皮膚科系

他科医(小児科・内科・外科・産婦人科医)のための子どもの皮膚疾患の診断と治療

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小児皮膚科のcommon diseaseを中心に

■講師 馬場直子 先生(神奈川県立こども医療センター皮膚科 部長)
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【セミナー概要】
日常的にみられる小児の皮膚疾患、いわゆるcommondiseaseは、皮膚科に限らず小児科、内科、外科、産婦人科等の他科の先生方でも診察されたり、相談されたりすることがあるかと存じます。今回は、小児皮膚科のcommondiseaseを中心にお話しをさせていただきます。まずはじめに、もっともポピュラーな湿疹・皮膚炎群としては、乳児脂漏性皮膚炎、おむつ皮膚炎、汗疹、虫刺症、接触皮膚炎などがあります。またアトピー性皮膚炎やじんま疹のように成人でもみられる疾患でも乳幼児や学童では、症状や悪化因子にかなり違いが出てきます。川崎病、SLE・皮膚筋炎などの膠原病、薬疹、紫斑といった全身疾患に伴う皮膚症状にも子ども特有の症状があります。また、伝染性膿痂疹、伝染性軟属腫、ウイルス性発疹症のような小児特有の皮膚感染症も見逃せません。このような小児ならではの皮膚疾患の診断の重要ポイント、アップデイトな治療法、保護者にお話ししなければならない日常生活における注意点などについて詳細に解説させていただきます。
皆様、奮ってご参加ください。
13:00-14:40?.湿疹・皮膚炎・じんま疹・膠原病ほか
?乳児脂漏性皮膚炎・汗疹
?おむつ皮膚炎
?アトピー性皮膚炎(乳児期・幼児期・学童期)
?アトピー性皮膚炎に合併しやすい疾患
?接触皮膚炎
?じんま疹
?薬疹
?全身性エリテマトーデス・皮膚筋炎・強皮症
?川崎病の皮疹
 
14:40-15:00休憩
 
15:00-16:40?.感染性皮膚疾患・毛・爪の異常
?伝染性膿痂疹・SSSS
?痤瘡・丹毒・蜂窩織炎
?尋常性疣贅・伝染性軟属腫・青年性扁平疣贅・尖圭コンジローマ
?単純ヘルペス・カポジー水痘様発疹症
?水痘・帯状疱疹・手足口病
?麻疹・風疹・伝染性紅斑
?突発性発疹・ジアノッティ症候群
?白癬・癜風・カンジダ症
?非結核抗酸菌症・BCG接種後副反応
?虫刺症・疥癬・頭ジラミ・毛ジラミ
?脱毛症・抜毛症
?爪の異常

セミナー要綱

セミナーNO. 102
開催日 2011年5月22日 13:00〜17:00
講師 ■馬場直子 先生(神奈川県立こども医療センター皮膚科 部長)
診療科目 皮膚科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■5月22日に開催しました第102回医療技術セミナー「他科医(小児科・内科・外科・産婦人科、他)のための子どもの皮膚疾患−小児皮膚科のCommonDiseaseを中心に」は盛会裏に終了しました。
講師は、神奈川県立子ども医療センター皮膚科部長馬場直子先生にお願いしました。馬場先生には、かつて「母斑・血管腫」を中心にお願いしたことがありましたが、今回は実地医家一般が多く遭遇しそうな”小児皮膚科のCommonDiseaseを中心に”お話をお願いしました。馬場先生には、精力的に多くの症例写真、約400枚をご準備いただきましてテキストは大変充実したものになりました。ありがとうございます。また、先生はお話の出だしで、「横浜市立大学皮膚科の後、約20年間、子ども医療センターで皮膚科の診療を続けており、毎日子どもに囲まれているので、つい小児科医になったような気でいる」とも表明され、きっとお子さんにやさしい先生なんだろうな、とほほえましくもなりました。
講義の前半は、「湿疹・皮膚炎・じんま疹・膠原病、他」のテーマで、まとめていただきました。ちなみに子ども医療センター皮膚科の外来患者数では、「母斑・血管腫」が47%、「湿疹・皮膚炎(アトピー性皮膚炎含む)」が25%、じんま疹が2%を占める疾患(08年)だそうです。内容としては、乳児脂漏性皮膚炎、新生児挫創、汗疹(あせも)、おむつ皮膚炎等の紹介と各々の”スキンケア”や保湿剤の選択と使い方等の解説の後、アトピー性皮膚炎を取上げられ、食物アレルギーやその検査等の「アレルゲン対策」や「スキンケア」、ステロイド等の「塗り薬」につき多くの時間を割いて詳細に解説していただきました。また、最近特に、増えている疾患に、BCG接種にともなう副反応等があることが紹介され(”ツ反”のステップが数年前から省略されるようになった)、警告を出されました。
後半の講義は、「感染性皮膚疾患、薬疹、虫刺され、毛髪の異常、爪の異常、他」のテーマで、まとめていただきました。子ども医療センター皮膚科の外来患者数では、「感染性皮膚疾患」が8%、「薬疹・中毒疹」が3.5%、「爪異常」が1.5%を占める疾患(08年)であるそうです。もっともおおい「感染性皮膚疾患」については、とびひ、MRSA、SSSS、膿疱性挫創、丹毒、蜂窩織炎、外歯瘻、疣贅(いぼ)、軟属腫(水いぼ)、コンジローマ、ヘルペス、カポジー水痘、帯状疱疹、手足口病、麻疹、風疹、伝染性紅斑、突発性発疹・・・等の症例と対応の実際について、たくさんたくさん、ご紹介いただきました。
質疑もたくさん続き、終わりそうになると質問が出るというパターンで、果てなく続きましたが、とうとう会場から”退去”の電話が来るまで続きました。

■講師 馬場直子 先生(神奈川県立こども医療センター皮膚科 部長)
1983年滋賀医科大学医学部卒業。1983〜1985年横浜市立大学医学部研修医。1985年横浜市立大学医学部皮膚科入局。1986〜1988年横須賀共済病院皮膚科勤務。1988年横浜市立大学医学部皮膚科医務吏員。1989年皮膚科専門医取得。1990年横浜市立大学学位取得。1991年横浜市立大学医学部皮膚科助手。1993年同皮膚科講師。1994年神奈川県立こども医療センター皮膚科医長。兼、横浜市立大学医学部皮膚科非常勤講師。2002年同部長。
 
専門は小児皮膚科学全般(母斑・血管腫・アトピー性皮膚炎・皮膚感染症、その他)

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