一般医学系

最新 皮膚科の診療 誰も教えてくれないありふれた皮膚疾患の診断と治療のコツ

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皮膚感染症を中心として

■講師 渡辺晋一 先生(帝京大学 名誉 教授)
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【セミナー概要】
皮膚疾患は目に見えるため、それを主訴に来院する患者は多く、皮膚科以外の先生もその治療を求められることは少なくありません。
今回の医療技術セミナーでは、外来で遭遇する機会の多い皮膚疾患をとりあげ、その診断のコツと従来から行われていた治療法に科学的根拠があるのかどうかを解説し、今後どのように対処すればよいかをお話ししたいと思います。講義内容は医学部の学生時代の知識を前提としておりますので、初心者でも十分理解できるようになっております。また皮膚科医であってもその知識を再確認し、さらに最新の情報を得ることができるようになっています。また質問時間も十分とってありますので、日常診療で感じている疑問にも答えられると思います。今回の医療技術セミナーで一つでも多くの皮膚疾患の最近の治療を知っていただき、明日の診療に役立てていただければ幸いです。
皆さま、奮ってご参加下さい外来でよく見かける代表的な皮膚疾患について、その特徴や原因、診断のポイントなどについて概説させていただ
きます。さらに最近はEBM(証拠に基づいた医療)といって証拠に基づいた医療の実践が重視されています。そし
て今まで根拠がないまま行われた治療法には正しいものもある一方で、正しくないものもあります。ここでは教科
書にあまり記載されることが少ないEBMに基づいた世界標準の治療法を解説します。具体的には以下のような疑
問に答えますが、時間が許す限りその他の質問にもお答えしたいと思います。
 
10:00-11:00湿疹・皮膚炎群(アトピー性皮膚炎・接触皮膚炎など)の診断と治療
アトピー性皮膚炎はどこまで検査すればよいか/アトピー性皮膚炎に対する正しい治療法は/痒みに対する対処法は/ぐじゅぐじゅしている湿疹に抗生物質を使用するのか
 
11:00-12:00細菌感染症(伝染性膿痂疹、癤、蜂窩織炎、丹毒など)の診断と治療
皮膚細菌感染症治療にはどの抗菌薬が第一選択か/抗菌薬の投与法は今のままでよいのか/抗生物質投与に反応しない皮膚細菌感染症の対処法は/とびひにはステロイド外用薬を使用してもよいのか/皮膚の傷口には消毒をした方が良いのかMRSA感染症対策/梅毒の診断と治療/梅毒を見逃さない/いつまで抗生物質を投与するのか
 
12:00-13:00昼食・休憩
 
13:00-14:00真菌感染症(足白癬、爪白癬、体部白癬など)の診断と治療
どこから検体を採取するか/第一選択薬は/治療に反応しない時に何をするのか/誤診しない為のコツ/足白癬・爪白癬の予防法/痤瘡(ニキビ)の診断と治療ニキビの国際的標準治療は/抗菌薬の使い方/外
用レチノイドの使い方
 
14:00-15:00シミ・ソバカスの鑑別と治療法
 

セミナー要綱

セミナーNO. 188
開催日 2013年2月24日 10:00〜15:00
講師 ■渡辺晋一 先生(帝京大学 名誉 教授)
診療科目 一般医学系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■2月24日(日)に開催しました第188回医療技術セミナー「誰も教えてくれないありふれた皮膚疾患の診断と治療のコツ−皮膚感染症を中心として」は盛会裏に終了しました。
お迎えしました講師は帝京大学医学部皮膚科教授渡辺晋一先生です。渡辺先生は、一般の皮膚科に加えて、真菌による皮膚疾患、爪白癬、そして美容領域になりますがニキビやシミ・ソバカス等のレーザー治療まで、とにかく幅広くカバーしていただけるのが素晴らしいのです。主宰者は前々職の学会センター時代に、日野市にあります帝京大学の医真菌研究センターの「真菌株リスト」の編集・出版等をお世話させていただいておりましたが、奇縁なんです。メディカル・コア時代から何回もお願いしており、スキルアップになっても設立時の『肝斑』以来、3回目になるでしょうか
講義は今回も実に濃くて盛りだくさんで、素晴らしいものでした。午前中は「湿疹・皮膚炎の治療のコツ」として外因性皮膚炎としての接触性皮膚炎、光接触性皮膚炎、主婦湿疹、オムツかぶれ、内因性としてアトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎を中心に、老人性皮膚炎、貨幣状皮膚炎、うつ滞性皮膚炎を取上げられ、解説を加えてくださいました。さらに後半は、細菌性の感染症、毛包炎、癤、蜂巣炎、丹毒、リンパ管炎等の膿皮症、とびひ等の膿痂症、筋膜炎等につき詳細な解説をしていただきました。
午後の前半は、足白癬、爪白癬、体部白癬、痤瘡(ニキビ)等の真菌感染症の診断と治療、薬物療法について詳細な解説をしていただきました。後半は、シミ・ソバカス、シワ、母斑、刺青、色素班、脱毛、等の治療、肝斑等につき、実に興味深い講義が聞けました。
質疑で質問が集中したのは、保湿剤の選定、基剤になるワセリンの知識、そして皮膚炎の治療剤である各種の軟膏の強さの段階や使い方、ステロイド治療について等、実戦的な質疑が重ねられましたが、講義時間が足りず質問も時間から大幅にはみだしてしまいました。講義終了後も残られた方々の個別の質問が続いておりました。
午前中だけ聞こうと参加された受講者が、「講義の内容が濃いので最後まで聞いていくよ」と、最後まで熱心に受講されておられたのには、主宰者として逆に驚くほどでした。
あと、聞いててびっくりだったには、マンゴーは漆の仲間の果物で、時にはかぶれることもある。また西洋サクラソウも接触性皮膚炎を起こすこと(あるいは人)もあるとのこと。ヘエ〜。

■講師 渡辺晋一 先生(帝京大学 名誉 教授)
<専門>
医真菌学、レーザー医学、皮膚の組織病理学、
化学療法、アトピー性皮膚炎
 

<略歴>
78年東京大学医学部医学科卒業
東京大学医学部皮膚科研修医
79年東京大学医学部文部教官助手
83年東京大学医学部皮膚科医局長
84年三楽病院皮膚科部長
85年米国ハーバード医科大学マサチューセッ
ツ総合病院皮膚科researchfellow
88年帝京大学医学部皮膚科助教授
94年帝京大学医学部皮膚科教授
98年帝京帝京大学医学部皮膚科主任教授
17年帝京大学名誉教授

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販売価格  ¥5,500(税込)

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