消化器科系

実地医家のためのピロリ新時代の胃カメラ観察法と細径スコープを使った新しい大腸内視鏡挿入法

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■講師 後藤利夫 先生(新宿大腸クリニック 院長)
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■講師 佐藤達雄 先生(東京大学大学院物療内科)
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【セミナー概要】
10:00-12:00
「ピロリ菌時代の新しい胃カメラの考え方と見落としのない高速観察法」
2013年2月21日慢性胃炎にピロリ菌の除菌が保菌適応になりました。まさに「胃がん革命」です。それにともない、胃カメラの考え方も変化しています。慢性胃炎の見方が格段に進歩し、日常診療の内容も一変しました。その変更点を中心に解説します。またピロリ菌知識の一般普及に伴い、胃カメラ需要は高まっています。そこで大量の人数を短時間で見落としなく観察できる科学的観察手順である東京大学物療内科に伝わる粒良式観察法の理論と手順を紹介します。
 
13:00-15:00
「受動弯曲と極細スコープを使った誰にでもできる大腸内視鏡」
大腸内視鏡にはプッシュ法とプル法があります。プッシュ法は初心者でも行いやすいのですが痛みが強いのが難点でした。最近極細スコープや受動弯曲スコープなど押しても痛くないスコープが開発されています。プル法と比べての利点や、極細スコープを使う時の注意点など、「誰でもできる、押しても痛くない、極細スコープを使った大腸内視鏡挿入技術」を公開します。
(※今回の講演は、これまでの“水浸法”とは直接関係はありません)
午前の部:後藤・佐藤先生
「ピロリ菌時代の新しい胃カメラの考え方と見落としのない高速観察法」
2013年2月21日慢性胃炎にピロリ菌の除菌が保菌適応になりました。まさに「胃がん革命」です。それに伴い、胃カメラの考え方も変化しています。慢性胃炎の見方が格段に進歩し、日常診療も一変しました。その変更点を中心に解説します。
またピロリ菌知識の一般普及に伴い、胃カメラ需要は高まっています。そこで大量の人数を短時間で見落としなく観察できる科学的観察手順である粒良式観察法の理論と手順を紹介します。
 
午後の部:後藤→佐藤先生
「受動弯曲と極細スコープを使った誰でもできる大腸内視鏡」
大腸内視鏡にはプッシュ法とプル法があります。プッシュ法は初心者でも行いやすいのですが痛みが強いのが難点でした。
最近極細スコープや受動弯曲スコープなど押しても痛くないスコープが開発されています。プル法と比べての利点や、極細スコープを使うときの注意点など、「誰でもできる、押しても痛くない、極細スコープを使った大腸内視鏡挿入技術」を公開します。
 
(※今回の講演は、これまでの”水浸法”とは直接関係はありません)

セミナー要綱

セミナーNO. 312
開催日 2015年8月23日 10:00〜15:00
講師 ■後藤利夫 先生(新宿大腸クリニック 院長)
■佐藤達雄 先生(東京大学大学院物療内科)
診療科目 消化器科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■8月23日(日)に開催しました第312回医療技術セミナー『実地医家のためのピロリ新時代の胃カメラ観察法と細径スコープを使った新しい大腸内視鏡挿入法』は盛会裏に終了しました。
講師には、大腸内視鏡の”水浸法”でこれまで何回もご登場になっている後藤利夫先生(新宿大腸クリニック院長)と、元東京大学医学部附属病院物療内科消化器科の佐藤達雄先生でした。後藤先生は、昨年の11月以来、佐藤先生は昨年の3月以来のご出演です。
講義の組立は、午前が上部消化管の検査を専門に行っておられる佐藤先生の『実地医家のためのピロリ新時代の胃カメラ観察法』でした。かつて東京大学で多くの医師を育て上げられた恩師の粒良邦彦先生の教え「早くて見逃しのない観察法」「回転式観察法→垂直観察法」「動的観察法」を忠実に守り、実践されておられる技術をお話になられました。2013年2月21日に、「慢性胃炎」に保険適応が行われ、後藤先生は『胃がん革命日』と呼ばれましたが、ピロリ菌感染者の3%に胃がんが発生する現状を認識され、それまでは「毎年、胃カメラ検査を受けましょう」から、「ピロリ菌の除菌をしましょう」にスローガンが変わったことを指摘され、胃がん死亡の状況は年に5万人あり、今後30年はまだ多いであろうと予測されました。そこで、”早くて見落としのない胃カメラ観察法”の出番であり、佐藤先生は、他の医師の方が、上部消化管を検査されるのに15分かかっておられるところを、4分で検査され、40枚の写真を撮られて、かつ見落としのない技術に高められて、この技術を世に広め、どなたかに引き継ぎたいと考えられている、ことを紹介されました。その後、佐藤先生により、最新の症例の胃カメラ写真を約600枚供覧され、写真の分析やがんの発見の経緯等につき、披露されました。
午後は、後藤利夫先生の『細径スコープを使った新しい大腸内視鏡挿入法』と題され、オリンパス社の”受動湾曲”という機能の優れた細径の大腸内視鏡をいくつか例に出されて推奨され、受動湾曲という機能は「屈曲部における挿入性」のうえで重要であり、極細のスコープは、癒着に強い痩せた人に向いている・・・と強調され、極細スコープのメリットについて解説され、その後挿入法(プッシュ法、ループ解除法、癒着とは)にも触れて、詳細に解説していただきました。他に、S状結腸でのループ解除、脾湾でたわませないコツ、練習法等につき動画も含めて、ご披露いただきました。
今回は、水浸法とは直接関係ありませんでしたが、いつものように講義を聞く受講者のために、工夫を凝らしたスライドや動画を作成される等、これらの技術の発展と普及への並々ならぬ情熱を感じさせる名講義でありました。

■講師 後藤利夫 先生(新宿大腸クリニック 院長)
<略歴>
88年3月東京大学医学部卒業(医師免許取得)
88年4月〜94年3月東京大学付属病院物療内科(消化器研究室)に勤務、研修医、医局員を経て助手
94年4月〜98年3月徳田虎雄に会い、徳洲会
病院(鹿児島、徳之島病院)に勤務する
98年3月〜00年3月西新宿胃腸クリニックを開設し、独立・開業
00年4月〜03年3月自由診療で大腸内視鏡を
行う
03年4月〜09年3月大隅鹿屋病院内視鏡セン
ター長。鹿児島県で多くの講演活動。
09年3月〜現在新宿にコンパクトな実験クリ
ニックである「新宿大腸クリニック」を開設
(稀有な歩みの詳細は、ホームページでご覧下さい)
<紹介>実父の大腸がんを機に大腸がんの早期発見・治療の重要性を痛感し、「大腸がん撲滅」を目標に独自の無麻酔・無痛大腸内視鏡検査法を開発。
全国各地の医療機関で無痛内視鏡検査を実践、後進の指導にあたるかたわら、著作・講演等の啓蒙活動にも熱心である。独自の無痛大腸内視鏡検査は好評で、遠方から足を運ぶ患者も少なくない。また「大腸がん撲滅」のために始めた便秘外来では患者の悩みに親身に対応し、その誠実な人柄に信頼も篤い。
<著書>
『腸をきれいにする特効法101改訂版』(主婦と生活社、14年)、『あなたの知らない乳酸菌力』(小学館、11年)、『その便秘こそ大腸ガンの黄信号』(祥伝社、01年)、『腸イキイキ健康法』(主婦と生活社、02年)、『腸いきいき健康ジュース』(ムック、07年)など著作多数。

■講師 佐藤達雄 先生(東京大学大学院物療内科)
<プロフィール>
1949年東京の下町生まれ。
10才頃に黄疸が出現し、B型肝炎と診断された。大学(数学科)を卒業後、20代は自宅療養していた。30代半ばで治癒し、40代で東大医学部を卒業し医師となった。卒業後は東大・粒良門下生となり、主として上部消化管検査を専門に行い、現在に至る。
亡くなった粒良先生の教えを忠実に守り、粒良流内視鏡法で今まで見落としを1回もしていないことを誇りに日々の診療に全力を尽くしている。講演や講義では独特の下町育ちの語り口で面白く、人気を博している。
<著書>
『ゼッタイわかる腹部写真の読み方(Part2)消化管』2004年7月、医学教育出版社

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