総合診療系

関節痛、筋肉痛、腰背部痛、頚部痛の鑑別(新春記念年頭セミナー)

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筋骨格系の痛みへのアプローチ−境界領域の苦手分野に挑む! NHKのドクターGやケアネットで大活躍中!!

■講師 徳田安春 先生(JCHO本部総合診療顧問)
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【セミナー概要】
筋骨格系の痛みを訴える患者は本当に多いです。その鑑別診断のポイントについてまとめて提示します。
このセミナーでは診断推論の基本骨格「3C」で、コモンな疾患commondisease、重篤な疾患criticaldisease、治療可能な疾患curablediseaseの3つの枠組みで考える方法で鑑別法を示します。とくに「重篤な疾患」は、見逃してはならない疾患do-mot-missdiagnosisといわれており、red-flagの症状と徴候に気をつける必要があります。関節痛では化膿性関節炎、筋肉痛では壊死性筋膜炎、腰背部痛では大動脈解離や化膿性脊椎炎、頚部痛では椎骨脳底動脈解離などが挙げられます。これらの疾患については、red-flagとともに詳しくみていきます。講義の概略
関節痛の鑑別:5Kアプローチによる鑑別法を提示します。
筋肉痛の鑑別:ミオパチー、筋炎、横紋筋融解、に分けた鑑別法を解説します。
腰背部痛の鑑別:VINDICATEによる鑑別法を提示します。
頚部痛の鑑別:解剖学的鑑別法を提示します。

セミナー要綱

セミナーNO. 131
開催日 2012年1月8日 10:00〜15:00
講師 ■徳田安春 先生(JCHO本部総合診療顧問)
診療科目 総合診療系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■1月8日(日)に、”新春記念念頭セミナー”として今年初めて開催されました第131回医療技術セミナー「関節痛、筋肉痛、腰背部痛、頚部痛の鑑別診断−痛みへのアプローチ」は盛会裏に終了しました。
講師には、筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター教授の徳田安春先生をお迎えしました。徳田先生は、これまでのCARENETに加えて、昨年はNHKテレビの「ドクターG」で活躍されましたし、現在まで約1年以上にわたる「医事新報」での連載等でご活躍です。
講義は、大きくは「関節痛(筋肉痛)」と「腰背部痛・頚部痛」とに分けられ、関節痛では「症候学総論」として病歴、身体診察、検査と画像、治療について解説が行われました。ここでは”関節痛”といっても実は痛いのは骨だったり(骨折、腫瘍)、筋肉や関節外軟部組織(→リウマチ性多発筋痛症、線維筋痛症)だったり、関節周囲の軟部組織の疾患(腱炎、捻挫)や、末梢神経(手根管症候群、頚椎症性神経根炎)が痛いということだったりで、その病因を細かく分析していく必要があり、そのための症候学各論として”6K”(関節症、感染性、結晶誘発性、膠原病と類縁疾患、関節リウマチ、血清反応陰性関節炎)の順で鑑別を行う必要がある・・・というものでした。
お聞きしていても、OAや偽痛風が出てきたり、特に驚いたのは、タバコ病といわれるCOPDで、指に症状が現れてきたり、大腸内視鏡検査の後に、両眼瞼に紫斑が現れてくる疾患があることでした。疾患の写真もたくさん見せていただきました。
後半の、腰背部痛、頚部痛では、ヨーロッパ腰痛診療ガイドラインに基づく手法や、VINDICATE-Pマトリックスとその考え方と、特に急を要するV:血管性、I:感染性、N:腫瘍の3項目を中心とした症例に基づくマトリックスの使い方について詳細な解説が行われました。
質疑でも、会場からも、ネット視聴の方からもたくさん出ました。また、わずかな昼食時間にも、終わった後にも質問される方が絶えませんでした。
まさに、「新春記念念頭セミナー」に相応しい、分かりやすく楽しい講義でした。徳田先生には、今後も興味深い講義をお願いできると思います。どうぞご期待ください。
 

 

■講師 徳田安春 先生(JCHO本部総合診療顧問)
【略歴】
1988年琉球大医学部卒業。沖縄県立中部病院、聖路加国際病院、水戸協同病院などを経て、2014年より現職。筑波大学客員教授、総合診療医学教育研究所CEO、臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄副センター長を兼務。

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販売価格  ¥5,500(税込)

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