DVD・テキスト(開催実績)

”中枢性めまい”を見逃さないための画像検査のピットフォール(シリーズ2)

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片頭痛関連めまい、めまい不定愁訴へのアプローチ

■講師 新井基洋 先生(横浜市立みなと赤十字病院耳鼻咽喉科 部長)
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【セミナー概要】
古くから教科書や成書には「回転性めまい=耳のめまい」「非回転性めまい=脳のめまい」と記述されていますが、これを鵜呑みにしてはいけません。
めまいをよく診る先生であれば、脳梗塞や脳出血でも回転性めまいが起こり得ることを、経験上ご存じなのではないでしょうか。そこで、今回は(救急)外来にきためまいしか訴えない患者の中で見落としがちな中枢性めまいはここだ!をお話します。医師として(救急)外来の現場で見逃したくないのは中枢性めまい。前述の通り、回転性か非回転性では判断は参考にしかできません。私は、(救急)外来にきためまいしか訴えない患者の中で見落としがちな中枢性めまいのポイントを述べます。?CTで見逃しやすいのは下部小脳内側梗塞。残念ながらCTでは病巣が写りにくい時間と部位があるからです。症状もめまいしか認めないと、末梢性めまいとしてよく誤診されます。この場合の鑑別点は、臨床症状が大事となり、ここを解説します。?MRIで見逃しやすいのは延髄上部内側梗塞。めまい診療ではMRI拡散強調画像さえ撮っておけば安心か・・・残念ながらそうではありません。発症2時間で病巣が写るMRI拡散強調でも写りにくい場所。それは「延髄上部内側梗塞」です。
以上、今回の医療技術セミナーでは、中枢性めまいを見逃さないための画像検査のピットフォールについて解説します。
さらに、午後の講義では、めまいに伴う不定愁訴についてのアプローチや片頭痛関連めまいなど臨床のポイント満載で参ります!
皆さま、奮ってご参加下さい。
■講演プログラムおよび要旨(受講者各位の録画・録音は固くお断りします)
 
10:00-12:00
医師として救急外来の現場で見逃したくないのは中枢性めまい。救急外来に来た「めまいしか訴えない患者」と「めまいと顔面神経麻痺を認めた患者」等の中で見落としがちな中枢性めまいのポイントを述べます。また、MRIやCT装置がない場合の手法についても具体的な手法をご紹介します。
 
13:00-15:00
片頭痛関連めまい、外来で大変困るめまいの不定愁訴(不安、うつ、情緒不安定)の取り扱い方について勉強いたします。
 
(午後のプログラムの内容を、5月10日の時点で「めまいのリハビリ」から上にの内容に変更させていただきました。奮ってご参加下さい)
 

詳細はhttp://www.thecochranelibrary.co

セミナー要綱

セミナーNO. 274
開催日 2014年9月15日 10:00〜15:00
講師 ■新井基洋 先生(横浜市立みなと赤十字病院耳鼻咽喉科 部長)
診療科目
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■9月15日(月・祭)に開催しました第274回医療技術セミナー『中枢性めまいを見逃さないための画像検査のピットフォール−明日からめまい治療の手札が増える?』は盛会裏に終了しました。
講師には、横浜市立みなと赤十字病院耳鼻咽喉科部長新井基洋先生をお招きしました。新井先生は、7月21日開催しました『めまい治療?めまいのリハビリ』に続いて2回目のご登場です。
講義の組立は、?救急外来の非内耳性めまい:午前?救急外来めまいの割合、?鑑別を要する中枢性めまい、?足踏み検査、眼振検査の重要性、?救急外来の非内耳性めまい2:午前〜午後?心臓性めまい、
?片頭痛関連めまい、?頸性めまい、?めまいの治療:午後?めまいと精神症状の経口薬剤、点滴、?前庭代償を用いためまいリハビリ復習
でした。
午前の?については、CTやMRIの画像がキレイでも、見落としやすい領域の病変が2箇所にあって、気を付けてください。その2箇所というのは、?頭部CTでは下部小脳内側梗塞、?頭部MRI拡散強調画像:上部延髄内側梗塞、ですよ。関連症例で、気をつけるべき部分としては、病巣側(左)では、?左顔面神経麻痺:顔面神経核の障害、?左ホルネル徴候:左交感神経下降路、?めまい、平衡障害:左小脳脚、?左咽頭麻痺:疑核障害で、健側(右)では?右半身の温痛覚低下:左脊髄視床路ですよ、ということでありました。
?のめまいの種類では、自らが心筋梗塞を経験した時の状況から、?心臓性めまいは存在することを強調されるとともに、他に?片頭痛性のめまい、と?頚性めまいを指摘され、各々の検査方法と診断根拠と治療方法を提示されました。
午後の?では、めまい治療のうえでの薬剤の問題で、急性期、亜急性期での薬剤選択、日常臨床での薬剤選択、漢方領域での薬剤選択と方法について触れられました。次に、めまい患者の不安(不定愁訴)とうつへの対処方法と治療について、抗うつ剤、抗不安剤等の使用方法について解説されました。最後に、前回の復讐として、こういう時にめまいが出る・・・頭をこういうふうに動かした時にめまいが出る・・という訴えに対して、要するに、めまいの逆療法としてのリハビリを位置づけられ、そのような状況を何回も起こし、それを克服する治療としての体操ならぬ目と指のリハビリを復習されて終えられました。
やはり質問は、薬物療法についてたくさんたくさん出ました。
今回も素晴らしい講義でした。

■講師 新井基洋 先生(横浜市立みなと赤十字病院耳鼻咽喉科 部長)
<専門>
めまい、平衡
<略歴>
89年北里大学病院耳鼻咽喉科
90年国立相模原病院耳鼻咽喉科研修医
91年北里大学耳鼻咽喉科病棟医
95年ニューヨークマウントサイナイ病院神経生理学短期留学
96年横浜赤十字病院耳鼻咽喉科
99年横浜赤十字病院耳鼻咽喉科副部長、
04年横浜赤十字病院耳鼻咽喉科部長
05年横浜市立みなと赤十字病院耳鼻咽喉科部長
<著書>
『めまいは自分で治せる』DVDブックマキノ出版東京2013
『めまいふらつきは目、首、足の運動で治る』日本文芸社東京2013
『めまいを自分で治す10分体操』主婦と生活社東京2013
『めまいリハビリ実践バイブル-めまいと不安を治す12分の習慣』中外医学社東京2013、他多数

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