一般医学系

プライマリケアにおける骨粗鬆症の臨床(診断と治療、そして予防)

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患者さんに満足されるポイントと今後の治療の展望

■講師 藤岡高弘 先生(志木市市民病院院長/内科)
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【セミナー概要】
日本は今後ますます高齢化社会となっていきます。そうした中、極めて大きな問題となってくるのが高齢の要介護者の増加です。実際、要介護者は450万人と言われ、高齢化の進行で、この6年間で約2倍に急増しています。また、そのうち、5人に1人が『運動器の障害すなわち骨粗鬆症関連疾患』が原因です。
現在この骨粗鬆症は1000万人の患者がおり、しかも高齢化とともに患者数はますます増加しています。また、初期には自覚症状に乏しいことからこのうち200万人程度しか治療を受けておられません。すなわち、800万人以上の患者さんが未治療のままなのです。骨粗鬆症は放置するとQOLの低下のみならず寿命の低下もきたす疾患です。一方、早期発見し適切な治療を行えばこれらの予防が十分可能です。
この様な点を踏まえ、どのような方に骨粗鬆症を疑い、どのような検査を行えばよいか。新しい脊椎圧迫骨折の診断法、骨密度、骨折リスク評価ツール「FRAX」の使い方についてお話しいたします。各種代謝マーカーの特性と使い方、各種治療薬の特性と注意点についてもご説明いたします。
受講後、新たな骨粗鬆症の患者さんを発見いただき、的確な診断・治療を行っていただき、患者さんの予後改善にお役立ていただければ幸です。
皆さま、奮ってご参加下さい。
10:00−12:00
①疫学
②予後
③診断
④骨折危険因子など
⑤骨折予防と治療

セミナー要綱

セミナーNO. 240
開催日 2014年2月2日 10:00〜12:00
講師 ■藤岡高弘 先生(志木市市民病院院長/内科)
診療科目 一般医学系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■2月2日(日)午前に開催しました第240回医療技術セミナー「プライマリケアにおける骨粗鬆症の臨床(診断と治療、そして予防−患者さんに満足されるポイントと今後の治療の展望」は盛会裏に終了しました。
講師には、志木市市民病院院長・内科の藤岡高弘先生をお招きしました。藤岡先生は、昨年7月7日の午後の「C型肝炎の治療」以来2回目のご登場です。
講義の組立は、骨粗鬆症の①疫学、②予後、③診断、④骨折危険因子など、⑤骨折予防と治療、でした。
「骨粗鬆症」という疾患の現状の問題点は、①患者数約1300万人、高齢化とともにますます増加し要介護者は450万人、6年間で約2倍に急増しており、必ず今後の日本の大きな問題点(高齢化社会・要介護者増加)なるであろう。②骨粗鬆症の重要性:要介護の5人に1人が『運動器の障害すなわち骨粗鬆症関連』が原因であり、③自覚症状に乏しい。しかも、未治療患者数約800万人と多い。④このまま放置するとADLやQOLの低下のみならず寿命の低下もきたす。⑤一方、早期発見し適切な治療を行えばこれらの予防が十分可能。大変な事態です。国を挙げての対策を考えるべきで、第一線のプライマリケア医は救ってあげてください!
今回も200頁という厚い大部のテキストになり、講義では、1枚目の問題点と、2枚目の「本日のまとめ」というスライドで、すべて言い表されておりました。日本の人口構成の高齢化は大変な事態ですが、
しかも、講義の内容はテキストの最前部の6枚ですべて解説されており(骨粗鬆症とは、骨代謝、骨量の変化、」骨リモデリング、メカニズム)、詳細については、その後の膨大な細かい資料をよく検討すれば、理解できる・・・というものでした。ただし、今後の予防と対策の項では、要するにいかに治療すれば「患者さんの満足度が上げられるか」という処に力点が置かれて、環境対策やロコモティブ運動での指導の力点などを示されました。
質疑が集中したのは、骨代謝マーカー等の検査のやり方でしたが、とにかくいろいろとたくさん存在する中で、藤沢先生は明確で、ベストと思っておられる方法をお示しになりました。
受講者の一人は、「ちゃんと明確に方向をお示しいただけた・・・と」嬉しそうに帰って行かれました。

■講師 藤岡高弘 先生(志木市市民病院院長/内科)
専門:内科全般、肝臓病学、感染症学、骨代謝学
 
<略歴>
82年防衛医科大学校卒業
防衛医科大学校中央病院研修医
84年国立長崎中央病院臨床研究部にて研修
86年防衛医科大学校中央病院専門研修
92年北里大学へ国内留学博士号取得
88年自衛隊富士病院、中央病院内科
(その後衛生学校で医療従事者の教育に携わる)
06年自衛隊中央病院呼吸器科部長
(国家公務員共済三宿謬院内科部長兼務)
11年志木市市民病院副院長/内科
12年同院長/内科
13年同総合健診センター長兼務
<専門医>
日本内科学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医、日本感染症学会専門医、日本消化器内視鏡学会認定医、ICD制度協議会ICD
<著書>
『C型肝炎といわれた人へ改訂版』(著書;2005年;小学館文庫)ベストセラーになりました。
『C型・B型肝炎の治療とケアQ&A』藤岡高弘(著書;2007年;小学館文庫)
『オールカラー生活習慣病に視点をおいたよくみる病気がわかる本』岩岡秀明、岡田武夫、藤岡高弘、岩田健太郎(編著;2006年;照林社)
『よくわかる治療薬ブック:服薬指導・看護に役立つ』藤岡高弘、村上正裕、本江朝美(編著;2012年;照林社)他多数
<社会的活動>
『全国肝臓病患者連合会』『東京肝炎の会』を中心に、患者さんを対象にした健康講演会等での講演活動を、全国的に精力的に行っております。

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販売価格  ¥5,500(税込)

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