循環器科系

実地医家のための肺高血圧症の臨床

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明日から肺高血圧症の診療が出来るように

■講師 佐藤徹 先生(杏林大学附属病院第二内科(循環器内科) 教授)
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【セミナー概要】
肺高血圧症の症状は、“息苦しさ”ですが、急な発症で患者さんが外来に来られても、原因が分からず“様子見”で帰してしまい、症状が進み後で思いもかけない病態が発見されたり、大事に至ることもある怖い疾患です。恐らく皆様の外来患者さんの中に居られるにも関わらず、見過ごされてしまっていることが多く、めったにない疾患ですが、死にいたりかねない疾患で、心臓ないし肺の疾患に起因したり、膠原病によることもあります。
今回の医療技術セミナーでは、午前の部では、肺高血圧症の分類と疫学、診断に必要な診察法と必要な検査と鑑別法について解説します。午後の部では、肺高血圧症と称される基本的な疾患である「肺動脈性肺高血圧症」、「慢性肺血栓塞栓症」、「左心系疾患による肺高血圧症」、「肺疾患による肺高血圧症」の治療について解説します。
皆様のご参加をお待ち申し上げております。
10:00-12:00肺高血圧症の分類と診断、原因疾患の鑑別法
1.肺高血圧症の分類と疫学
2.肺高血圧症の診断1)問診、2)診察、3)胸部レントゲン、4)心電図、5)心エコー、6)血液検査、7)その他の検査法
3.原因疾患の鑑別法
 
12:00-13:00昼食・休憩
 
13:00-15:00肺高血圧症の治療
1.肺動脈性肺高血圧症の治療
2.慢性肺血栓塞栓症の治療
3.左心系疾患による肺高血圧症の治療
4.肺疾患による肺高血圧症の治療

セミナー要綱

セミナーNO. 241
開催日 2014年2月9日 10:00〜15:00
講師 ■佐藤徹 先生(杏林大学附属病院第二内科(循環器内科) 教授)
診療科目 循環器科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■2月9日に開催しました第241回医療技術セミナー『実地医家のための肺高血圧症の臨床−明日から肺高血圧症の診療ができるように』は盛会裏に終了しました。
講師には杏林大学医学部循環器内科教授佐藤徹先生をお招きしました。佐藤先生は、100万人に10〜15名が年に発症するという疾患頻度の少ない疾患で、”難病”といわれる『肺高血圧症』の診断と治療を、特にカテーテル治療のできる数少ない施設の一つの杏林大学で診断と治療に奮闘されている方です。
”肺高血圧”とは肺循環の中で肺動脈の血圧が高くなり肺動脈の平均血圧が25mm以上の状態をいい、症状としては、疲れやすい、息切れ、胸痛、労作時の失神等が挙げられるようですが、欧米と違って日本では圧倒的に女性に多く、最近では40歳代の女性に多く見られるようになった疾患で、進行や対応によっては死にいたりかねない疾患です。原因としては生活の欧米化といわれ、出産経験者に現れ、診断がつかないうちに時間が進行し、対策が重要になってきている疾患です。発見は心エコーや検診で引っかかることが多いとのこと。診断分類としては、?肺動脈性、?左心性心疾患に伴うもの、?肺疾患および低酸素血症に伴うもの、?慢性血栓症および塞栓性疾患によるもの、?その他、です。
講義の組立は、1.診断基準/分類、2.疫学、3。肺高血圧症の診断、4.各論・治療(?肺動脈性肺高血圧症、?慢性肺血栓塞栓症、?左心系疾患による肺高血圧症、?肺疾患による肺高血圧症で、各々に鑑別と治療が付き、薬物治療、手術療法と最近多いカテーテルによる治療)、でした。
佐藤先生によりますと、一般に日本ではカテーテル治療が発達し、技術的にも得意とされているところですが、最近では、この肺高血圧症の領域でもカテーテル治療が進歩しており、杏林・慶應グループと、岡山医療センターのグループがあり、技術も方法も全く違った治療法があり、お互いが成果を挙げてきているとのことです。
質疑では、症例数も多くない現状で、質問も少なかったのですが、受講者の一人は、「いつ遭遇するか分からない厄介な病気であり、自分が遭遇した時に見落とさないようにしっかり勉強しておきたい」と言って帰って行かれました。
折しも、東京地方は前夜からの暴風雪で、飛行機が飛ばない事態も生じ、参加できない受講者が多数生じてしまい、残念です。

■講師 佐藤徹 先生(杏林大学附属病院第二内科(循環器内科) 教授)
<専門>
循環器病学、運動生理学、肺高血圧症、換気メカニズム
<略歴>
82年慶応義塾大学医学部卒業
慶応義塾大学内科研修医
84年慶應義塾大学内科専修医
84年国立埼玉病院内科
86年慶應義塾大学循環器内科
89年足利赤十字病院循環器科副部長
92年川崎医科大学循環器内科
94年国立循環器病センター心臓内科医師
99年慶應義塾大学専任講師(循環器内科学)
04年慶應義塾大学教育統轄センター専任講師
07年慶應義塾大学教育統轄センター准教授
09年杏林大学医学部循環器内科教授
<資格等>
日本循環器学会専門医
日本内科学会総合内科専門医
日本心臓病学会FJCC
日本内科学会指導医
日本心臓リハビリテーション学会評議員
日本医学教育学会評議員
日本臨床生理学会評議員
<著書>
『肺高血圧症:肺高血圧症治療ガイドライン』メディカルレビュー社12年
『慢性血栓塞栓性肺高血圧症の診療指針と実施』南江堂12年
『15肺動脈疾患a.急性肺血栓塞栓症b.肺高血圧症』文光堂11年、
他多数

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