総合診療系

実地医家のための 内科で診る不定愁訴①(全3回シリーズ)

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不定愁訴にみえる患者から内科疾患を見抜く!;診断マトリックスでよくわかる不定愁訴の診かた

■講師 國松淳和 先生(南多摩病院総合内科・リウマチ膠原病科 部長)
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【セミナー概要】
患者さんの「不定愁訴」に悩まされていませんかその中の何人かは、実は内科的な全身疾患の症状かもしれません。これをうまく見抜けるようになるには、?不定愁訴的となる内科疾患について効率よく学ぶ、?不定愁訴的な患者さんとうまく面談する、の2つが必要です。実際にはどちらも一筋縄でゆかないことですが、”不定愁訴の患者と接したときの「落ち着かない気持ち」を消すこと”をこの医療技術セミナーの3回シリーズ共通の目標にしたいと思います。実は「不定愁訴診断マトリックス」は実地医家の先生方にこそ有用と考えており、当日が本当に楽しみです!拙著「内科で診る不定愁訴」(発行:中山書店)を読んで来ていただくと大変理解が進みやすくなるかと思います。既にご購入の方は当日ご持参ください。セミナー当日会場でも販売致します。講義自体は書籍がなくても大丈夫なように組み立てますのでご安心ください。
 
内科で診る不定愁訴―診断マトリックスでよくわかる不定愁訴のミカタ
國松淳和(単著)
固定リンク:http://www.amazon.co.jp/dp/4521739962
 
呼吸器内科薬のルール73!(レジデントのための薬物療法)
國松淳和(共著)
固定リンク:http://www.amazon.co.jp/dp/4521737730
 
レジデントのための呼吸器内科ポケットブック
「かぜ症候群」
固定リンク:http://www.amazon.co.jp/dp/4521734561
 
JIM2014年8月号特集感染症を病歴と診察だけで診断する!
「ドイツっぽくない麻疹」
固定リンク:http://www.amazon.co.jp/dp/B00GN1QZH2
 
レジデントノート増刊Vol.16No.2疾患の全体像「ゲシュタルト」をとらえる感染症の診断術〜臨床像の核心とその周辺がみえてくる!
 
「ウイルス関連疾患〜伝染性単核球症様症候群」
固定リンク:http://www.amazon.co.jp/dp/4758105650
 

第1回:不定愁訴診療総論から実践へ
〜不定愁訴をどうとらえるかと5つの原則〜
 
「不定愁訴」というものの厳密な定義がないなかで、内科臨床医である私たちが不定愁訴をどのようにとらえていくべきか、自分の考えをもとに解説します
多忙な中、効率良く精査をしていく方法論を呈示するのが今回の拙著「内科で診る不定愁訴」の主旨の一つですが、これについてもゆっくり解説したいと思います。
傾聴や共感は疲れますが、好奇心は疲れません。好奇心をもって、患者さんの不定愁訴に取り組めるようになっていただくことも目標の一つです。
もし時間に余裕があれば、私の不定愁訴診療について、エピソードを紹介したり、失敗例などにも触れていき、実際には一筋縄でいかないということについてもディスカッションできればと思っています。

セミナー要綱

セミナーNO. 309
開催日 2015年6月7日 10:00〜15:00
講師 ■國松淳和 先生(南多摩病院総合内科・リウマチ膠原病科 部長)
診療科目
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■6月7日(日)に開催しました第309回医療技術セミナー『実地医家のための内科で診る不定愁訴?(全3回)−不定愁訴にみえる患者から内科疾患を見抜く;不定愁訴診断マトリックスでよくわかる』は盛会裏に終了しました。
講師には、国立国際医療研究センター病院総合診療科國松淳和先生をお招きしました。医学部を卒業されて12年の、まだまだお若い颯爽とされた先生でした。國松先生が昨年暮れに出版された『もう苦手じゃない!内科で診る不定愁訴:Dr.Kの診断マトリックスでよくわかる不定愁訴のミカタ』(監修:加藤温、著:國松淳和、中山書店;2014年12月)が売れ行き好調で、AMZONでもトップにランクされているのを発見して、講義をお願いした次第でした。快く3回シリーズでお引受けいただいておりました。実地医家の皆さんにとっては、”不定愁訴”は永遠の課題なのでしょう。
講義の組立は、午前が、?不定愁訴ってどう、?不定愁訴という状況、?どうプランをたてるか、?不定愁訴診断マトリックス、?
どうとっかかるのかのお話、?まずはとっかかりだけ頑張りましょう、?症例提示とどうしますか−検査は異常なし−診断は、?私なら、どんな検査値に注目するか、意識する疾患?振り返って、?不定愁訴の患者の神経診察の実際、?なぜ不定愁訴になるのか、でした。
午後は、?不定愁訴を複雑化する因子、?患者の表現が歪むということ−認知バイアス、?弱いが、影響が全身に及ぶ病態が、不定愁訴として表現されやすい、?不定愁訴の多面性、?「炎症反応有り」のとき、?マトリックス象限第1と第4象限の疾患、?マトリックス象限第3と第2象限の疾患、?患者の(病状の)表現の問題−言語以外の情報を重視する!、?不定愁訴診療の5つの原則、?精査の実際、検査スクリーニング法の実際、と続きました。
國松先生は、「私は不定愁訴はキライでした。不定愁訴というものは本来はないもの。医師が「やだな」と思った時点で不定愁訴が始まり、作り出すもの・・・。不定愁訴は=五里霧中であるが、次のプランが立てば不定愁訴にはならない・・・」という言葉から講義を始められました。先の著書の執筆の動機や問題意識、等を披露されながら、話を少しずつ進められましたが、「不定愁訴」というテーマや実態のつかみ方が大変であること、にようやく思いが及び、主宰子も若干反省し始めましたが、途中から、講師と受講者との一体感が出て来て、会話・問答形式でスムーズに進み始めました。おそらく同じ思いに至られたのでしょう。
質疑も、受講者が抱えている”不定愁訴”について相談されたり、例題として出た「甲状腺機能亢進症」や「心身症」について突っ込んだ質問等で盛り上がり、なごやかに終始しました。素晴らしい講義でした。
今回の第一回目は、「総論・考え方の前提」でしたが、9月6日の第二回目は「実際の症例研究」で、12月6日の第三回目では「本当の不定愁訴」という進行予定になります。今後の展開が大いに期待されるところです。ご期待ください。

■講師 國松淳和 先生(南多摩病院総合内科・リウマチ膠原病科 部長)
國松淳和先生紹介
2003年日本医科大学卒業。日本医科大学付属病院で初期研修。
2005年国立国際医療センター膠原病科シニアレジデントとしてリウマチ・膠原病の専門研修。
2008年国立国際医療センター国府台病院内科(一般内科/リウマチ科)。
2011年国立国際医療研究センター総合診療科
2018年医療法人社団永生会南多摩病院総合内科・膠原病内科へ
 
<所属学会・資格>
日本内科学会総合内科専門医、日本リウマチ学会リウマチ専門医、米国内科学会正会員
 
<著書>
『内科で診る不定愁訴―診断マトリックスでよくわかる不定愁訴のミカタ』(2014年11月;中山書店)
『病名がなくてもできること』(2019年5月;中外医学社)
『仮病の見抜きかた』(2019年5月;金原出版)
『また来たくなる外来』(2020年5月;金原出版)

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