関節炎診療シリーズ4 プライマリケアのための関節X線読影の 大原則(全4回シリーズ)
基礎編(手の)読影から)/応用編(上肢、脊椎)
■講師 岸本暢将 先生(杏林大学附属病院膠原病科 准教授)
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【セミナー概要】
〜関節診察ハンズオン〜診察でここまでわかる筋骨格系疾患の大原則〜
離島の診療所でも気軽に利用できる単純X線検査。
今回の医療技術セミナーでは、前半で、関節X線読影の大原則として、関節X線読影の基本“AsBCD”を手指のX線にて解説します。「単純X線MRIの時代じゃない!」と言われそうですが、一枚の単純X線から得られる情報は非常に多いのです。変形性関節症、関節リウマチ、乾癬性関節炎、痛風の違いなど、診察では鑑別が難しいことがありますが、単純X線を使いこなせば、鑑別が容易になります。関節X線読影の大原則をマスターしてください。後半では腰痛患者で臨床所見も合わせどのようなポイントで単純X線を見ていくか解説します。
皆様、奮ってご参加下さい。
■講演プログラムおよび要旨(受講者各位の録画・録音は固くお断り申し上げます)
午前10:00−12:00
基本篇〜手の読影からはじめよう
午後13:00−15:00
応用編〜上肢、脊椎等の読影
1.基本篇〜手の読影からはじめよう
「単純X線MRIの時代じゃない!」と言われそうですが、一枚の単純X線から得られる情報は非常に多いのです。離島の診療所でも気軽に利用できます。関節X線読影の大原則1回目は、関節X線読影の基本“AsBCD”を手指のX線にて解説します。変形性関節症、関節リウマチ、乾癬性関節炎、痛風の違いなど、診察では鑑別が難しいことがありますが、単純X線を使いこなせば鑑別が容易になります。手指の関節X線読影の大原則を
マスターしてください。
2.応用編〜上肢、脊椎等の読影
関節X線読影の大原則2回目は、応用編です。肩痛、肘痛、腰痛患者のアプローチで知っておくべき“AsBCD”を解説します。肩痛の原因、50肩だと思ったらとなる、石灰化腱板炎、単純X線をみれば一目瞭然です。また、他の肩痛・肘痛、腰痛の原因となる関節リウマチ、偽痛風、変形性関節症などプライマリケアで知っておくべき関節X線読影の大原則をお伝えします
セミナー要綱
セミナーNO. | 177 |
開催日 | 2012年12月16日 10:00〜15:00 |
講師 | ■岸本暢将 先生(杏林大学附属病院膠原病科 准教授) |
診療科目 | 総合診療系 |
DVD価格 | 5,500円(会員価格/税込) |
終了したセミナーの報告と開催の模様
■12月16日(日)に開催しました第177回医療技術セミナー「関節痛診療シリーズ4関節痛の鑑別診断と治療基礎編(手の)読影から/応用編(上肢、脊椎)」は盛会裏に終了しました。
講師には聖路加国際病院アレルギー膠原病科(成人、小児)の岸本暢将先生をお招きしました。岸本先生には、今回「関節痛診療シリーズ」として全4回で企画していただきましたが、昨年12月9日にも「不明熱」を切り口に「関節痛」「関節リウマチ(RA)」「膠原病」を取り上げていただきましたし、この6月3日に、このシリーズ第1回目の「膠原病を見逃さないためのアプローチ」や、7月29日の2回目で「顎関節・上肢の関節/腰や下肢の関節」について、9月2日の3回目で内科・内分泌疾患関連の膠原病類似症候/リウマチについてお話いただいたことは記憶に新しいところです。
講義の午前は、いろいろな症状の疾患を持った手の写真をたくさん見せていただくことから始まり、関節X線写真読影の基本”AsBCD”を手指のX線で解説していただきました。CTやMRIの時代と言っても、1枚の単純X線から得られる情報は大変に多い、という訳です。変形性関節症、関節リウマチ、乾癬性関節炎、痛風の違い等について、単純X線写真を使いこなすことによっての鑑別について解説をしてくださいました。
午後の講義では、肩、脊椎・股関節、腰痛等について、診察の方法やアイディア、見逃したくない症例をたくさんお見せいただき、最後はクイズ形式で考えさせられるやり方で、受講者の皆さん、一生懸命に答えておられました。
質疑になっても、会場からもネット受講者からもたくさん集まり、時間内に終わらないほどでした。
この日の受講者で九州の熊本県で開業されておられる先生に、次週の施設見学と昼食のお誘いを受けて、すっかりその気になってしまいました。バンザイ。
■講師 岸本暢将 先生(杏林大学附属病院膠原病科 准教授)
<略歴>
98年北里大学医学部卒業/沖縄県立中部病院研修医
00年在沖縄米国海軍病院インターン
01年ハワイ大学内科レジデント
04年ニューヨーク大学/HospitalforJoint
Diseasesリウマチ膠原病科フェロー
06年亀田総合病院リウマチ膠原病内科プログラムディレクター
同年米国リウマチ学会DistinguishedFellowAward受賞
07年東京大学アレルギー・リウマチ内科、東京医科歯科大学臨床医学教育開発学、北里大学総合診療科非常勤講師兼務
09年聖路加国際病院Immuno-RheumatologyCenter