一般医学系

家庭医療シリーズ3 整形外科! 肩・膝・足首関節の診察法とギプス装着

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肩・膝・足首の関節の診療法とギプス装着実技

■講師 佐野潔 先生(静岡県森町家庭医療センター 長)
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【セミナー概要】
昨年の10月来、欧米を中心とした、と言うよりは日本以外の国々で普及、一般化している“家庭医療”の領域における「婦人医療」と「小児医療」を学んで参りましたが、今回の医療技術セミナーでは、「整形外科の領域」の学習を行います。
“家庭医”が頻回に遭遇する肩・膝・足首の筋肉、腱、靭帯の損傷の診断を正しい診察を行うことができるようなノウハウを身に付けることを目的として解説します。肩の回転筋群損傷、膝の側副靭帯損傷、半月板や十字靭帯損傷、そして足首の腱損傷の診断、またオタワルールなどを学びます。後半は手首、足首の固定の為のギプス装着を実際に経験します。
皆さん、奮ってご参加ください。
 
■講演プログラムおよび要旨(受講者各位の録画・録音は固くお断り申し上げます)
 
10:00-12:00肩・膝・足首の筋肉、腱、靭帯の損傷の診断の解説
肩の回転筋群損傷、膝の側副靭帯損傷、半月板や十字靭帯損傷、そして足首の腱損傷の診断、またオタワルールなど
 
12:00-13:00昼食・休憩
 
13:00-15:00手首、足首の固定の為のギプス装着の実習

セミナー要綱

セミナーNO. 155
開催日 2012年6月10日 10:00〜15:00
講師 ■佐野潔 先生(静岡県森町家庭医療センター 長)
診療科目 一般医学系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■6月10日(日)に開催しました第155回医療技術セミナー「家庭医療における整形外科−肩・膝・足首の関節の診療法とギプス装着実習」は盛会裏に終了しました。
講師には静岡県家庭医養成プログラム静岡県森町家庭医療センター所長の佐野潔先生と、医師の新井大宏先生にアシストに来ていただきました。佐野先生は、昨年の10月の「女性医療」、今年の1月の「小児医療」に続いて3回目です。
講義の午前は、最初は「肩の診断」で、新井先生により、視診、病歴の取り方、解剖、触診−骨・軟部組織、評価−知覚、可動域、筋力、徒手検査や不安定性試験(肩脱臼、動揺肩)、インピンジメント症候群やいくつもの試験のやり方、疾患が出やすい部位や、そのチェック法や検査の仕方等につき、解説が行われるとともに、受講者も2名一組で、触診を仕合っていただきました。次に、佐野先生により、膝、足首について、前項と同様の流れで詳細な解説が行われました。あと、OttawakneerulesやPittusburghdecisionrulesについての解説も行われました。
午後の講義は、手首、足首の固定のためのギプス装着実習で、佐野先生の見本実習の後、2名一組に分かれて各々が2か所づつの実習をやっていただきました。医療材料で気が付いたことは、最近は石膏をペタペタ塗りつけるのではなくて、便利なテープがあるんですね。また、外す時のノコギリも、あれは刃が回転しているのではなくて、振動で押して切るので、振動を返せない柔らかいもの、たとえばギプスの中の腕とか足は切れないようにできているのだそうですね。驚きました。あの類の道具を見ると恐怖心が起きますよね。
受講者からの感想をお聞きしましたら、「私は専門医ではないが外科をやっているので、今自分のやっている医療や知識がスタンダードなのかを確かめにやって来たが、自信が持ててよかった」と。あとお一人は、「内科をやっているので、こういうギプスを巻くなんて経験は久しくなかった。たのしくやらせていただきました」と嬉しそうにお話いただきました。この医師は他に、佐野先生に、アメリカの「小児へのワクチン接種事情」についても質問されておられました。
常連受講者のS先生は、患者さんの相談が、初めから整形外科医に行くのか、それとも他科医のわれわれのところに来るのか悩ましいところで、中間的な、骨折かそうでないのかわからない段階での数日間の対応の仕方である簡易ギプス「ロバートジョーンズ法」を学べたので良かった、とのことでした。因みに佐野先生のご説明によると、「開放骨折、つまり骨が突き出ていたり、出血があったり、神経がやられたかしてしびれていたりすれば整形外科医を紹介するように」とのことでした。
日本以外で広くWorldWideに普及しているという”家庭医療”の概念とシステムが、ようやく日本でも見直され始めている・・・とのことです(”総合診療”の否定的見直しも進んでいるようにも思います)。もう少し、家庭医療のシリーズを続けてみようと思っております。次回の企画に乞うご期待です!
 

■講師 佐野潔 先生(静岡県森町家庭医療センター 長)
所属静岡家庭医養成プログラム/森町家庭医療センター所長・指導医
米国家庭医学会認定医・シニアフェロー/ミシガン大学医学部家庭医学科関連教授/滋賀医科大学客員教授/兵庫医科大学臨床教授/日本家庭医療学研究所理事/野口医学研究所理事
略歴78:川崎医科大学卒業、78−79:米国横須賀海軍病院、79−83:八尾徳洲会病院、83−85:米国ミネソタ大学地域家庭医療科、85−99:米国ミネソタ州ロックフォード・バッファロー家庭医療センター開業、99−06:米国ミシガン大学家庭医学科臨床准教授、06−10:仏国パリアメリカ病院開業、10−:現職
著書:臨床の現場で教えるPhysicianasteacher

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