DVD・テキスト(開催実績)

病態から理解するCOPDの診断と最新の治療戦略

s00262
s00262

実地医家にCOPD診療の自信がつく?(2回シリーズ)

■講師 山口佳寿博 先生(東京女子医科大学睡眠総合診療センター センター長)
>講師詳細はこちら 
 

【セミナー概要】
COPDは4大生活習慣病の一つとして取り扱われることが決定されました。しかしながら、COPDの有病率が40歳以上の人口にあって8〜10%を占めると推定されているにも拘らず、その90%は未診断の状態にあると言う恐ろしい現実が存在します。喫煙関連肺癌の発症にCOPDが重要な危険因子として作用することが判明している現在、実地医家には一般住民の中からCOPD患者を積極的に発掘する努力が要求されています。
本医療技術セミナーではCOPDの発掘に必要な最新知識の習得を目指し、COPDの病態を遺伝子学的見地、疫学、合併・併存症の面から徹底的に理解すること、さらには、その知識をもとに正しい治療法を選択できるように企画しました。さらに、新規気管支拡張薬の意義、COPDの併存症に対する治療法についても理解を深めたいと考えています。
皆様の参加を心からお待ちしています。
第1部10:00−12:00COPD安定期病態の全貌
1.喫煙関連肺疾患としてのCOPD
2.概念と分子生物学的発症機序−網羅的遺伝子解析を中心に
3.疫学と生命予後規定因子
4.OverlapSyndrome−肺癌
5.全身併存症−心血管病変を中心に
 
第2部13:00−15:00COPD安定期各病態に対する治療
1.気管支拡張薬の2011年までのエビデンス−GOLD/日本呼吸器学会のガイドライン作成の基礎となった臨床知見
2.気管支拡張薬の2012年以降のエビデンス−Ultra-LABA/New-LAMA
合剤は従来のガイドラインの何を変化させるか
3.2014年以降の新規薬物開発の展望
4.併存心不全の治療−β受容体刺激薬、β遮断薬、抗コリン薬の適用

セミナー要綱

セミナーNO. 262
開催日 2014年6月15日 10:00〜15:00
講師 ■山口佳寿博 先生(東京女子医科大学睡眠総合診療センター センター長)
診療科目
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■6月15日(日)に開催しました第262回医療技術セミナー「実地医家にCOPD診療の自信がつく?病態から理解するCOPDの診断と最新の治療戦略」は盛会裏に終了しました。
講師には、東京女子医科大学教授(日暮里クリニッククリニック長)、東京医科大学客員教授であります山口佳寿博先生をお迎えしました。山口先生は初めてのご登場でしたが、柔和な笑顔と流暢な語り口で、素晴らしいご講義でした。
講義の組立は、午前中の第I部が、「COPD安定期病態の全貌」として、?喫煙関連肺疾患としてのCOPD、?概念と分子生物学的発症機序−網羅的遺伝子解析を中心に、?疫学と生命予後規定因子、?OverapSyndrome−肺癌、?全身併存症−心血管病変を中心に、でした。午後は、第II部「COPD安定期各病態に対する治療」として、?気管支拡張薬の2011年までのエビデンス−GOLD/日本呼吸器学会のガイドライン作成の基礎となった臨床知見、?気管支拡張薬の2012年以降のエビデンス−Ultra-LABA/new-LAMA合剤は従来の概念の何を変化させるか、?2014年以降の新規薬物開発の展望、?併存心不全の治療−受容体刺激薬、遮断薬、抗コリン薬の適用、でした。
主宰者が、講義をお聞きして、新しいお話だと感じたのは、分子生物学的な遺伝子解析の知見を基に、現状の病態をオバーラップシンドロームとして、COPD+気管支喘息+IFP/UIP+肺がん、とされてCOPDという疾患を単体として診るのではなくて、他の関連のいろいろな疾患をトータルに診て病状を捉え、治療戦略を立てられる・・・という視点でした。あと、薬の効用とその機序についても詳しく薬物療法についても熱く語っていただきました。恐らく、受講者も目からウロコが何枚も落ちたのではないかと推察します。他に、驚いた点は、日本はもともと喫煙に対しては甘い国だったと思っておりますが、アメリカ、カナダは喫煙に対して厳しい国であったからなのか、未診断率がイギリス78%、アメリカ63%、なのに日本では90%という嘆かわしい現状であること、毎年、肺がんが発見される患者は7万人ということで、COPDは肺がんの発生リスクにもなる可能性が高く、これらを戦略的に治療する必要があるとともに。他の要素である心不全や循環器系の疾患を視野に入れて治療する必要性を強調されました。他に、COPDはタバコ病とも言われるわけですが、タバコを止めさせることは重要なのだけれども、逆にタバコを止めると、経験数によってはさまざまな障害も生じることになり、それらへのケアも重要なのだ・・・というびっくりするようなお話も有りました。
山口先生には、今秋の9月21日にも「COPDの増悪」についてのセミナーの予定がありますので、ぜひご期待下さい。

■講師 山口佳寿博 先生(東京女子医科大学睡眠総合診療センター センター長)
【専門】呼吸病態生理学、睡眠呼吸障害、COPD
<略歴>
79年慶應義塾大学大学院医学研究科修了
慶應義塾大学医学部内科学助手
82年ドイツMax-Planck実験医学研究所
留学
87年東京医科大学内科学第一
非常勤講師
91年慶應義塾大学医学部内科学
専任講師
00年 慶應義塾大学医学部内科学
助教授
04年佐野厚生総合病院副院長
10年東京女子医科大学教授
13年東京医科大学客員教授
<指導医、専門医、認定医>
日本内科学会認定医、
日本呼吸器学会指導医・専門医、
日本人間ドック学会認定医

ビジターは購入できません。

医師会員、コ・メディカル会員

販売価格  ¥5,500(税込)

商品選択

数量  

SOLD OUT