一般医学系

実地医家のための”水浸法”による大腸内視鏡検査(2回シリーズ)  1.理論とトレーニング

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1.理論とトレーニング

■講師 後藤利夫 先生(新宿大腸クリニック 院長)
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【セミナー概要】
大腸内視鏡挿入は「押す」と挿入が早いですが苦痛があるので通常麻酔を必要とします。「押さない」と苦痛は少なく麻酔を使わなくても可能ですが時間がかかります。挿入時、空気の代わりに少量の水を入れる「水浸法」は押さないので苦痛は少なくしかも時間もあまりかかりません。「無麻酔で5分を切る」内視鏡です。ネットでもG医師として有名な後藤医師は1994年から水浸法を実施し、1995年にはポンプの特許を申請している水浸法の第一人者です。今まで徳洲会以外に明かされなかった秘伝の「水浸法」テクニックをオープンします。
皆さま、奮ってご参加下さい。1.水浸法の理論
2.ワンパターン挿入法
3.トレーニング方法
4.ポンプの作り方

セミナー要綱

セミナーNO. 217
開催日 2013年9月1日 10:00〜15:00
講師 ■後藤利夫 先生(新宿大腸クリニック 院長)
診療科目 一般医学系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■9月1日(日)に開催しました第217回医療技術セミナー「実地医家のための”水浸法”による大腸内視鏡検査1.理論とトレーニング」は盛会裏に終了しました。
講師には新宿大腸クリニック院長の後藤利夫先生をお迎えしましたが、後藤先生は今回で6回目になりました。今年は、水浸法とポリペクトミーを組合わせていただき2回にまとめていただきましたが、今回はそのシリーズの第一回目です。
今回のお話の中で、昨年には出ませんでした水浸法の歴史が少しだけ語られました。大学病院医局の時期に恩師や先輩たちと工夫され、その後徳洲会に所属され、主にグループ内での教育と研さんのために”門外不出”のワザ的に活用されたので、表に出ることはなかったものの、ようやく人材もたくさん育ち、余裕もでてきたところで、一般に公開することにされたようです。テーマは”痛くない”ことと”早く挿入する”ことで、弟子を早くたくさん育てるために患者さん1人1人に合わせたオーダーメイドの技術ではなくて、誰にでも通用するような「ワンパターンメソッド方式」を編み出されたわけです。
そもそも大腸内視鏡検査といえば、胃カメラもそうでしょうが、ヤワヤワのいくらでも伸びそうな、そして肛門、直腸、S状結腸、そして下方結腸、横行結腸、上向結腸と曲がりくねった大腸の中に、実際は固い内視鏡を突っ込んで検査するわけですが、スムーズに早く挿入することもさることながら、ファイバーの先端に装着されたカメラをいかにスムーズに、自由自在に如意棒のごとく、思った通りに繰り、大腸内壁を観察するか・・・という技術、考えてみればこれは神技としか思えません。ましてや、患者さんの側の心理からすれば、お尻を露出して恥ずかしい、怖い、痛そうだ、事故が起こったらどうしよう・・・との心理・緊張の中で体を固くしているところで、うまく検査しないといけないのですから、尚更ですよね。
大腸の検査には、これまでair法が採用されてきたようですが、今回の水浸法は、水を大量に入れるのではなくて、通りにくいところ、あるいは見えにくいところで水を1ccずつ注入し検査する・・・(トータルで200cc程度;MAX)というモノで、air法の延長線上にあるものです・・・との解説でした。
でも、見ていてすごいですよ。コロンモデルを使ったベッド上でのトレーニングや両手と指を使った挿入法の身振りでのトレーニング、語り口は淡々としていて大声を出されるわけでもないのですが、やはり一つの技術の開発に人生を賭けてこられた方のオーラを感じました。
この日の講義は、ネット中継でも、スポット視聴が多く、注目を集めている技術であることを実感しました。終了後に講師を囲んで大腸鏡を使っての指導を再現されておられましたが、会場での受講者の一人は、感激して、楽しかった・・との声を残してお帰りになりました。

■講師 後藤利夫 先生(新宿大腸クリニック 院長)
<略歴>
88年3月東京大学医学部卒業(医師免許取得)
88年4月〜94年3月東京大学付属病院物療内科(消化器研究室)に勤務、研修医、医局員を経て助手
94年4月〜98年3月徳田虎雄に会い、徳洲会
病院(鹿児島、徳之島病院)に勤務する
98年3月〜00年3月西新宿胃腸クリニックを開設し、独立・開業
00年4月〜03年3月自由診療で大腸内視鏡を
行う
03年4月〜09年3月大隅鹿屋病院内視鏡セン
ター長。鹿児島県で多くの講演活動。
09年3月〜現在新宿にコンパクトな実験クリ
ニックである「新宿大腸クリニック」を開設
(稀有な歩みの詳細は、ホームページでご覧下さい)
<紹介>実父の大腸がんを機に大腸がんの早期発見・治療の重要性を痛感し、「大腸がん撲滅」を目標に独自の無麻酔・無痛大腸内視鏡検査法を開発。
全国各地の医療機関で無痛内視鏡検査を実践、後進の指導にあたるかたわら、著作・講演等の啓蒙活動にも熱心である。独自の無痛大腸内視鏡検査は好評で、遠方から足を運ぶ患者も少なくない。また「大腸がん撲滅」のために始めた便秘外来では患者の悩みに親身に対応し、その誠実な人柄に信頼も篤い。
<著書>
『腸をきれいにする特効法101改訂版』(主婦と生活社、14年)、『あなたの知らない乳酸菌力』(小学館、11年)、『その便秘こそ大腸ガンの黄信号』(祥伝社、01年)、『腸イキイキ健康法』(主婦と生活社、02年)、『腸いきいき健康ジュース』(ムック、07年)など著作多数。

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