循環器科系

実地医家におけるCKD(慢性腎臓病)の総合対策

s00174
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慢性腎臓病に対する多面的アプローチには早期診断が不可欠である

■講師 鈴木洋通 先生(埼玉医科大学腎臓内科 教授)
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【セミナー概要】
<開催のねらいとお誘いの言葉>
現在本邦では急速な勢いで人口の高齢化が進行しており、2025年には65歳以上の高齢者が人口の3分の一を占めるといわれている。さらに平均寿命は頭打ちにはなっているが、80歳以上の高齢者も増加傾向となっている。一方、平成24年度より血清クレアチニン検査が特定健診の項目となり、CKDとして認識される人が今まで以上に増えることが予想される。これに加えて、降圧薬、脂質異常症薬、糖尿病治療薬の進歩、普及により、CKDを合併する高齢者が日常診療でより多く遭遇するようになると考えられる。そこで、今後はCKDを念頭に入れ、様々な疾患に対応することが実地医家には必須となると思われる。では現実にはどう対処していくのか。
今回の医療技術セミナーでは、腎臓の評価と治療方針について実際の症例を提示しながら皆様方と考えていきたい。それにより明日からの診療が一変するのではないか。
皆様、奮ってご参加ください。
■講演プログラムおよび組立(受講者各位の個別の録画・録音は固くお断り申し上げます)
 
10:00−12:00I.腎機能障害の評価
1)血清クレアチニンの測定と蛋白尿血液と尿を採取することによ
り、腎機能障害の程度を推察する。この時、同時に尿素窒素、尿酸の測定と尿潜血反応を行う。eGFRを計算する。
2)現疾患を推定する。原疾患の治療歴はどの位か。治療の内容および経過はどうであったか。
3)糖尿病腎症(眼底所見――単純性網膜症などーーの有無)かどう
か、単なる糖尿病の合併か否か
4)現在の治療を回顧する。
5)生活状況を把握する。
 
13:00−15:00II.評価項目に基づく治療戦略・戦術
1)腎機能障害は進行しているか進行するに従ってあらわれる問題点(貧血/Ca・P代謝/水分過剰)
2)腎機能障害の進行は阻止できるのかレニン・アンジオテンシン抑制薬は万能か他の降圧薬をどう組み合わせていくか食事指導をどうするのか
3)腎臓以外の臓器にどう気をつけるか本邦では外国でいわれているように本当に心血管疾患が多いのか一般人口と同様に癌が多いのか
4)専門医とはどう連携するか腎代替療法をどう説明するか

セミナー要綱

セミナーNO. 174
開催日 2012年11月25日 10:00〜15:00
講師 ■鈴木洋通 先生(埼玉医科大学腎臓内科 教授)
診療科目 循環器科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■11月25日(日)に開催しました第174回医療技術セミナー「実地医家における慢性腎臓病(CKD)の総合対策−慢性腎臓病に対する多角的アプローチには早期診断が不可欠である」は盛会裏に終了しました。
講師には高血圧や腎臓病、透析を専門とされます埼玉医科大学腎臓内科教授鈴木洋通先生をお迎えしました。鈴木先生は、”スキルアップ”では’09年7月5日に開催しました第二回目のセミナー『高血圧とCKD(慢性腎臓病)』以来のご登場です。
前もって提出されたスライド・テキストの内容は、ほとんど「CKD診療ガイドライン」のみでありました。午前中の講義は、診療ガイドライン以前の、CKDに関する基本的な特徴や事項、そしてこのセミナーでしか聞けないCKD、高血圧、糖尿病、脂質異常症や肥満についての、医学界の裏話や脱線話等に関する白板を使っての講義でした。一等主宰者の心を掴んだお話は、日本の人口動態の将来で、高齢化、少子化の流れの中であと約15年後の2025年の人口構成を示された上でのお話には日本国の将来を思うと寒気がするくらいでした。受講者の方は、スライドを使わないので部屋が暗くならずに眠くならないどころか、これでもかこれでもかとばかりに繰り出される面白い話の連続に熱心に聞き入られました。
午後の講義では、診療ガイドラインを軸に、世界的な指標やたくさんの論文中のデータの比較の中で、実際の診療で重視すべき事項やメルクマール等について詳しい解説が行われましたが、診療ガイドラインでも実際には不要で役に立たない項目や内容等がいっぱいあるんだということを思い知らされました。要するに、訴訟対策にも重要な役割を果たすようになっているのだそうですが。
質疑では、会場受講者からもネット受講者からも質問が多数寄せられましたが、鈴木先生はいとも簡単に、かつエネルギッシュにお応えになっておられました。
今回のセミナーの詳細は、テキストではホンの一部しか語りえず、大方は復習用のDVDで確認・学んでいただく他なく、ご理解をいただきたく思います。
 

■講師 鈴木洋通 先生(埼玉医科大学腎臓内科 教授)
<略歴>
75年北海道大学医学部卒業
86年慶應技術区大学医学部専任講師(内科学)
91年同助教授
95年埼玉医科大学腎臓内科教授

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