循環器科系

高血圧治療の新たな展開

s00176
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管理する時代から治癒を目指す時代へ

■講師 市原淳弘 先生(東京女子医科大学内科学(高血圧・内分泌内科) 教授)
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■講師 森本聡 先生(東京女子医科大学内科学(高血圧・内分泌内科) 講師)
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【セミナー概要】
高血圧患者の約9割は血圧上昇の原因が不明である本態性高血圧で、残りの約1割は原因が明らかである二次性高血圧です。二次性高血圧の多くは原疾患の治療による治癒が期待されますが、意外と診断が難しいのが現状です。
一方、近年治療抵抗性の本態性高血圧患者に腎交感神経に対する焼灼術[renaldenervation(RDN)]を行うと、著明な降圧、左室肥大の退縮、糖代謝の改善効果が見られることが報告され、私達も同治療を開始することになりました。また、ワクチンを用いた降圧治療の研究開発も進んでいます。本態性高血圧が「治癒」できることが現実的となってきたと考えられます。
本医療セミナーでは、二次性高血圧の診断の秘訣や、本態性高血圧に対する最新情報などについてわかりやすくお話しいたします。皆様のご診療においてお役立ていただけるものと考えています。
皆さま、奮ってご参加下さい。お待ちしています。
10:00-12:00
第1部市原淳弘先生
二次性高血圧に対する診断・治療
・高血圧の分類について
・二次性高血圧の診断法について
・二次性高血圧の治療法について
 
12:00-13:00昼食
 
13:00-15:00
第2部森本聡先生
本態性高血圧に対する治療法
・降圧薬の使い方について
・ワクチン療法について
・腎交感神経アブレーション治療に
ついて

セミナー要綱

セミナーNO. 176
開催日 2012年12月9日 10:00〜15:00
講師 ■市原淳弘 先生(東京女子医科大学内科学(高血圧・内分泌内科) 教授)
■森本聡 先生(東京女子医科大学内科学(高血圧・内分泌内科) 講師)
診療科目 循環器科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■12月9日(日)に開催しました第176回医療技術セミナー「高血圧治療の新たな展開−管理する時代から治癒を目指す時代へ」は盛会裏に終了しました。
今回の医療セミナーの講師陣は、東京女子医科大学内科学(高血圧・内分泌内科)教授の市原淳弘先生(午前中の講義を担当)と講師の森本聡先生(午後の講義を担当)にお願いをしました。午前のサブテーマは『二次性高血圧に対する診断・治療』で、午後のサブテーマは『本態性高血圧に対する治療法』でした。
午前の市原先生の講義の内容は、?高血圧の分類について、?二次性高血圧の診断法について、?二次性高血圧の治療法について、ということで、高血圧という疾患を人類の進化から説き起こされて、脳出血・脳梗塞、狭心症・心筋梗塞、大動脈瘤、腎硬化症→腎不全、閉塞性動脈硬化症→認知症、といった高血圧症の次に来る直接的な各種の疾患、そして『二次性高血圧』として、腎実質性高血圧、腎血管性高血圧、原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫、甲状腺機能低下症・甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能亢進症、大動脈狭窄症、脳幹部血管圧迫、睡眠時無呼吸症候群、薬剤誘発性高血圧などを挙げられ、一等最初の腎実質性高血圧を覗けば治療可能であるとのお話をしていただきました。その後は、数件の「症例研究」をされながら、先に挙げられた疾患について個別に詳細な解説をしていただきました。その後、診療について触れられ、24時間自由行動下血圧測定の重要性といくつかの有用な器具の解説、全身の血管柔軟性評価、頸動脈エコー検査の有用性と定期的な検査の奨めについて力説されました。
午後の森本先生の講義の内容は、高血圧の疾患の90%を占める、要するに原因不明の疾患である本態性高血圧の?薬物治療、?外科的治療、?ワクチン療法について、詳細な解説を加えていただきました。特に、「高血圧」と「腎疾患」特にCKDや、脳血管の保護とは切っても切れない関係なんだと思いますが、分かりやすい解説が続きました。また、外科的な治療法の他に、これからの大きな可能性を秘めた「ワクチン療法」という、夢のようなお話もしていただきました。
質疑に入ると、会場からもネット受講者からも、やはり薬物療法やワクチン療法についての質問が相次ぎ、午前の部の質疑も合わせると、約1時間以上も超過してしまいました。
ところで、市原先生は、この講義の前後は、知覚の会場で開催されているという日本高血圧学会の「ガイドライン策定委員会」に出席されての足だと言うことでした。因みに、現在準備中のガイドラインは、JSH2014だということです。(主宰者の私は、実は当時の学会の事務局長として、2000年に出された一等最初のガイドラインJSH2000に関わり、販売・普及に貢献したと自負しております)
 

■講師 市原淳弘 先生(東京女子医科大学内科学(高血圧・内分泌内科) 教授)
【専門分野】高血圧、内分泌学
【略歴】
86年慶應義塾大学医学部卒業、慶應義塾大学病院内科研修医
95年米国Tulane大学医学部生理学教室リサーチフェロー
97年米国Tulane大学医学部生理学教室講師
98年川崎市立井田病院内科医長
01年慶應義塾大学医学部内科助手
07年慶應義塾大学医学部抗加齢内分泌学講座講師
09年慶應義塾大学医学部抗加齢内分泌学講座准教授
11年4月東京女子医科大学内科学(第二)講座主任教授
 
【著書】
1.臨床高血圧ワークブック〜エビデンスを超えた次の一手〜医薬ジャーナル社.
2.心血管内分泌検査から読み解く降圧薬俺流処方.南山堂.
3.あなたも名医!高血圧、再整理.日本医事新報社.

■講師 森本聡 先生(東京女子医科大学内科学(高血圧・内分泌内科) 講師)
【専門分野】高血圧、内分泌学
 
【略歴】
91年3月京都府立医科大学卒業
92年4月朝日大学附属村上記念病院内科助手
93年4月京都府立医科大学第2内科大学院
99年3月アメリカ合衆国アイオワ大学内科研究員
02年4月近江八幡市民病院内科医長
10月近江八幡市民病院内科副部長
04年4月近江八幡市民病院透析センター長(兼任)
05年7月関西医科大学第2内科講師
06年1月関西医科大学附属枚方病院腎臓内科科長
07年4月関西医科大学附属枚方病院准教授
11年11月東京女子医科大学内科学(第二)講座講師
 
【著書】
1.循環器医から寄せられる「糖尿病と血管合併症」に関する100の質問.メディカルレビュー社.
2.新しい血圧測定と脈波解析マニュアル.メディカルレビュー社.
3.あなたも名医!新しい経口抗凝固薬、どう使う日本医事新報社.

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