一般医学系

びまん性肺疾患診療のピットフォール

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日常診療に潜む大きな罠

■講師 新海正晴 先生(横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター 呼吸器センター 講師)
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【セミナー概要】
びまん性肺疾患は、「左右の両肺全体に広がる疾患」のことをいい、広義間質が障害される疾患が大部分を占めます。間質は肺の末梢に存在する無数の肺胞壁を中心とした組織で酸素と二酸化炭素の交換を掌るため、的確に診断し迅速に対応しなければ、換気が急激に障害され死に直結してしまいます。
薬剤性肺炎、過敏性肺炎、サルコイドーシス、膠原病肺、原因不明の間質性肺炎、びまん性汎細気管支炎などのびまん性肺疾患をどのようにすれば早期に発見・診断できるか、プライマリケアではどこまでの加療を期待されているか、どのような病態は専門医に紹介する必要があるか、などを分かりやすく解説したいと思います。
私たちが日々の診療の中でこれまで遭遇したたくさんの症例の中から、実践ですぐに役立つ、胸部レントゲン写真やCT画像を多数提示して、短時間でびまん性肺疾患診療のコツを学んでいただけたらと思います。
皆さま、奮ってご参加下さい。
10:00-12:00
びまん性肺疾患をどのようにすれば早期に発見、診断できるか
 
13:00-15:00
びまん性肺疾患をプライマリケアではどこまでの加療を期待されているか、どのような病態は専門医に紹介する必要があるか

セミナー要綱

セミナーNO. 214
開催日 2013年8月4日 10:00〜15:00
講師 ■新海正晴 先生(横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター 呼吸器センター 講師)
診療科目 一般医学系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■8月4日に開催しました第214回医療技術セミナー「びまん性肺疾患診療のピットフォール−日常診療に潜む大きな罠」は盛会裏に終了しました。
講師には、横浜市立大学附属市民総合医療センター呼吸器センター講師の新海正晴先生をお迎えしました。新海先生は、昨年11月23日に「呼吸器の感染症」で教授の金子猛先生とご一緒にお話をしていただいて以来ですが、主宰者の眼からは、約半年前の講演時と違い、大きくたくましくなって戻っておいででした。
講義の組立ては、『びまん性肺疾患』?概念、?どのようにすれば早期に発見・診断できるか:薬剤性肺炎、サルコイドーシス、?診断のポイント:原因不明の間質性肺炎、膠原病肺、?どのような病態は専門医に紹介する必要があるか:過敏性肺炎、?プライマリケアではどこまでの加療を期待されているか:びまん性汎細気管支炎、であり、午前中が?〜?、午後が?、?でした。
午前の講義では、『びまん性肺疾患』の規定として、?左右の両肺全体に広がる疾患、であり?広義の”間質”が障害される疾患が大部分を占めるという概念規定から始められ、いくつかの症例研究を含めた胸部写真の読影の後、特発性間質性肺炎、サルコイドーシス、職業・環境性疾患、膠原病および関連疾患、医原性肺疾患、気道系が関与する肺疾患、腫瘍性疾患、感染性肺疾患、その他、と分類された各種の疾患のうち、薬剤性肺炎、好酸球性肺炎、サルコイドーシス、特発性間質性肺炎等につき、どのようにすれば早期に発見・診断できるか診断のポイントはという視点で、詳細な解説が行われました。
”薬剤性”とされる各種の原因薬剤の個所では、日常診療でポピュラーに使用されている薬剤や、漢方で使われている薬剤、特に表だって謳われていないが配合されている薬剤があったりして、質問が相次ぎ、驚きの声で、盛り上がりました。「表だって謳われていない・・・」といったところが、案外曲者で、諸元凶ではないか・・・と考えました。
午後の講義では、どのような病態は専門医に紹介する必要があるのか(特に過敏性肺炎)、プライマリケアではどこまでの加療を期待されているか(特にびまん性汎細気管支炎)という点に絞って、解説が行われました。
”びまん性肺疾患”というある面、難しい疾患に対して、分かりやすい講義でしたが、質問も会場から、そしてネット受講者からもたくさん出て、新海先生は嬉しそうにお答えになっておられました。

■講師 新海正晴 先生(横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター 呼吸器センター 講師)
横浜市立大学講師
附属市民総合医療センター呼吸器病センター医局長
 
<新海正晴先生略歴>
95年3月防衛医科大学校医学科卒業
03年2月横浜市立大学医学博士
03年10月米国WakeForestUniversitySchool
ofMedicine(Rubin教授)留学
05年10月防衛省人事教育局衛生官付兼ねて防衛
医科大学校内科学講座兼務講師
07年11月防衛医科大学校内科学講座助教
10年4月横浜市立大学附属市民総合医療センター呼吸器病センター助教
(防衛医大非常勤講師)
13年4月横浜市立大学附属市民総合医療センター
呼吸器病センター講師
 

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販売価格  ¥5,500(税込)

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