脳神経内科系(神経内科)

上殿皮神経絞扼に起因する腰痛や下肢のしびれ等の疾患のブロック療法ならびに絞扼解除小施術療法

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神経ブロック治療と小手術

■講師 青田洋一 先生(横浜市立脳血管センター 副院長/横浜市立大学 客員教授(医学部運動器病態学(整形外科学))
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【セミナー概要】
上殿皮神経の絞扼はこれまで注目されてこなかったために、広く認知されるに至っていないが、腰痛の原因として稀なものではない。そのため腰痛疾患の診断上のpitfallとなりやすい。重症化すると下肢の痺れを呈し、歩行障害などADL制限も強い。本症はまず疑うことが重要であり、診断と治療を兼ねたトリガーポイント注射は有用である。またブロック注射で一時的な効果しか得られない症例に対しては、小手術による絞扼解除が有効である。本症の歴史的、解剖学的背景、臨床的特徴、さらには手術手技を供覧する。
皆さま、奮ってご参加ください。
10:00-12:00上殿皮神経絞扼症候群
1.歴史的背景
2.頻度と臨床像
3.本症の診断法と保存療法、ブロック療法
4.小手術による絞扼解除とその成績
 
12:00-13:00昼食・休憩
 
13:00-15:00上殿皮神経絞扼解除療法
5.ブロック療法による治療とその実際(動画)
6.小手術による絞扼解除とその実際(動画)

セミナー要綱

セミナーNO. 207
開催日 2013年4月29日 10:00〜15:00
講師 ■青田洋一 先生(横浜市立脳血管センター 副院長/横浜市立大学 客員教授(医学部運動器病態学(整形外科学))
診療科目 神経内科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■4月29日(祭・月)に開催しました第207回医療技術セミナー「上殿皮神経絞扼に起因する腰痛や下肢のしびれ等の疾患の神経ブロック療法ならびに絞扼解除小手術療法」は盛会裏に終了しました。
講師には、横浜市立大学医学部運動器病態学准教授/横浜市立脳血管医療センター脊椎脊髄外科非常勤医師の、と思っておりましたら、この4月から、横浜市立脳血管医療センター副所長脊椎脊髄外科/横浜市立大学客員教授(医学部運動器病態学)に大きく変わられました。
青田先生にお願いした経緯は、この1月20日に「脊椎疾患」でお話をお願いしましたが、実はお話の最後頃に、「背中側の腎臓辺の両側に”上殿皮神経”というものが存在するが、この上殿皮神経が絞扼されることに起因する腰痛や下肢のしびれ等の疾患・病態が多くあり、絞扼を神経ブロックや症手術で解除すると、腰痛の約30%は治療できる」との解説があり、あれっ、この先生は今まで聞いたこともない、とんでもないことを話されているぞ、事実ならば腰痛に悩む多くの患者さんにとって大福音だ!と思い、その治療法のところだけを再度2コマでお話し下さい、とお願いし、今回の企画に結びつきました。
講義の内容は、午前に?歴史的背景、?頻度と臨床像、?診断法と保存療法、ブロック療法、?小手術による絞扼解除とその成績、であり、、午後には、多くの動画を駆使され、?ブロック療法による治療とその実際、成績、?小手術による絞扼解除とその実際、成績、でした。
青田先生は、多くの症例を診るうちに、これまでの教科書に載っていない上殿皮神経絞扼に起因する腰痛や下肢のしびれに気が付かれても、誰も信じてくれない、見向きもしてくれない、逆に学会で発表しても嘘だ!・・・と怒鳴られるという状況下でも、過去の研究の報告・実績にあたられ、多くの先輩・同僚に相談され、安全を考え万全を期してブロック療法や小手術という治療法に慎重に着手され始められたようで、まさに科学や医学の発展、新知見の普及というのはかくあるのかな・・・と思わせるものがありました。最近は、北海道の脳外科の先生が、同じ治療法を採り入れられ、実績を挙げ始めされているとのこと。
集まられた受講者は、外科、整形外科、ペインクリニック、内科と様々でしたが、始めは半信半疑だった方々も、「鎮痛剤では効かないのか」「プラセボ効果ではないのか」という質問を投げかけられたりされておりましたが、そのうち「あっちこっちの多くのクリニックや病院を回って治療しても満足の行かない患者さんも多かった。それが、この症例では」「確かに日常診療で、腰痛に脊椎管狭窄症や椎間板ヘルニア等の病態では説明のつかない症状が確実にある・・・と思っておりました」ということになってきました。今後の普及が楽しみになってまいりました。
青田先生のお帰りの際に、「この治療法をぜひ普及させたいですね。微力ですが、ご協力します!」とお声をかけましたら、嬉しそうに帰って行かれました。

■講師 青田洋一 先生(横浜市立脳血管センター 副院長/横浜市立大学 客員教授(医学部運動器病態学(整形外科学))
<略歴>
87年香川医科大学卒業
横浜市立大学附属病院臨床研修医
89年6月〜町田市民病院、三浦市立病院
関東労災病院、各々の整形外科常勤医師
99年5月Rush-Presbyterian-St.Luke’sMedicalCenter(米国)研究員
01年6月横浜南共済病院整形外科医長
03年4月横浜市立大学附属病院整形外科助手
(04年日本脊椎脊髄病学会評議員)
07年4月横浜市立大学附属病院整形外科助教
08年4月〜現在横浜市立大学医学部運動器病態学准教授
(11年腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン改定委員会委員)
(11年日本整形外科学会代議員)
13年4月横浜市立脳血管センター副院長・横浜市立大学医学部客員教授
 
<専門医・認定医>
日本整形外科学会専門医、
日本脊椎脊髄病学会指導医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医

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販売価格  ¥5,500(税込)

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