一般医学系

実戦甲状腺病診療講座

s00129
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診療のminimum requirementから 知っておくべきtopicsまで

■講師 方波見卓行 先生(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 教授/代謝内分泌内科 部長)
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【セミナー概要】
開催のねらいとお誘いの言葉
甲状腺疾患は実地医家の先生方に敬遠されがちな病気といえます。この理由は、?ホルモンの病気はわかりにくい、?検査法選択、治療薬の投与法・注意点がわからない、?妊娠可能年齢での発症も比較的多く、気が進まない、等が考えられます。しかし甲状腺疾患の頻度は高く、事実上避けて通ることはできません。またこの領域では近年、バセドウ病診療カイドラインが発刊(2010年改訂)され、甲状腺クリーゼ診断基準案が示されるなど、実地医家の先生方にとっても知っておくべき新たな動きが複数ありました。
この医療技術セミナーでは「甲状腺疾患を診療できるようになる」という実戦的な立場から、検査法、検査手順、診断法、療養指導と治療法のエッセンスと実際を甲状腺中毒症と機能低下症に分けてお話しするとともに、日常臨床を行ううえで知っておくべきtopicsについても触れる予定です。糖尿病、高血圧とは異なり、頻度の割にまとまった話を聞く機会が非常に少ない病気です。皆様、是非ご参加ください。皆様、奮ってご参加ください。
講演プログラムおよび要旨(受講者各位の録画・録音は固くお断り申し上げます)
 
第1部10:00−12:00、第2部13:00−15:00(12:00-13:00昼食・休憩)
講義内容は、甲状腺中毒症の探し方・鑑別のコツ、甲状腺関連
検査の意義と使い分け、Basedow病の治療:特に抗甲状腺薬の
使い方・注意点、紹介すべき甲状腺中毒症、潜在性甲状腺中毒
症の臨床的意義と治療適応、妊娠・薬剤と甲状腺機能異常、
甲状腺機能低下症の探し方・鑑別のコツ、甲状腺機能低下症の
治療、妊娠・薬剤と甲状腺機能異常、
潜在性コレステロール血症と甲状腺機
能低下症、放射障害と甲状腺疾患、な
どについて時間の許す限りお話して参
ります。

セミナー要綱

セミナーNO. 129
開催日 2011年12月18日 10:00〜15:00
講師 ■方波見卓行 先生(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 教授/代謝内分泌内科 部長)
診療科目 一般医学系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■12月18日(日)に開催しました第129回医療技術セミナー「実戦甲状腺疾患診療講座−診療のminimumrequirementから知っておくべきtopics−」は盛会裏に終了しました。
講師には聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院代謝・内分泌内科部長/准教授の方波見(かたばみ)卓行先生をお迎えしました。
講義は午前は甲状腺中毒症と甲状腺機能亢進症、午後が午前の残りと甲状腺機能低下症のテーマでした。講義の中では、疾患の分類・原因・疫学・症状・鑑別と診断基準・治療の解説から薬物治療の詳細、そして各々に保険診療・請求のやり方まで、結構細かい注意点に関する解説等も加えられました。まさに”実戦”的で知っておいていただきたい最低限の知識とノウハウのオンパレードであり、質問も会場からもネット受講者各位からもたくさん出ました。
一般に、甲状腺機能亢進症で典型的な疾患にバセドー病があります。眼が異常に飛び出しているのが特徴的であると言われるバセドー病は、他にも特徴として頻脈、体重減少、異常発汗が言われます。他に怒りっぽくなるというのも聞いたことがあります。男女別では圧倒的に女性の方、20-30歳代がピーク。最近は手術の術式が進んで再発が少なくなって来ているとのことです。一方で、甲状腺機能の低下症である橋本病は前者の特徴に併せて、成人女性の20〜30名に1人の割合位で多く出る疾患だそうですし、よく認知症と間違われ易いのだそうです。治療にも使われるヨードは、甲状腺ホルモンの生産の原料になるとのことですが、もともと太古には海底に在った日本の大地は、ヨードが多く含まれており、食物からも多く摂る日本人ではヨード不足にはなりにくいと言われますが、それでもなる方がたくさん居られるんですね。ところで、こうした甲状腺に関する疾患を自分で診てくださるお医者さんが少なくて、すぐに大病院か専門医に紹介してしまわれるのだそうです。確かに、甲状腺疾患に関しては、東の伊藤病院(渋谷区)、西の隈病院(神戸市)と言われていますよね。だからこそ、実地医家の皆様にこの領域でもご奮闘いただかないといけないのだと思います。
ところで、横浜市は、病院が少ない西の地域に、大学病院と組んで市が負担して病院の建物を建て、人員や運営のノウハウは大学が負う形での地域の医療が進んでいる、と言われます。そうした状況で奮闘されている先生に実戦的なお話をしていただけ、最良のセミナー企画となりました。

■講師 方波見卓行 先生(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 教授/代謝内分泌内科 部長)
<略歴>
87年聖マリアンナ医科大学卒業、
聖マリアンナ医科大学第三内科学入局
93年同大学院博士課程修了、医学博士取得・
第三内科学助手
カナダ・アルバータ州立大学医学部生理
学教室留学(Postdoctoralfellow)
95年帰国、浜松社会保険病院内科部長
99年聖マリアンナ医科大学代謝・内分泌内科
助手
03年同講師
04年同助教授
07年同准教授に名称変更
10年聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院
代謝・内分泌内科部長
14年同教授、現在に至る
・EndocrineJournalEditorialBoard
Endocrinology&MetabolicSyndrome:CurrentResearchEditorialBoard
<資格>
日本内科学会認定医・専門医、日本糖尿病学会専門医・指導医、日本内分泌学会専門医・指導医、臨床遺伝専門医

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販売価格  ¥5,500(税込)

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