一般医学系

実地医家が遭遇しやすい泌尿器科疾患の話

s00108
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プライマリケアで診る排尿障害・尿閉、頻尿・尿失禁

■講師 山西友典 先生(獨協医科大学排泄機能センター 診療部長)
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【セミナー概要】
高齢社会を迎え、生活の質(QOL)が重要な課題となってまいりました。その中でも排尿障害は最も重要な課題の一つです。排尿障害(広義には下部尿路障害と言います)は、頻尿・尿失禁などの蓄尿障害と排尿困難、尿閉などの(狭義での)排尿障害に分けられます。蓄尿障害を起こす疾患としては過活動膀胱、腹圧性尿失禁、間質性膀胱炎などがあり、排尿障害を起こす疾患としては前立腺肥大症、低活動膀胱(神経因性膀胱)、骨盤臓器脱などがあります。また、高齢者や前立腺肥大症、神経因性膀胱では、蓄尿・排尿の両障害がみられることがしばしばあります。これらの下部尿路障害は、泌尿器科の専門医よりも、一般医家の先生方で内科、婦人科などの先生方を受診される患者様が多いのが現状です。そこで一般医家の先生方を対象に、過活動膀胱診療ガイドライン、男性下部尿路症状診療ガイドライン、夜間頻尿診療ガイドラインが発行されました。しかしながら、これらの診療ガイドラインをすべて熟読し、それぞれの疾患に合った診断、治療を選択するのは困難です。今回の医療技術セミナーでは、これらの下部尿路障害の原因につきお話をし、診療ガイドラインにもとづいた診断、治療につき解説したいと思います。
奮ってご参加ください。1)下部尿路障害の特徴と原因
下部尿路症状:蓄尿症状、排尿症状
蓄尿障害の原因、排尿障害の原因
高齢者排尿障害の特徴
神経因性膀胱の特徴
2)下部尿路障害の診断法
過活動膀胱診療ガイドライン、男性下部尿路症状診療ガイドライン、夜間頻尿診療ガイドラインの診療アルゴリズムの解説
最低必要な検査
専門的検査法
3)下部尿路障害の治療
診療ガイドラインに基づいた治療
どの治療法が推奨レベルの高い治療法か
治療のコツとピットフォール
新しい治療法

セミナー要綱

セミナーNO. 108
開催日 2011年6月26日 13:00〜17:00
講師 ■山西友典 先生(獨協医科大学排泄機能センター 診療部長)
診療科目 一般医学系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■6月26日(日)午後に開催しました第108回医療技術セミナー「実地医家が遭遇しやすい泌尿器科疾患の話−プライマリケアで診る排尿障害・尿閉、頻尿・尿失禁」は盛会裏に終了しました。
超高齢社会を前にして、高齢者医療や、在宅医療・介護医療の分野において、今後ますます重要になり避けて通れない疾患になるものと企画子は考え企画させていただきましたが、大好評でした。先週は、”排便”に関わる障害として「痔」を取上げ、今週は”排尿”ということで、関連性のある分野が続きました。どちらの疾患も大切だと思われますが、排尿に関する障害は男性と女性により、あるいは高齢者と若年者により違い、かつ”神経因性”の要素が加わり、その内容は実に多岐に亘り、「尿閉」等の深刻な場面も予想され、より一層重要であると思われます。
講師は、獨協医科大学泌尿器科教授山西友典先生をお招きしました。よくまとまった綺麗なスライドで受講者は感心しきりでした。また、見事な時間配分による講義でした。
講義は、”排尿障害・尿閉、頻尿・尿失禁”を総称して「下部尿路障害」としてまとめられ、そして三部のお話に分けられ、「下部尿路障害の特徴と原因」、「診断法」、「治療」の順で講義が進められました。
第1部の下部尿路障害の”特徴と原因”では、蓄尿と排尿に関する構造と機能、各々の障害の原因、高齢者の排尿障害の特徴や神経因性膀胱の特徴について解説していただきました。
第2部の下部尿路障害の”診断法”では、「過活動膀胱診療ガイドライン」、「男性下部尿路症状診療ガイドライン」、「夜間頻尿診療ガイドラインと診療アルゴリズム」の解説、最低必要な検査、専門的検査法の概略等につきお話がありました。
第3部の下部尿路障害の”治療”では、前項の3つのガイドラインに基づいた治療とポイント、具体的には生活指導や骨盤底筋体操、電気・磁気刺激療法、薬物療法、手術療法、排尿(出)障害の治療法につき解説が行われ、特に「生活指導」における注意点とピットホール、「薬物療法」について詳しくお話がありました。
質疑も、やはり生活指導と薬物療法に集中して行われ、時間が過ぎても個別の質問が続いておりました。

■講師 山西友典 先生(獨協医科大学排泄機能センター 診療部長)
<略歴>
82年千葉大学医学部卒業
厚生中央病院、国保旭中央病院、成田日赤病院など
89年千葉大学医学部泌尿器科助手
97年千葉大学医学部泌尿器科講師
98-01年英国シェフィールド大学客員講師
01年獨協医科大学泌尿器科助教授
09年獨協医科大学泌尿器科教授
16年獨協医科大学排泄機能センター主任教授
<所属学会>
日本泌尿器科学会(専門医、指導医、代議員、監事)
日本脊髄障害医学会(評議員、理事)
日本排尿機能学会(代議員、理事)
日本女子骨盤底医学会(理事)
夜尿症学会(常任理事)
老年泌尿器科学会(評議員)
日本自律神経学会(評議員)
日本小児泌尿器科学会
(他に、日本平滑筋学会、日本泌尿器内視鏡学会など)
 
国際禁制学会(ICS)、
国際泌尿器科学会(SIU)
欧州泌尿器科学会(EAU)
米国泌尿器科学会(AUA)
国際泌尿婦人科学会(IUGA)
国際脊髄学会(ISCoS)

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