが、その原因は、IPFが多くの悪性腫瘍よりも生命予後が悪く、それに対する薬物治療が確立されていないためであった。しかし、この数年、IPFに対する有効な薬物が報告されはじめ、不治の病であったIPFに漸く光明が射し込んできた。
今回の医療技術セミナーにおける講演では、(1)IIPsの全貌を画像、呼吸機能から理解し、IIPsに対する確実な診断能力を養うこと、(2)そのために必要な画像読影の基礎を学ぶこと、(3)さらには、呼吸機能検査解釈の基礎を学ぶこと、(4)最後に、IPFに対する最新の治療戦略を学ぶこと、を目的とした。
困難な疾患に立ち向かおうとする数多くの実地医家の参加を期待しています。午前の部10:00〜12:00
1)間質性肺疾患(ILD:InterstitialLungDisease)の分類
2)間質性肺疾患(ILD):画像診断の基礎
3)間質性肺疾患(ILD):呼吸機能診断の基礎
4)特発性間質性肺炎(IIPs:idiopathicInterstitialneumonias)の分類、疾患概念の歴史的変遷
 
午後の部13:00〜15:00
5)特発性肺線維症(IPF:IdiopathicPulmonaryFibrosis)の疫学、危険因子、増悪
6)CombinedPulmonaryFibrosisandEmphysema(CPFE)の概念と臨床
7)IPFに対する最新の治療
8)IPF以外のIIPsの画像と臨床

セミナー要綱

セミナーNO. 331
開催日 2015年10月18日 10:00〜15:00
講師 ■山口佳寿博 先生(東京女子医科大学睡眠総合診療センター センター長)
診療科目 呼吸器科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■10月18日(日)に開催しました第331回医療技術セミナー『実地医家で間質性肺炎の診療に自信がつく−びまん性間質性肺炎の全貌を理解する;画像、呼吸機能、最新の治療戦略』は盛会裏に終了しました。
講師には、東京女子医科大学睡眠総合医療センターセンター長、東京医科大学客員教授であります山口佳寿博先生をお招きしました。山口先生は、COPDで2回、インフルエンザパンデミック、肺炎・・・と続いて、5回目のご登場です。今回は、呼吸器科疾患の中でも、困難な疾患であります間質性肺炎、びまん性肺疾患に取り組んでいただきました。
講義の組立としては、午前が、1)間質性肺疾患(ILD:InterstitialLungDisease)の分類、2)間質性肺疾患(ILD):画像診断の基礎、3)間質性肺疾患(ILD):呼吸機能診断の基礎。午後が、4)特発性間質性肺炎(IIPs:idiopathicInterstitial
Pneumonias)の分類、疾患概念の歴史的変遷、5)特発性肺線維症(IPF:IdiopathicPulmonaryFibrosis)の疫学、危険因子、増悪、
6)CombinedPulmonaryFibrosisandEmphysema(CPFE)の概念と臨床、7)IPFに対する最新の治療、8)IPF以外のIIPsの画像と臨床、でありました。
もともと「肺」という臓器の役割は、”ガス交換”であり、酸素を取り入れ、体内で生じた二酸化炭素を外に出す・・・という機能であろうかと思いますが、肺を構成する肺の細胞実質でガス交換が営まれる領域は細葉と呼ばれ、肺胞隔壁(実質性間質)、小葉間隔壁、細胞間質、気道周囲、血管周囲、リンパ管周囲等にいろいろな間質が存在しており、それらのすべてが交通されている、のだそうです。そうした領域に病変が生じて、間質性肺疾患と総称されている、ようです。
で、間質性肺疾患(ILD:InterstitialLungDisease)の分類としては、?一次性ILD:特発性間質性肺炎(IIPs)
・急性:AIP/DAD
・亜急性:COP(BOOP)
・慢性:IPF/UIP、NSIP、RB-ILD、DIP、LIP、PPFE
?二次性ILD:原因が特定されているもの
・感染性:ウイルス、マイコプラズマ、クラミジア、カリニ−
・膠原病関連:RA、PM/DM、PSS、シ−グレン、ANCA関連疾患
・肉芽腫性:Sarcoidosis、急性/慢性過敏性肺炎
・職業/環境性:塵肺、急性/慢性過敏性肺炎
・医原性:放射線肺炎、薬物性肺炎
・特異的原因:Langerhans’cellhistiocytosis、LAM、肺
胞蛋白症、特発性肺毛細血管炎
・先天性:Tuberoussclerosis、Hermansky-Pudlak、
Neurofibromatosis、代謝異常症、家族性IPF
があり、以下、各々について詳細な解説をしていただきました。
会場受講者からは質問が相次ぎ、関連した事項で、興味のある成果を得られたり、これまでの診療で間違っていたことについて、指摘を受けたりで、大いに成果があったようでした。

■講師 山口佳寿博 先生(東京女子医科大学睡眠総合診療センター センター長)
【専門】呼吸病態生理学、睡眠呼吸障害、COPD
<略歴>
79年慶應義塾大学大学院医学研究科修了
慶應義塾大学医学部内科学助手
82年ドイツMax-Planck実験医学研究所
留学
87年東京医科大学内科学第一
非常勤講師
91年慶應義塾大学医学部内科学
専任講師
00年 慶應義塾大学医学部内科学
助教授
04年佐野厚生総合病院副院長
10年東京女子医科大学教授
13年東京医科大学客員教授
<指導医、専門医、認定医>
日本内科学会認定医、
日本呼吸器学会指導医・専門医、
日本人間ドック学会認定医

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