消化器科系

日常臨床で見る胆膵疾患の診療Part2

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ERCPの意義、陽子線治療の実際も含めて

■講師 西野徳之 先生(綜合南東北病院消化器センター 長)
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【セミナー概要】
今回は、あと1度、胆膵疾患の診療の実際を考えてみましょう。
膵癌、胆管癌、膵腫瘍、胆嚢結石、総胆管結石、膵胆管合流異常、SODsphincterofOddidysfunction、急性膵炎、胆嚢ポリープ、膵悪性リンパ腫などの疾患は、普段あまり経験することがないかもしれません。
ではそういう症例は必ず専門医でなければ診断ができないのでしょうかもしかしたら、普段診察している症例が実はこういう病気を抱えていることがあるかもしれません。
では、もしこのような症例を診断しようと思ったら、どういうことに気をつけるべきなのでしょうか通常の問診、触診、採血、超音波、腹部単純X線でどこまでのことがわかるのでしょうか採血結果によりどのような病態を考えるのでしょうか
明日からの日常診療に役立つ胆膵疾患の診療の実際について、症例を紹介しながら、解説致します。
皆さま、奮ってご参加下さい。
講演プログラムおよび要旨
 
『ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影:EndoscopicRetrogradeCholangiopancreatography)の意義』
皆さんがERCPをするわけではないかもしれません。しかし、ERCPをしなければ診断や治療に至らない症例があります。例えを挙げるなら小膵癌。USやCTやPETでも診断はつきません。ERCPを施行して初めて診断がつく症例もあります。ERCPで何ができて、どういう症例に適応となるかを考え理解することは、ERCPを施行しない先生にとっても、診療の幅が広がるでしょう。
 
『陽子線治療の実際』
皆さんご自身が治療可能な癌に罹患したら、親戚が、同級生が癌に罹患したら、皆さんの治療の選択肢は何になるでしょうか手術抗癌剤放射線治療免疫療法放射線治療の中でもとくに効果が高いのが陽子線治療。保険適応はないが、症例によっては手術せず、治癒せしめることが可能。しかし、陽子線治療のことをご存知の先生は日本ではほとんどいません。放射線治療医ですら、陽子線治療のことをご存じない方がいるのです。消化器疾患の陽子線治療症例をご紹介致します。いざというときの皆さんの治療のoptionとなるかもしれない治療方法を紹介させていただきます。

セミナー要綱

セミナーNO. 302
開催日 2015年4月5日 10:00〜15:00
講師 ■西野徳之 先生(綜合南東北病院消化器センター 長)
診療科目 消化器科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■4月5日(日)に開催しました第302回医療技術セミナー『日常診療で診る胆膵疾患の診療Part?−ERCPの意義、陽子線治療の実際を含めて』は盛会裏に終了しました。
講師には、総合南東北病院消化器センターセンター長西野徳之先生をお迎えしました。西野先生はもう数えきれないくらいにご登場いただいておりますが、原発事故の影響下にある福島県郡山市にある病院で、消化器科は医師9名定員のところで、原発事故等の影響で減り続けた結果、現在3名で奮闘されておられました。でも、今回お会いしましたら、「轟さん、今度の4月で、研修医も含めて医師が45名も増えたんだよ」と、明るく話されました。素晴らしい。
講義の組立てですが、午前が「日常診療で診る胆膵疾患」と題して症例を25例もお見せいただきました。午後が「膵癌の診断と治療−治癒可能な膵癌を診断するために」と題して、基幹病院や消化器内科専門医ではなくても、普段、診察している症例が、実はこういう病気を抱えているかの知れないので、どういうことに気を付けて診れば、早期発見・早期診断に繋がるのか・・・という症例をたくさん、これでもかこれでもか・・・とお見せいただきました。
午前の症例の多くは、ERCP(Endoscopicretrogradecholangiopancreatography)は、内視鏡検査・治療の一つだそうですが、ERCPをしなければ診断や治療に至らない症例ばかりを集めていただいたようです。
また、午後の小タイトルに入っておりました「陽子線治療」は、スライドでも解説としてもあまり多くは紹介されませんでした。でも、現在のいろいろな治療法は、基本的には”放射線治療”なのだと思いますが、陽子線治療はなかなか有望な治療法で、癌が見つかっていろいろと手を尽くしてもうまく行かない、どうしよう・・・といった、”いざ”という時に、”陽子線治療”は治療のoptionとなるかも知れない・・・ということを強調されました。
特に、午後のテーマでありました”膵癌”は、気が付いたら進行が早く、手術もできない手遅れになりやすい、しかも転移しやすい厄介な疾患で、罹患数と死亡数がほぼ同数で、他の癌では手術ができることが多く5年生存率という数字もあるのですが、ことこの”膵癌”については、手術もできなければ半年で、1年生存すらあやうい・・・という大変怖い疾患です。腹痛、体重減少、腰背部痛、男性に多い、年齢は問わない、腫瘍マーカーも当てにはできない・・・といった症状や条件と、家族歴がポイント。何よりも、実地医家レベルでの早期発見・早期診断が求められるようです。

■講師 西野徳之 先生(綜合南東北病院消化器センター 長)
講師略歴
87年自治医科大学卒業
87年5月−89年5月
旭川医科大学第3内科
研究生(旭川保健所勤務)
89年6月−92年5月
市立稚内病院内科―
利尻島国保中央病院内科
94年6月−96年9月
利尻島国保中央病院院長
96年10月−00年3月
新井病院―北成病院
00年4月−9月
市立根室病院内科医長
00年10月−
郡山市・総合南東北病院消化器センター内科消化器内科科長
07年4月−
消化器センター長(現職)
著書
「腹部単純?線写真の読影のしかた」
(10年、中外医学社)
認定医:日本消化器内視鏡学会認定医、日本消化器病学会認定医、認定産業医、日本消化器病学会指導医、日本消化器内視鏡学会指導医。

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