一般医学系

実地医家のための 診断上のpitfallとなりやすい頸椎・脊椎疾患、腰痛関連疾患

s00187
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特に上殿皮神経絞扼について

■講師 青田洋一 先生(横浜市立脳血管センター 副院長/横浜市立大学 客員教授(医学部運動器病態学(整形外科学))
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【セミナー概要】
頸椎・脊椎疾患、腰痛関連疾患とその周辺疾患の診断上のpitfallを概説する。かつてfailedbackの最大の原因とされてきた腰椎椎間孔部の病変は診断率が格段に向上し、これらに対する手術も増加傾向にある。一方、比較的頻度が高く、かつ広く認知されていないものとして上殿皮神経の絞扼による腰痛があり、重症化すると下肢の疼痛や痺れも呈し、ADL制限も強い。本症はまず疑うことが重要であり診断は容易であり、ブロック治療や小手術による絞扼解除の成績は良好である。そのほか頚部では肺尖部腫瘍や胸郭出口症候群、腰痛関連疾患では解離性大動脈瘤、骨盤内腫瘍、尿路結石、帯状疱疹なども頭の隅におきつつ、診断を進めていく必要がある。
皆さま、奮ってご参加ください。
講演プログラム・要旨(受講者各位の録画・録音は固くお断り申し上げます)
10:00-12:00pitfallとなり易い頚椎・腰椎疾患と周辺疾患
1.頚椎・脊椎疾患の診断法
2.pitfallとなり易い頚椎疾患と周辺疾患
3.腰椎疾患の診断法
4.pitfallとなり易い腰椎疾患と周辺疾患
12:00-13:00昼食・休憩
13:00-15:00腰痛関連疾患、特に上殿皮神経絞扼症候群
5.歴史的背景
6.頻度と臨床像
7.本症の診断法と保存療法、ブロック療法
8.小手術による絞扼解除とその成績

セミナー要綱

セミナーNO. 187
開催日 2013年1月20日 10:00〜15:00
講師 ■青田洋一 先生(横浜市立脳血管センター 副院長/横浜市立大学 客員教授(医学部運動器病態学(整形外科学))
診療科目 一般医学系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■1月20日(日)に開催しました第187回医療技術セミナー「実地医家のための診断上のpitfallとなり易い頸椎・脊椎・腰椎関連疾患−特に上殿皮神経絞扼について」は盛会裏に終了しました。
講師には、横浜市立大学医学部運動器病態学(整形外科)准教授/横浜市立脳血管センター脊椎脊髄外科非常勤医師であります青田洋一先生にお願いしました。
講義は、午前中が神経根症・脊髄症で、肘部管症候群、頸椎症性脊髄症、頸椎性筋委縮症、胸郭出口症候群等で、手指が閉じられない、握力が落ちて掌が開けない、手や腕がしびれてしまう、感覚に異常が起こる、反射神経の異常、呼吸器障害で息苦しくなる症状等をスライドや動画でもたくさんお見せいただきました。また、これらの疾患を見つけるための各種のテストややり方についても説明がありました。その後、変形で背骨の側弯症や奇形、脚長不等症について解説をしていただきました。これらの疾患は、成長期の女子に多いとのことで、学校医をされておられる受講者の方が熱心に質問をされました。その後、炎症性疾患・感染についてもご説明がありました。
午後の講義では、腰椎、腰痛についてで、大動脈解離と合併症、腰部脊柱管狭窄症、椎間孔狭窄、椎間孔内狭窄、椎間孔狭小化、椎間板ヘルニア、非器質的腰痛等の診断法やX線写真やMRI画像、CT画像等とたくさんの症例をご供覧いただきました。最後辺に、手術例をいくつかお見せいただきましたが、その中で、特に上殿皮神経周辺に腰痛のツボがあって、青田先生はこの上殿皮神経の開放術や神経ブロック、神経絞扼法に注目し、この間何例か施術を行った結果良い成績が出ていること、この療法の変形方法が50年前にも着目されて症例や多くの手術例があること等を解説されました。ここのところで主宰者も眠気が吹っ飛びいつの間にか熱心に聞き入ってしまいましたが、会場受講者からも質問が集中しました。
主宰者は、こうした点に着目し、「上殿皮神経絞扼ないしブロック療法」として、次回は小外科領域のテーマとして、新たな医療セミナーを企画させていただこうと考えております。

■講師 青田洋一 先生(横浜市立脳血管センター 副院長/横浜市立大学 客員教授(医学部運動器病態学(整形外科学))
<略歴>
87年香川医科大学卒業
横浜市立大学附属病院臨床研修医
89年6月〜町田市民病院、三浦市立病院
関東労災病院、各々の整形外科常勤医師
99年5月Rush-Presbyterian-St.Luke’sMedicalCenter(米国)研究員
01年6月横浜南共済病院整形外科医長
03年4月横浜市立大学附属病院整形外科助手
(04年日本脊椎脊髄病学会評議員)
07年4月横浜市立大学附属病院整形外科助教
08年4月〜現在横浜市立大学医学部運動器病態学准教授
(11年腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン改定委員会委員)
(11年日本整形外科学会代議員)
13年4月横浜市立脳血管センター副院長・横浜市立大学医学部客員教授
 
<専門医・認定医>
日本整形外科学会専門医、
日本脊椎脊髄病学会指導医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医

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販売価格  ¥5,500(税込)

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