DVD・テキスト(開催実績)

群発頭痛・慢性頭痛/成人・高齢者てんかんの診断と治療

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■講師 村松和浩 先生(済生会横浜市東部病院神経内科)
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【セミナー概要】
内科の一般診療において頭痛という主訴はありふれているようであるが、“頭痛くらい”で病院には行かない患者が多数存在する。ちまたには、ドラッグストアがどこにでもあり、頭痛薬はいつでも安価に購入することが出来る。しかし、頭痛には片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛など多種の頭痛があり、治療法は異なり、単に頭痛薬を飲めば治るということはなく、頻回に服用となると、頭痛薬の飲み過ぎによる薬物乱用頭痛になる。これは、患者のみの問題ではなく、プライマリーの医師も十分認識しておかなければならない事実である。慢性頭痛の診断治療についてわかりやすく解説したい。
一方、てんかんはこれまで小児科に多い疾患と捉えられてきた。しかし、最近は65歳以上の高齢者のてんかん罹患率がむしろ高いことが分かってきた。小児に多いてんかんは全般てんかんで診断しやすいが、高齢者のてんかんは部分てんかんで、最近は“認知障害発作(=複雑部分発作)”というターミノロジーがあるような、一見てんかんとは診断しにくい。要するに、認知症との区別が付きにくいことがある。このような内科領域のてんかん診療について、新規抗てんかん薬の使用も含め分かりやすく解説したい。
皆様、奮ってご参加下さい。
講演プログラム・要旨(受講者各位の録画・録音は固くお断り申し上げます)
 
午前(10:00〜12:00)
群発頭痛・慢性頭痛の診断と治療
群発頭痛と治療/片頭痛と治療/緊張型頭痛と治療/
薬物乱用頭痛とは/薬物乱用頭痛の治療/
当院頭痛クリニックにおける薬物乱用頭痛の実態
午後(13:00〜15:00)
成人・高齢者てんかんの診断と治療
てんかんの診断ガイドライン/
高齢者のてんかんに対する診断・治療ガイドライン/
新規抗てんかん薬/高齢者のもの忘れを主訴とするてんかん/
PostStrokeEpilepsyにおける新規抗てんかん薬の使用

セミナー要綱

セミナーNO. 183
開催日 2013年2月11日 10:00〜15:00
講師 ■村松和浩 先生(済生会横浜市東部病院神経内科)
診療科目
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■2月11日(祭・月)に開催しました第183回医療技術セミナー「群発頭痛・慢性頭痛/成人・高齢者てんかんの診断と治療」は盛会裏に終了しました。
講師には、済生会横浜市東部病院の脳神経センター脳血管・神経内科の村松和浩先生をお招きしました。
講義は、午前が「群発頭痛/慢性頭痛」です。片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、薬物乱用頭痛、それぞれの症例と予防治療についての詳細な解説が行われました。特に最近、深刻なのが「薬物乱用性の頭痛」で、もともといろんな薬剤がある程度自由に入手できる社会だったところに、昨今、いっそう強烈な薬剤の販売が行われるようになり、こまった事象が起きているようです。原因の80%は市販薬だそうです。
実は私も”頭痛もち”で、肩こりや眼の閃輝暗点に悩んでおりますが、講義の中で、「頭痛持ち」には断然女性に多く、遺伝病であるとのことでした。これまでの学校や職場でもかならず一人や二人は頭痛に悩む方が、しかも生理と重なって起きられない・・・という女性の方がおられたように思います。他人から見たら、「たかが頭痛ごときで・」休んだりしてなどと批判されても、「されど頭痛だったんだなあ」と合点がいった次第でした。ところで、つい先日、NHKの番組「試して合点!」で、S医師が登場されたようですが、なかなか大間違いのことをお話になられたようで、患者さんからの質問等で困った現状があるとのこと。受講者の中にも「そうだ」とうなづかれる方が多数ありました。
午後の前半の講義は、「成人のてんかん」です。成人の”てんかん”には、部分てんかんが多く、局在関連てんかん、全般てんかん、未決定てんかんと分類されるようですが、詳細な解説がなされました。てんかんには意識障害、運動発作(運動障害、言語障害、など)、感覚発作(めまい、など)、自律神経症状をともなう発作(頭痛、嘔吐、上腹部不快感、など)がともなうようですが、なかなか見たことはありません。先日京都で病気を隠して運転の職に就き、交通事故を起こした事例がありましたが、お互いに不幸です。また、中学校の時に、一人、突然じっとなり5分ほどで回復する友達がいましたが、あれもそうだったのでしょうか
後半は「高齢者のてんかん」ですが、超高齢者社会にあっては、脳血管性のてんかんが増えることが予想され、特にアルツハイマー症があると、発症しやすいとのこと。ですが、小児てんかんに比べ、治しやすい、コントロールしやすいとのこと。
会場からも、ネット受講者からも質問が相次ぎました。

■講師 村松和浩 先生(済生会横浜市東部病院神経内科)
<略歴>
84年慶応義塾大学医学部卒業
90年慶應義塾大学医学部内科学大学院修了、医学部助手
94年米国ベイラー医科大学留学
95年慶応義塾大学病院神経内科医長
97年日本鋼管病院内科医長、慶応大学医学部内科学客員講師
98年同内科医長兼地域医療科
部長
03年同内科部長兼地域医療科部長
07年9月済生会横浜市東部病院
脳神経センター神経内科部長
現在
 
<学会活動・専門医>
日本内科学会認定総合内科専門医、日本内科学会指導医、日本神経学会専門医、指導医、日本脳卒中学会専門医、日本頭痛学会専門医指導医、日本認知症学会専門医、指導医、日本医師会認定産業医、臨床研修指導医、介護支援専門員

ビジターは購入できません。

医師会員、コ・メディカル会員

販売価格  ¥5,500(税込)

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