上部消化管内視鏡検査法と病変の発見法
検査時間が短く苦痛が少なく見落としの無い粒良流
■講師 佐藤達雄 先生(東京大学大学院物療内科)
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【セミナー概要】
10年前に、医学教育出版社から国家試験を受ける医学生向けに“絶対分かるシリーズ”の一環として『腹部写真の見方』を書きましたが、その本の内容は内視鏡写真の読み方が主でした。出版したところ、著者の予想に反して消化器を専門としていない先生方からも、わかりやすく役に立ったとお褒めの言葉を多くいただきました。しかし、内視鏡を使った検査および治療は日進月歩で進んでおり、私の本も今や過去のものとなりつつあります。
この間、私と同じ東大・粒良(つぶら)門下である後藤利夫先生が粒良流の大腸内視鏡検査法である水浸法を、“スキルアップ”の医療技術セミナーで紹介されたところ、非常に好評だったと聞いておりまが、今回、私に、粒良流上部消化管の内視鏡検査法についての講義のお誘いがありました。粒良流は観察時間が短く患者さんの苦痛も少ないのに、見落としがほとんど無いのが特徴です。その合理的なスコープの動かし方、所見の取り方を含め、内視鏡検査に対する心構えを含めてもっと広めようと思い、誘いを受諾しました。
また、世に病変の内視鏡写真を載せた本はたくさんありますが、それがどのようなプロセスを経て発見されたのかを説明するものはほとんどありません。微小病変を見落とし無く発見する観察法と見つけ方のプロセスについて多数の症例からそのメカニズムを公開したいと思います。各々の症例はエピソードを添えて説明いたしますので、興味を持って面白く聞いていただけるのではないかと思います。
今回は主として、上部消化管の内視鏡検査をこれから始めようとする先生方や内視鏡を専門としない実地医家の先生方を対象として、わかりやすく講義をするつもりです。
皆様、奮ってご参加ください。
第1部10:00−12:00
短時間で苦痛が少ないのに見落としのない観察法である粒良流上部消化管の検査法についてその理論と実践を詳しく解説する。
第2部13:00−15:00
微小病変を見落とし無く発見する観察法と見つけ方のプロセスについて、多数の症例からそのメカニズムをエピソードを添えて説明する。
セミナー要綱
セミナーNO. | 244 |
開催日 | 2014年3月9日 10:00〜15:00 |
講師 | ■佐藤達雄 先生(東京大学大学院物療内科) |
診療科目 | 消化器科系 |
DVD価格 | 5,500円(会員価格/税込) |
終了したセミナーの報告と開催の模様
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■講師 佐藤達雄 先生(東京大学大学院物療内科)
<プロフィール>
1949年東京の下町生まれ。
10才頃に黄疸が出現し、B型肝炎と診断された。大学(数学科)を卒業後、20代は自宅療養していた。30代半ばで治癒し、40代で東大医学部を卒業し医師となった。卒業後は東大・粒良門下生となり、主として上部消化管検査を専門に行い、現在に至る。
亡くなった粒良先生の教えを忠実に守り、粒良流内視鏡法で今まで見落としを1回もしていないことを誇りに日々の診療に全力を尽くしている。講演や講義では独特の下町育ちの語り口で面白く、人気を博している。
<著書>
『ゼッタイわかる腹部写真の読み方(Part2)消化管』2004年7月、医学教育出版社