中高年者のスポーツ外傷・障害の診断と治療
膝と足を中心にして
■講師 中川晃一 先生(東邦大学佐倉医療センター整形外科 教授)
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■講師 齊藤典充 先生(横浜労災病院皮膚科 部長)
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【セミナー概要】
膝・足はスポーツによる外傷・障害の発生頻度が最も高い部位です。近年、中高年のスポーツ愛好家が増加していることから、この世代のスポーツ外傷・障害の重要性は益々高まっています。特徴として、筋力や筋柔軟性の低下、腱・靭帯の変性、骨脆弱性、軟骨・半月板の変性などをベースに発生していることが挙げられます。早期に適切な診断をし、各種保存療法、手術療法の中から、患者さんのニーズに合わせた治療法を選択することが大切です。
本講演ではこれらについて、症例を提示しながら解説致します。
また、特に重要となる理学療法の実際につき、多数の症例経験を有する理学療法士による解説、実技も行います。
皆さま、奮ってご参加ください。
10:00-12:00中高年者のスポーツ外傷・障害−膝
1.診断と治療(解説、症例提示)
中川晃一(東邦大学医療センター佐倉病院)
2.理学療法の実際(解説、実技)
杉浦史郎、中村恵太(西川整形外科)
13:00-15:00中高年者のスポーツ外傷・障害−足
1.診断と治療(解説、症例提示)
齋藤雅彦(東邦大学医療センター佐倉病院)
2.理学療法の実際(解説、実技)豊岡毅、中村恵太(西川整形外科)
セミナー要綱
セミナーNO. | 317 |
開催日 | 2015年7月5日 10:00〜15:00 |
講師 | ■中川晃一 先生(東邦大学佐倉医療センター整形外科 教授) ■齊藤典充 先生(横浜労災病院皮膚科 部長) |
診療科目 | 整形外科系 |
DVD価格 | 5,500円(会員価格/税込) |
終了したセミナーの報告と開催の模様
■7月5日(日)に開催しました第317回医療技術セミナー『中高年者のスポーツ外傷・障害の診断と治療−膝・足を中心に』は盛会裏に終了しました。
講師には、東邦大学医療センター佐倉病院整形外科学教授中川晃一先生、助教斎藤雅彦先生と、佐倉市内の西川整形外科の理学療法士の杉浦史郎、豊岡毅、中村恵太の各先生をお招きしました。西川整形外科は理学療法士や運動療法士さんたちが70名もおられる施設だそうです。
講義の午前は、中川先生と杉浦史郎、中村恵太先生によります、「中高年者のスポーツ外傷・障害−膝」についてでした。組立は、?中高年者の膝スポーツ外傷、障害として、?腱損傷、腱付着部症(膝蓋腱断裂、大腿四頭筋腱断裂)、?靭帯損傷(前十字靭帯、後十字靭帯)、?疲労骨折、脆弱性骨折、?半月板損傷・変性、?中高年者の膝関節障害(変性疾患)からのスポーツ復帰で、?現状、半月板損傷、変形性膝関節症、?将来展望、というものでした。他に、膝OAの保存療法として、薬物療法(非ステロイド性消炎鎮痛剤の外用、内服、ヒアルロン酸の関節注射等)、運動療法、装具療法、体重管理についても触れていただきました。新しい治療法として、腱付着部の慢性炎症、変性、断裂等に「多血小板血漿(PRP)療法」もご紹介いただきました。
講義の午後は、斎藤先生と豊岡毅先生によります「足に関わる外傷・障害」でした。組立は?足関節、足部の解剖、?診断方法、?症例提示、であり、?スポーツ障害としては、?足底腱膜炎、?アキレス腱付着部症、?アキレス腱症、?足関節インピンジメント症候群(前方、後方)、?扁平足障害、?腱鞘炎で、?スポーツ外傷としては、?足関節靭帯損傷(外側、内側)他にリスフラン靭帯損傷、?疲労骨折(中促骨披露骨折)、?アキレス腱断裂、を取り上げていただきました。
午前、午後とも両先生のお話の後に、理学療法士(PT)の方々が、「理学療法の実際」ということで、モデルとベッドを使い、実際の治療を分かりやすく実演してくださいました。他に、ネット視聴者の要望に応えて、「骨盤体操」や「」についても、即興で実演してくださいました。
世をあげてジョギングをする方が増えていく中で、あるいはゴルフが大好きで(中)高年になっても止められないという方が増えていく中、一方で怪我をされたり、障害が出てくることも可能性としては増えてきますが、分かりやすい素晴らしい講義や実技でした。
■講師 中川晃一 先生(東邦大学佐倉医療センター整形外科 教授)
<略歴>
90年千葉大学医学部卒業
97年千葉大学大学院医学研究院修了(医学博士)
02年米国ラッシュ大学留学
09年千葉大学医学部整形外科講師
10年東邦大学医療センター佐倉病院准教授
12年東邦大学医学部整形外科(佐倉)教授
<専門医>
日本整形外科学会専門医(リウマチ医、スポーツ医、運動器リハビリテーション医)
日本リウマチ学会専門医、指導医
日本体育協会公認スポーツドクター
<学会役職>
日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)評議員
日本整形外科スポーツ医学会代議員
日本リウマチ学会評議員
日本関節病学会評議員
日本運動器科学会評議員
日本整形外科学会英文誌(JournalofOrthopaedicScience)Editorialboardmember
など
■講師 齊藤典充 先生(横浜労災病院皮膚科 部長)
<専門>
脱毛症、
血管炎、血行障害
<略歴>
93年5 北里大学病院皮膚科入局:研修医
95年4 北里大学病院皮膚科病棟医
6 横浜労災病院皮膚科専修医
98年4 北里大学医学部皮膚科研究員(助手)
6 カリフォルニア大学サンディエゴ校留学
00年11 国立横浜病院(現:国立病院機構横浜医療センター)皮膚科
02年4 北里大学医学部皮膚科研究員(助手)
04年4 北里大学医学部皮膚科診療講師
06年4 北里大学医学部皮膚科講師
11年6 国立病院機構横浜医療センター皮膚科部長
12年10 北里大学医学部皮膚科講師
14年4 横浜労災病院皮膚科部長
現在に至る
<学会での活動<>
日本皮膚科学会専門医
神奈川県皮膚科医会副幹事長
横浜市皮膚科医会副幹事長
特定営利活動法人円形脱毛症の患者会理事
神奈川乾癬治療研究会理事
<著書<〉
「目で見るアレルギー性皮膚疾患」(南山堂)
「皮膚症状からみた血管炎診断の手引き」(金原出版株式会社)
「皮膚科臨床アセット5皮膚の血管炎・血行傷害」(中山書店)
「皮膚症状からみた血管炎診療の手引き」(金原出版株式会社)
日本メディカルスキルアップは対面形式のセミナー(会場受講)を重視し、2009年4月より計800回以上医療技術セミナーを開催してまいりました。製薬企業とは無縁の独立系セミナーで、臨床現場、専門領域の第一線で活躍する講師の質と圧倒的な学習時間で医療業界に貢献してまいります。整形外科系の他、さまざまなジャンルのセミナーを開催しております。