呼吸器科系

子どもの疾患シリーズ2 子どもの喘息とアレルギーの診断と治療

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「シンプル」をキーワードに、適正な診断と治療

■講師 勝沼俊雄 先生(東京慈恵会医科大学第三病院小児科 准教授)
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【セミナー概要】
小児のアレルギー疾患は「アレルギーマーチ」と表されるように、年齢や環境の変化に応じて複合的に発現します。従って一つの疾患に偏らず、全身の幅広い診察が重要です。一方で、多岐にわたる小児のアレルギー(の診断と治療)に苦手意識を持たれるケースも少ないようです。本医療技術セミナーでは「シンプル」をキーワードに、小児喘息・アレルギー疾患の適正な診断と治療のスキルアップをしていただけるよう、分かりやすく解説させていただきます。
皆さまのご参加を待ちしています!第1部
 小児喘息の病態と予後
 乳幼児・小児喘息の診断
 長期管理法
 増悪時の対応(ステロイド・2刺激薬の使い方)
 
第2部
 食物アレルギーの診断・対応・トピックス
 アトピー性皮膚炎の対応
 慢性咳嗽・アレルギー性鼻炎への対応
 ジンマシンへの対応

セミナー要綱

セミナーNO. 157
開催日 2012年6月24日 10:00〜15:00
講師 ■勝沼俊雄 先生(東京慈恵会医科大学第三病院小児科 准教授)
診療科目 呼吸器科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■6月24日(日)に開催しました第157回医療技術セミナー「子どもの喘息とアレルギー疾患の診断と治療−”シンプルを”キーワードに、小児喘息・アレルギー疾患の適正な診断と治療」は盛会裏に終了しました。
講師には、東京慈恵会医科大学第三病院小児科准教授で診療部長の勝沼俊雄先生をお招きしました。
講義は、午前が”小児喘息”を、午後には”小児アレルギー”として、基礎情報、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、慢性咳嗽・アレルギー性鼻炎を取り上げていただきました。
勝沼先生は、小児喘息は、かつては「体力が付けば治る」とか、「大人になれば治る」とか言われておりましたが、実は正しくないようです、との切り出しから始められました。そして”アレルギーマーチ”と表わされる、年齢や環境の変化に応じて複合的に発現してくる病態と症状であり、この10年間でドラスティックに診断と治療法が変わっており、一つの疾患に偏らず、全身の疾患として幅広い診察が重要だと強調され、病態と予後、検査と診断法、長期管理法、増悪時の対応について、『小児気管支喘息治療・管理ガイドライン』に基づき、ステロイドや各種の薬剤の使い方等にわたり、詳細に解説をしていただきました。特に、小児が相手の治療であるため、ステロイドは必要最小限に留めて、かつ改善に伴って薬を少なくしたりして激励し、患者のモチベーションにする等の有用な手法も紹介していただきました。また、講義の合間に、この5月のアメリカでの喘息学国際会議でのホットなニュースを2つのトピックスとしてお話いただきました。
午後のテーマ「各種の小児アレルギー疾患」では、「兄弟の数が多いほどアレルギーは出やすい」との”衛生仮説”と、つまり”感染の機会が多くなる”との原因説から始められました。また、先の”アレルギーマーチ”にふれられアレルギーが基となって発現する部位によって、例えば皮膚であれば「アトピー」であり、消化管であれば「食物アレルギー」として、下気道で喘息、上気道でアレルギー性鼻炎との症状として出ると各々の疾患を位置付けられました。また、各々の疾患を点でなく線で捉えて診療にあたるべきであるとも強調されました。
ところで、食物アレルギーはこの2月に、アトピー性皮膚炎は5月に取り上げ、開催したばかりですが、同じテーマや疾患について、ある程度、違う講師や見方で集中的に勉強していただき良い機会となりました。
質疑も、会場からもネット受講者からも、先生が若干音を上げられるほどに出ました。最後は声が嗄れて来られ、ちょっと心配です。どうぞお疲れが出ませんように。
 

■講師 勝沼俊雄 先生(東京慈恵会医科大学第三病院小児科 准教授)
<略歴>
85年3月東京慈恵会医科大学卒業
87年国立小児病院アレルギー科レジデント
93年学位(医学博士)取得
94年国立小児病院アレルギー科医員(厚生技官)
95年英国立心肺研究所胸部疾患部門留学
(PeterJBarnes教授)
97年帰国
01年東京慈恵会医科大学小児科学講座復帰
(有給助手)
01年同上講師
07年同上准教授
09年東京女子医科大学小児科学教室客員教授
10年東京慈恵会医科大学附属第三病院小児科准教授
 
<学会>
日本小児科学会、日本アレルギー学会、日本小児アレルギー学会、日本小児臨床薬理学会、日本子ども健康科学会、AmericanThoracicSociety
 
<認定医・指導医・評議員・代議員・理事>年
日本小児科学会認定医(第20312号)
日本アレルギー学会認定医(第1151号)
ニューロペプタイド研究会幹事
日本アレルギー学会認定専門医(第639号)
日本アレルギー学会評議員
日本小児アレルギー学会評議員
日本小児臨床薬理学会幹事
臨床喘息研究会幹事
日本アレルギー学会代議員
日本アレルギー学会指導医(472号)
日本小児アレルギー学会理事
日本アレルギー学会制度問題委員長
 
<役職・編集>
日本アレルギー学会専門医制度問題委員会委員長、日本小児科学会誌編集幹事、日本小児アレルギー学会誌編集委員、『小児科診療』編集顧問、『infoAllergy』編集委員、
『NEJMResultinAsthma/COPD』編集委員(責任者)、
『InternationalReviewofAsthma』編集アドバイザー、日本小児アレルギー学会小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2005・2008・2012作成委員
 
<学会・研究会主催>
第15回日本小児臨床薬理アレルギー免疫研究会会長
第32回日本小児皮膚科学会(副会頭)
第16回臨床喘息研究会会長
 
<著書>
平成21年『勝沼俊雄の10時間講義やさしく学べる子どもの外来アレルギー診療』(診断と治療社)
小児アレルギーシリーズ『喘息』(診断と治療社、平成18年)責任編集

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