総合診療系

薬の副作用マスターコース(新春記念セミナー1)

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薬もリスク!;実際にあった症例と薬剤のものすごい裏話を満載

■講師 徳田安春 先生(JCHO本部総合診療顧問)
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【セミナー概要】
超高齢社会は薬剤の副作用社会でもある。確かに、新たな薬の開発によってさまざまな疾患の治療ができるようになった。予後がよくなった疾患も多い。しかしながら同時に、薬の副作用の問題が深刻化してきている。とくに高齢者でそのリスクが高い。なぜなら、高齢者は腎機能・肝機能などの薬物代謝機能が低下している。高齢者は体脂肪割合が高く、脂溶性薬剤が蓄積しやすい。高齢者は、多くの疾患を併存してもっており、多剤併用(Polypharmacy)を受けることが多く、薬剤相互作用によって薬剤代謝が影響されやすい、などが挙げられる。治験で薬の安全性は証明できない。多くの薬の治験では、腎機能や肝機能が正常で、併存疾患もない比較的若年者が対象となっておこなわれることが多い。NEJMなどのメジャーな医学誌に掲載された論文に出たくすりだからといって安全に使用することができるとは限らない。トログリタゾンによる肝障害、ピオグリタゾンによる膀胱癌等、枚挙にいとまがない。今回の医療技術セミナーは、製薬会社が後援・共催しないようなトピックを扱うため、ほとんど開かれるようなことがない内容を扱う貴重な機会となると考える。皆様奮ってご参加下さい。10:00−12:00薬の副作用症例集その1
12:00−13:00休憩・昼食
13:00−15:00薬の副作用症例集その2

セミナー要綱

セミナーNO. 179
開催日 2013年1月13日 10:00〜15:00
講師 ■徳田安春 先生(JCHO本部総合診療顧問)
診療科目 総合診療系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■1月13日(日)に開催しました第179回医療技術セミナー「新春記念セミナー1薬の副作用マスターコース−薬もリスク!;実際にあった症例と薬剤についての裏話を満載」は盛会裏に終了しました。特に今回は薬の副作用というテーマからか、薬剤師さんの会場受講やネット受講も目立ち、新春記念セミナーにふさわしい盛り上がりとなりました。
新年初頭の医療セミナーを飾る講師は、2年連続で、筑波大学付属病院水戸地域医療教育センター教授であります徳田安春先生にお願いしました。で、徳田先生は、受講者が多くなるように・・・と、表題の「薬の副作用」を選んでくださった次第でした。
講義は、午前中が循環器系の疾患の治療薬にまつわる症例と副作用例を、午後の講義では呼吸器科系と精神科系の疾患の治療薬にまつわる症例と副作用例を解説されました。ご供覧いただきました症例数は全部で14例でしたが、ほとんどが名のある製薬企業の、これまた名のある薬剤も多くありました。受講者の医師各位は、治療にはある面薬剤に頼っている訳で、その薬剤の使い方や併用する薬剤等によっては副作用がある・・・・という危険で困惑した事例なので、実に皆さん集中して聞き入っておられました。
そして、質疑には会場からもネット受講者からも、いつにも増して熱心で、質問が殺到して、大いに盛り上がりました。
 
この日ご紹介いただいた症例と薬剤は、そのほとんどが製薬企業の製品でしたが、そうした薬剤とその副作用について、我がスキルアップで遠慮無しに取り上げられるということは、スキルアップがどこの製薬企業の意思や意向とも無関係であることの証明でもある訳です。
また一方で、主宰者としては、ある降圧薬とグレープフルーツの避けるべき取り合わせについては聞き及んだことがありましたが、今日は他にも、ある食物というか、果実との危険な取り合わせ例が、重大な副作用を招く事態になる例等、大いに学ばせていただきました。若干複雑な気がいたします。
 
そういう訳で今年も、明日の診療に役立つ有意義なセミナーを開催し続けるべく、頑張ります。皆様の盛大なるご支援を心からお願い申し上げます。

■講師 徳田安春 先生(JCHO本部総合診療顧問)
【略歴】
1988年琉球大医学部卒業。沖縄県立中部病院、聖路加国際病院、水戸協同病院などを経て、2014年より現職。筑波大学客員教授、総合診療医学教育研究所CEO、臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄副センター長を兼務。

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