DVD・テキスト(開催実績)

性感染症(STD)とエイズ(HIV)等の診断と治療、診療上のハザード対策

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プライマリケアの日常診療で遭遇する

■講師 大路剛 先生(神戸大学付属病院感染症内科 准教授、感染制御部 副部長、神戸大学都市安全研究センター 准教授)
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【セミナー概要】
性行為感染症(Sexualtransmitteddisease:STD)は人類最古の疾患です。泌尿器科、産婦人科に訪れることが多いと思われますが、内科を始め他の様々な診療科にも患者さんはこられます。また、病歴が診断の鍵になり、また治療も外来治療が中心なのでプライマリケア医の腕の見せ所です。次に現在、日本でも大きな問題となっているHIV感染症については、HIV感染症は患者さんご本人が気づいておらず、受診されることが一般的です。HIVを診断するのはプライマリケア医にかかっています。早期診断のコツ、さらに、一般のクリニックでも問題となるHIV患者からの血液曝露へのハザード対策についてお話しします。
皆様、奮ってご参加下さい。
10:00-12:00プライマリケアの現場におけるSTD
1.内科的視点からみたSTD
2.外来で行うSTD治療
 
13:00-15:00プライマリケアの現場でのHIV診療と曝露事故対策外来での感染症治療
1.HIVを発見するきっかけになる様々な疾患
2.HIV疑い患者からの体液曝露対策
3.HIVを診断されたきっかけの症例紹介

セミナー要綱

セミナーNO. 279
開催日 2014年10月26日 10:00〜15:00
講師 ■大路剛 先生(神戸大学付属病院感染症内科 准教授、感染制御部 副部長、神戸大学都市安全研究センター 准教授)
診療科目
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■10月26日(日)に開催しました第279回医療技術セミナー『プライマリケアの日常診療で遭遇する性感染症(STD;SexualTransmittedDiseaseあるいはSTI;−−Infection)とエイズ(HIV)等の診断と治療、診療上のハザード対策』は盛会裏に終了しました。
講師には、神戸大学大学院微生物感染症治療学で、神戸大学都市安全研究センター講師の大路剛先生をお招きしました。
講義は、午前中がSTDで、?STD(I)の種類、?性器病変の種類、?NonSTI感染症による性器病変、?非感染症による性器病変、?性器病変の特徴、そして個別に?梅毒、?淋病、?臓器別のSTI、?国外旅行帰りで見る稀な性感染症−鼠径リンパ肉芽腫、軟性下疳、?診療現場での症例、というものでした。
午後はHIVで、?HIVとは、?疫学、感染経路、?早期に診断するメリット、?HIVに感染すると、AIDS症状、?検査−HIV抗体の測定、?治療の基本−薬剤治療、基本メニュー、開始時期、小児のHIV、副作用、?神戸大学での現状、?合併しているSTIと症例写真、?HIVの暴露事故、?暴露後予防、そしておまけに?A型肝炎合併時の対策、?B型肝炎合併時の対策・・・という、盛り沢山で、素晴らしいお話でした。
講義は、受講者の受診経験を披露していただくことから始められました。在宅医療を中心に診療されている医師は、発熱、皮疹、のどと舌の痛み、そしてのど一面の白いカンジダ、あるいは口元の一面のヘルペス・・・。皮疹が、麻疹でもないしナンか変、どこか変!血液検査をしようとすると患者は逃げて帰った、との経験を報告。高熱と、皮疹・・・詳しい検査はさせてもらえずに、基幹病院に送致し、結果報告で知った、とはもう一人の医師のお話。
以上の症状や訴えからすると、診療の入口は、皮膚科、泌尿器科、婦人科、耳鼻咽喉科…等々が考えられますが、なかなか詳しいことを話してもらえず、診断と問診が難しい疾患のようです。
たとえば、STDをとっても、結局は、配偶者、家族を巻き込んだ話になり、修羅場になる。ただ、最近は、そうした病気に罹患する場所が風俗だけではなく、デリヘルや、欧米なみに長距離トラックの運転手を狙った高速道路のSAや駐車場等のように多様化し、どこでも起こりうるのだそうです。また、HIVも含めて、原因が、オーラルセックスを含め男女間のセックス以外に、アナルセックス、ホモセクシャルだけでなく、いまだ日本の特定地域に残っている男性どおしでのセックスの他、高齢女性の感染者のコンドームを付けないでのセックス等もあり、びっくりすることばかりでした。
でも、患者さんがきちんと診療に出てこない、あるいは、コンドームも付けずに巷で疾患を広めまくっている実態等、早急に手を打たないといけない・・・ことを痛感しました。
おりしも、エボラ出血熱がニューヨークにまでも飛び火し、あと半年後には患者数140万人に及ぶであろうとの予測もある中で実に時宜にかなった企画であり、あらゆる実地医家に、遭遇する機会があるのだと認識していただきたいものです。

■講師 大路剛 先生(神戸大学付属病院感染症内科 准教授、感染制御部 副部長、神戸大学都市安全研究センター 准教授)
<略歴>
1998年神戸大学医学部卒業。初期研修後、鐘紡記念病院での消化器内科後期研修を亀田総合病院で感染症内科後期研修を修了。ペルーのカエタノ大学熱帯医学コースに留学し、同コースを修了。亀田総合病院感染症内科医長を経て現在、神戸大学大学院微生物感染症治療学分野講師兼神戸大学都市安全研究センター講師。
<資格>
医学博士、熱帯医学ディプロマ(米国/ペルー)、総合内科専門医、感染症専門医、世界旅行医学学会専門医、消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、労働衛生コンサルタント(保健衛生)

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