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塞栓源検索のための経食道心エコーと下肢静脈エコー検査:実技付き

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新しい技法に挑戦して、身に着けて、日常診療で生かしてみませんか

■講師 榛沢和彦 先生(新潟大学医歯学総合研究科呼吸循環外科 講師)
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【セミナー概要】
経食道心エコー検査(Trans-EsopagealEchocardiography;TEE)は心臓の弁や心筋の動きを鮮明に観察できるだけでなく、通常の経胸壁心エコー検査では分からない左心耳血栓、左房内モヤモヤエコー、大動脈弁や僧帽弁の小さな腫瘍病変や紐状構造物であるストランド、卵円孔開存(PatentForamenOvale;PFO)などが観察できます。これらのうち左心耳血栓、弁の腫瘍病変、卵円孔開存などは脳梗塞の原因となることが知られています。またTEEは大動脈の粥状硬化性病変すなわちプラークや潰瘍性病変なども鮮明に観察でき、これらも脳梗塞や全身の塞栓症の原因となります。また希に大動脈内球状血栓も認めることがあります。こうした心臓や大動脈の塞栓源検索に重要であり、可能であれば脳梗塞患者、特に若年の脳梗塞では必要であると考えられています。さらに経カテーテル大動脈弁留置術(Trans-catheterAorticValveImplantation;TAVI)や経カテーテル僧帽弁形成術、経カテーテル左心耳閉鎖、経カテーテルPFO閉鎖術などの経カテーテル心臓内手術が欧米では急速に臨床応用されていますが、その際にTEEは必要不可欠なツールになっています。近い将来の日本においてもこれらが臨床応用されることは明らかで、その際にはTEEができることが必要条件となります。一方、下肢静脈エコー検査は脳梗塞患者の塞栓源検索として必要で、PFOがある場合は必須になります。
今回の医療セミナーでは脳梗塞患者の塞栓源検索としてTEEと下肢静脈エコーの説明と実技を行います。TEEの実技はダミー人形を用いたTEEプローブの挿入、PFOによる右左シャントの確認方法などを実技します。下肢静脈エコーは脳梗塞とDVTとの関連について説明し、実技では圧迫法によるダミー血栓の確認実技も行います。
皆さま、奮ってご参加下さい。講演プログラム・次第
(受講者各位の録画・録音は固くお断り申し上げます)
 
10:00−11:00講義「経食道心エコーによる心臓の描出」
11:00−12:00実習「同上」
12:00−13:00昼食・休憩
13:00−14:30講義「下肢静脈エコーによる下肢静脈の描出」
14:30−15:30実習「同上」
15:30−16:00質疑応答

セミナー要綱

セミナーNO. 194
開催日 2013年5月26日 10:00〜15:00
講師 ■榛沢和彦 先生(新潟大学医歯学総合研究科呼吸循環外科 講師)
診療科目
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■5月26日(日)に開催しました第194回医療技術セミナー「経食道心エコーと下肢静脈エコー検査:エコー検査実技付」は盛会裏に終了しました。
講師は、新潟大学大学院医歯学総合研究科呼吸循環外科分野講師で、新潟大学災害・復興科学研究所講師でもあります榛沢和彦先生にお願いしました。榛沢先生には、かつてのメディカル・コア在職の8年前位から下肢静脈や頚動脈のエコーについてはお願いし続けているところです。その後、新潟では大地震が起き被災者の方が避難所等で過ごされる過程で、狭いスペースの床に直に寝たり、車中で寝られるに当たり血栓ができ、それが脳や肺に飛び、一種のエコノミー症候群として「脳梗塞」「肺塞栓症」を発症されるのですが、そうした方や予備軍を発見するべく被災地で、検査や診療に活躍されて来られた方で、東日本大災害の被災地でも活躍され、榛沢先生のお名前は被災地では知らぬ方は無いとまでご高名になられたことはいうまでもないことでしょう。
今回の医療セミナーの企画では、下肢静脈のエコー検査の他に、新しい冒険として『経食道心エコー検査』を付け加えていただきました。4月に一般的な『心エコー』検査を取上げたばかりですが、今回は「心臓のすぐ後ろを通っている食道から心臓を見れば詳しいことがよく分かる」のだそうですが、胃カメラとよく似た形状のプローブを口から心臓の裏側に入れ、一般の心エコーではよく見られない、かつ血栓等ができやすい”左心房”や”左心耳”、そして大動脈弁、僧房弁のチェック、中隔欠損症、感染性心内膜炎等を詳しく観察できるという訳です。また、一般の心エコーでは、肋骨の上から検査するのですが、太った方などはうまく観察ができないので、裏の食道側からのこの観察法が有効であるということです。ただし、一般の心エコーは、病院やクリニックでは医師が直接担当することは少なく、検査技師さんの持ち分になることが多いのですが、この検査は口中に麻酔をかけたり胃カメラもどきのプローブを口から入れるのですから、れっきとした医療行為に当たり、医師しか携われないのだそうです。もちろん、検査自体は医師だけでできるわけではなく、周りのコメディカルの方の助けが必要であることは当然で、そういう方々にも実際の検査ややり方の原理や手法についての知識を持っていただこうとの意図もあります。
そうした前提で、午前の講義は「経食道心エコー検査」で、一連の講義の後、さすがに実際の人体モデルを相手にはできないので、ファントムを相手にプローブの挿入訓練等を実地に解説していただきました。午後の講義は「下肢静脈エコー検査」で講義の後、実際のモデルさんを相手にプローブを握っていただきました。
榛沢先生は、質疑時間の修了間際まで、被災地での下肢静脈エコーによるスクリーニング検査での成果につき熱心な講義が続けられました。

■講師 榛沢和彦 先生(新潟大学医歯学総合研究科呼吸循環外科 講師)
<略歴>
89年新潟大学医学部卒業
新潟大学医学部外科入局
90年三条済生会病院外科
91年新潟大学医学部第二外科入局
水戸済生会総合病院外科
92年新潟大学大学院入学
96年県立中央病院胸部外科
97年医学博士号取得
新潟市民病院心臓血管、呼吸器外科
県立新発田病院胸部外科
98年新潟大学第二外科助手
99年新潟大学医学部付属病院集中治療部助手
02年東日本循環器病院心臓血管センター心臓血管外科医長
04年新潟大学医歯学総合病院呼吸循環外科医員
9月新潟大学教育研究院医歯学系助手
06年聖マリアンナ医科大学内科非常勤講師
07年獨協医科大学内科非常勤講師
11年新潟大学災害・復興科学研究所兼任
12年新潟大学医歯学総合病院心臓血管外科講師

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販売価格  ¥5,500(税込)

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