DVD・テキスト(開催実績)

COPD(慢性閉塞性肺疾患)の診断と治療

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プライマリケアでここまでできるCOPD診療

■講師 金子猛 先生(横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター 呼吸器センター 教授)
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【セミナー概要】
COPDは、喫煙によって生じた肺の生活習慣病であり、国内の患者数は、500〜700万人に上るとされているが、その大部分が診断・治療されていない。プライマリケアに通院中の患者の1割以上にCOPD患者が潜在していることが指摘されており、プライマリケアにおいて、長期間の喫煙歴がある患者に対して、スパイロメトリーを実施することが、早期診断のために重要である。また、スパイロメトリーが施行できない場合でも、喫煙歴と自覚症状、画像所見等からCOPDを疑い、積極的に専門医に精査を依頼することが大切である。COPDの確定診断に至り治療方針が決まった後は、プライマリケアにおける治療継続が病診連携の観点からも望まれる。プライマリケアのクリニックは、禁煙指導によるCOPDの発症予防、早期診断、さらに安定期の治療・管理と、COPD診療において極めて重要な役割を担っている。奮ってご参加ください!
 
(このセミナーは、当初5月25日(土)の開催予定でしたが、都合によりまして、5月18日に変更させていただきました。ご了承のうえ、ご注意ください。)18:00-20:30
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の診断と治療
1)COPDの疫学
2)COPDの病態
3)COPDの診断
4)COPD治療・管理
5)COPD診療の最新の話題

セミナー要綱

セミナーNO. 202
開催日 2013年5月18日 18:00〜20:30
講師 ■金子猛 先生(横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター 呼吸器センター 教授)
診療科目
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■5月18日(土)の夕刻に開催しました第202回医療技術セミナー「COPD(慢性閉塞性肺疾患)の診断と治療−プライマリケアでここまで治療できる」は盛会裏に終了しました。土曜日の夜に1コマ2時間での若干変則的な企画でした。
講師は、横浜市立大学市民総合医療センター呼吸器病センター教授金子猛先生です。金子先生には、昨年の11月22日の「呼吸器感染症」に次いで2回目のお願いでした。なお、金子先生は、日本呼吸器科学会のCOPDに関する学術部会の部会長をお勤めとのことです。
COPDは一般にタバコ病と呼ばれておりますが、講義は、?疫学、?病態、?診断、?治療・管理、?治療上の最新の話題・・・という項目建てで準備されました。
講義は、COPDという疾病の怖さを含めて認知度がまだまだ低い・・・という話から始められました。疫学の中では、?COPDの定義、?日本の喫煙率の推移、?死亡数・死亡順位、?死亡の年次推移、?米国での死亡の年次推移、?日本のタバコ消費量と死亡率、?年齢別有病率、?プライマリケアでの閉塞性障害の症例、?患者数についての解説・・というように進みました。
COPDは最初は特に(喘息と違って)自覚症状もなく、大きな障害は引き起こさないので医院には行くことは少なく、長い喫煙歴の結果呼吸器である肺に現れる疾患で、自覚する頃にはかなり進行していることになり、診断するには、喫煙歴と年齢を聞けばほぼ診断できる疾患であるとのこと。約40年前の当時、若年者の喫煙率は高かったのだそうですが、その団塊の世代が、65歳を過ぎた今、700万人と推測される患者数に達しているとのこと。今後の対策としては、以前と違って健康意識が進み、喫煙者は少なくなったとは言えますが、禁煙することはもとより、現在40歳以上のCOPD予備軍が存在しており、早期発見が重要である。また、進行に重要な役割をしてしまう環境汚染の他に、風邪や肺炎、呼吸器感染症等を防ぎ、かからないことも重要である。ひどくなれば心不全等の他の疾患に悪い影響を及ぼす。早期発見に努めることも重要である。検査では、質問票を活用するとともに、スパイロDといった簡易な検査機会も開発されており、警告を与えるのにも、うまく使えるのではないか。また、薬物療法でも、長時間効く薬剤が開発され市場に投入されたので、緑内障の存在や前立腺肥大症に気を付けながら、ぜひうまく使われたらよい。また、肺炎球菌のワクチンなども積極的に活用する必要がある。
質疑は、会場からもネット受講者からも殺到し、時間を大幅にオーバーしてしまいました。

■講師 金子猛 先生(横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター 呼吸器センター 教授)
横浜市立大学教授
附属市民総合医療センター呼吸器病センター部長・感染制御部部長
 
<略歴>
86年3月山形大学医学部卒業
6月横浜市立大学医学部附属病院研修医
88年4月横浜市立大学大学院医学研究科内科学
第一専攻
92年3月米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校CardiovascularResearchInstitute(Nadel教授)留学
95年6月横浜市立大学医学部附属浦舟病院救命救急センター助手
96年6月横浜市立大学医学部第一内科助手
99年4月茅ヶ崎市立病院内科医長
01年4月横浜市立大学医学部第一内科講師
05年4月横浜市立大学大学院病態免疫制御内科
学(旧第一内科)准教授
横浜市立大学附属病院呼吸器内科部長
06年4月横浜市立大学附属市民総合医療センター呼吸器内科教授
07年6月同呼吸器病センター教授(現職)
07年4月〜12年3月同副病院長(兼)
08年4月〜同感染制御部部長(兼)
 
<著書>
今日の治療指針2012(医学書院)、病理診断プラクティス肺癌(中山書店)、チャート内科診断学(中外医学社)、総合診療マニュアル(金芳堂)、COPD診療ガイダンス(メジカルビュー社)、別冊日本臨床呼吸器症候群(日本臨床社)、PreventivePeriodontology(国際医学出版)、他多数

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