循環器科系

レクチャーマラソン “脳卒中 Update” 脳梗塞前後の臨床とピットフォール

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発症予知と、回復期の管理・薬物療法の臨床;実地医家でできること

■講師 黒岩義之 先生(帝京大学医学部附属溝口病院 客員教授(神経内科)、附属 溝口病院脳卒中センター長、横浜市立大学名誉教授)
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【セミナー概要】
脳卒中治療ガイドライン2009では国内外のEBMを目指す研究成果が多々反映されています。本レクチャー・マラソンではまず、その重要な改訂ポイントについてお話しします。次に治療する大前提として重要な、脳梗塞/TIAの病歴を重視した症候診断についてケーススタディ形式で理解を深めていただき、そのうえで一次予防のポイントについて解説します。休憩後には、脳梗塞発症後の超急性期治療、慢性期の再発予防、リハビリテーション、脳卒中地域医療連携パスについて幅広く学びましょう。再発予防では(非心原性)脳血栓に対する抗血小板薬の使い方、心原性脳塞栓に対する新しい経口直接トロンビン阻害薬(ダビガトラン)の使い方について解説したいと思います。皆様の日常の忙しいご診療の一助になれば幸いです。皆様、奮ってご参加ください。
 
ご注意:受講料の入金は、請求ならびに振込の案内が届きますまで、待ち下さい)
 
“レクチャー・マラソン”
10:00-11:001.“脳卒中治療ガイドライン2009”を学ぶ
11:00-12:002.“脳梗塞/TIAの症候診断と一次予防”を学ぶ
12:00-13:00昼食・休憩
13:00-14:003.“脳梗塞の超急性期治療”を学ぶ
14:00-15:004.“脳梗塞/TIAの再発予防、リハビリテーション、地域医療連携”を学ぶ

セミナー要綱

セミナーNO. 116
開催日 2011年9月19日 10:00〜15:00
講師 ■黒岩義之 先生(帝京大学医学部附属溝口病院 客員教授(神経内科)、附属 溝口病院脳卒中センター長、横浜市立大学名誉教授)
診療科目 循環器科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■9月19日(祝)に開催しました第116回医療技術セミナー「レクチャーマラソン脳卒中Update、脳梗塞発症前後の臨床とピットホールを学ぶ」は盛会裏に終了しました。
講師には、横浜市立大学前医学部長で、大学院神経内科学教授、神経内科・脳卒中科部長で、全国医学部長病院長会議の会長をお勤めになりました黒岩義之先生をお招きしました。黒岩先生には、昨年の4月29日に「神経内科総論」をお願いして以来5回目で、これまでの「神経内科の話シリーズ」の3回とは趣を若干変えていただき、今回は先生のあと1つの得意分野であります「脳卒中Update」と題され、「脳卒中:特には脳梗塞」にポイントを置いたお話をしていただきました。
講義は、午前中に?”脳卒中治療ガイドライン2009”を学ぶ、?”脳梗塞/TIAの症候診断と一時予防”を学ぶ、午後に?”脳梗塞の超救急性期治療”を学ぶ、?”脳梗塞/TIAの再発予防、リハビリテーション、地域医療連携”を学ぶ、の順で進められました。
”脳卒中”は昔からある疾病かと思いますが、病型分類として「脳出血」「クモ膜下出血」、そして「脳梗塞」と分類され、「脳梗塞」には「ラクナ梗塞」「アテローム血栓性脳梗塞」「心源性脳塞栓症」「その他−−血管炎、非炎症性血管炎、血液疾患等」があることから始められました。70年代にCTが世に出るまでは、「脳内出血」なのか「脳梗塞」なのかの鑑別診断が大変に難しかったようです。確かに、どちらの疾病なのかによって治療方法が全く違ってくるから、きちんと検査をして鑑別がついてからでしか治療が始められなかったからでしょう。かつては塩分の取りすぎによる高血圧で脳内出血で命を落とす方が多かったようですが、最近は食生活が大幅に変わり、肥満や糖尿病、脂質異常症等の増加により、「脳梗塞」で死亡される方が大変に増えているのだそうですが、これらの治療ガイドラインのポイントや、症候診断と一次予防、再発予防の他に、頸動脈ステント留置術等、各種の薬物療法の詳細についての解説が行われました。
特に最近の傾向では、TIA(一過性脳虚血発作)が増えて来ており、なかなか診断と対応が難しく、実地医家のレベルでも遭遇するする機会が大いにある疾患であるということで、多くの時間を割いて色んな角度からの解説が行われました。
また、薬物治療の領域で、ここ数年間の医療セミナーを顧みれば、数年前までは”ワーファリン”全盛の観でしたが、最近は話題の薬として”ダビガトラン”が大活躍で勢いがあるのだそうです。脳梗塞発症3時間以内に使われる夢の薬である”t−PA”は、もちろん特殊な場面でのエースですが、使い方には細かい注意を要するんでしたね。

■講師 黒岩義之 先生(帝京大学医学部附属溝口病院 客員教授(神経内科)、附属 溝口病院脳卒中センター長、横浜市立大学名誉教授)
<略歴>
東京大学医学部卒。岩手医科大学神経内科助教授、虎の門病院神経内科部長、横浜市立大学医学部長・副病院長・神経内科学教授を経て、現職。
学会会長(日本臨床神経生理学会、日本自律神経学会、日本神経治療学会)を歴任。全国医学部長病院長会議会長、医療系大学間共用試験実施機構理事、医師国家試験専門委員、日本脳科学学会連合評議員、厚生労働省の各種専門委員、日本医師会疑義解釈委員、医薬品医療機器総合機構専門委員などを歴任。
専門領域は認知症・パーキンソン病・多発性硬化症・プリオン病・頭痛・てんかん・脳卒中など。

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