DVD・テキスト(開催実績)

動物由来感染症と野原でかかるダニ由来感染症の診断と治療(緊急企画)

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現在、問題になっている『マダニによる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)』を含めて

■講師 大路剛 先生(神戸大学付属病院感染症内科 准教授、感染制御部 副部長、神戸大学都市安全研究センター 准教授)
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【セミナー概要】
人獣共通感染症(動物由来感染症)とは、狭義においては動物から感染して人間において問題となる感染症です。実は身近な犬や猫からの感染症は知らぬ間に全身を蝕んでいることもありますし、様々な動物肉を食べることで感染することもあります。また、日常的に接することの比較的少ない山歩きなどではリケッチア感染症、ライム病、SFTSなどダニ由来の様々な感染症が日本では見られます。実地臨床家の観点から、人畜共通感染症と日本の野外においてかかる感染症、現在大きな問題となっております「マダニによる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を含めた各種の疾患の診断とできる治療を解説します。
皆様、奮ってご参加下さい。
10:00-12:00
動物由来感染症の診断と治療1
1.動物由来の感染症
2.変わった動物の感染症
3.輸入感染症
 
12:00-13:00昼食・休憩
 
13:00-15:00
ダニ由来感染症の診断と治療2、他
4.野生動物や野外の感染症や食中毒
5.ダニ由来の様々な感染症
6.話題の、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

セミナー要綱

セミナーNO. 218
開催日 2013年9月8日 10:00〜15:00
講師 ■大路剛 先生(神戸大学付属病院感染症内科 准教授、感染制御部 副部長、神戸大学都市安全研究センター 准教授)
診療科目
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■9月8日(日)に開催しました第218回医療技術セミナー「緊急企画動物由来感染症と野原でかかるダニ由来の感染症の診断と治療」は盛会裏に終了しました。この企画は、ここ約半年間、ほぼ西日本においてマダニによる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)による死者の報告が寄せられており、それを念頭にして「緊急企画」として開催するものでしたが、最終的には表題のように少し対象を広くしていただいた次第です。
講師は、神戸大学大学院微生物感染症内科/神戸大学都市安全研究センター講師の大路剛先生をお招きしました。大路先生には、これまで「新型インフルエンザ」や「マイコプラズマ肺炎」、そして今年の1月には「ノロやロタウイルスによる胃腸炎」等、これまでやっかいな感染症が出現し流行る度にお願いして参りました。また、それ以前にも、『新型インフルエンザ』『動物由来感染症(ペットや海外渡航による)』『腹痛と下痢、腹腔内感染症』等のテーマでお願いしてきております。
ご用意いただきました「講義の組立」は、1.共に生活して感染する 人獣共通感染症〜1-1:日常的な動物曝露〜、〜1-2:非日常的動物曝露〜、2.食べて感染!人獣共通感染症 生魚や肉など、3.媒介動物を介した感染症 〜ダニや蚊〜、〜人に害をなす節足動物〜、というものでした。
聞いていて耳に留まった断片的な結論だけを羅列してみますね。
公園の砂場の犬猫の糞は危険。野鳥で椋鳥や鳩の糞は危険。蝙蝠も。ペットを飼っている人は破傷風等の予防接種は必然。爬虫類は一般に体表に菌を持っているが本当に怖いのは水槽で飼われている動物。ミドリ亀は特に危険。アライグマも凶暴さで危険性が言われているが感染症的にも危険。お手製のしめ鯖は危険。これまで言われてきた”牛肉は生で食べても大丈夫だが豚は寄生虫がいるので危ない”という常識は間違いで、どちらも危険。ここ1年間で牛の生レバ食が禁止されたが正しい。牛肉のステーキで中がレア食は大丈夫だけど(端っこを切落としていれば)、ハンバーグは肉が細かく裁断され曝露されているので、ちゃんと中まで火を通すべき。(この辺は間違っているかも知れません)。
そして肝心のSFTSについては、特に急に出てきた疾患ではなくて、これまでも存在した疾患が急にダウンブレークした例と考えられ、他にも日本のマダニで広がる感染として、リケッチャ感染によるライム病や日本紅斑熱、ツツガムシ病等、危険な疾患が色々と存在する。
質疑では、ツツガムシ病の一種である静岡県の”天竜疫”を経験された受講者も来ておられ、興味深い質疑がありました。
主宰者も今後、山や野原に入る際は、長そで長ズボンで身を固めないと・・・・と心に固く誓った次第でした。

■講師 大路剛 先生(神戸大学付属病院感染症内科 准教授、感染制御部 副部長、神戸大学都市安全研究センター 准教授)
<略歴>
1998年神戸大学医学部卒業。初期研修後、鐘紡記念病院での消化器内科後期研修を亀田総合病院で感染症内科後期研修を修了。ペルーのカエタノ大学熱帯医学コースに留学し、同コースを修了。亀田総合病院感染症内科医長を経て現在、神戸大学大学院微生物感染症治療学分野講師兼神戸大学都市安全研究センター講師。
<資格>
医学博士、熱帯医学ディプロマ(米国/ペルー)、総合内科専門医、感染症専門医、世界旅行医学学会専門医、消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、労働衛生コンサルタント(保健衛生)

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販売価格  ¥5,500(税込)

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