一般医学系

プライマリケアで知っておくべき関節痛・関節炎の鑑別診断

s00097
s00097

〜関節診察Hands-onセッションからRA最新治療まで〜

■講師 岸本暢将 先生(杏林大学附属病院膠原病科 准教授)
>講師詳細はこちら 
 

【セミナー概要】
<開催のねらいとお誘いの言葉>
プライマリケアで関節リウマチに代表されるリウマチ性疾患を持つ患者に遭遇することは多い。関節痛などの筋骨格系の症状では問診と身体診察で診断に必要な情報のほとんどを得ることができるといわれています。検査の有用性もその時初めて認識されます。
2010年、23年ぶりにRA新分類基準が変更になり、その基準には“関節炎をきたす他の疾患を除外する”という項目が含まれています。つまり、日常診療で遭遇する最も頻度の高い膠原病の1つであるRAの診療を行っていく上で、プライマリケア医が関節炎をきたす膠原病の鑑別に精通することが至上命題です。今回の医療技術セミナーでは、関節痛と関節炎をきたす鑑別疾患を知り、その鑑別方法、アプローチにつき概説します。最後に日常診療(3分診療)でもできる関節診察Hands-onセッションを行います。
皆さん、奮ってご参加ください。
13:00−14:00
関節痛・関節炎の鑑別疾患〜病歴聴取、身体診察、検査のポイント〜
14:00−14:15質問コーナー
14:15−15:15RAの診断と治療副作用のモニタリング
15:15−15:30質問コーナー
15:30−16:30関節診察Hands-onセッション
 

セミナー要綱

セミナーNO. 97
開催日 2011年5月15日 13:00〜17:00
講師 ■岸本暢将 先生(杏林大学附属病院膠原病科 准教授)
診療科目 一般医学系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■5月15日に開催しました第97回医療技術セミナー「プライマリケアで知っておくべき関節痛・関節炎の鑑別診断:関節診察Hands-onセッションからRAの最新治療まで」は盛会裏に終了しました。
講師には、聖路加国際病院アレルギー膠原病科(成人、小児)の岸本暢将先生にお願いしました。岸本先生は、最近、徳田安春先生や岡田正人先生と一緒にCare-Net上で、聖路加病院3人衆としてご活躍中です。昨年の秋に予定していただいた企画でしたが、何回かの延期でようやく今回、実現した次第です。
講義は、3部に分けられ、第一部は「病歴聴取、身体診察、検査のポイント」として、関節リウマチ(RA)と異なる、紛らわしい疾患の鑑別診断の考え方と手法から始まりました。年齢や性別、診療している場所により、単関節なのか少関節、あるいは多関節なのか分布は、急性なのか、間欠的なのか、緩徐なのか(発症様式)と、変形性関節症、CPPD、リウマチ性多発筋痛症、更年期、SLE、ウイルス性、乾癬性関節炎等の鑑別方法と考え方について解説が行われました。そして、高齢者に出やすい病気のあれこれについて、症例と写真、5枚のX線写真で鑑別する手法と確定診断等についても解説が。第二部は「関節診察」として、前項の鑑別診断を行うための実際の診察手法について。人間の体で、RAを発症する可能性のある関節は28ヵ所だそうですが、DAS28で示された関節すべてについて、診察の仕方、というより触り方についてお示しいただきました。また、聖路加国際病院アレルギー膠原病科で使っておられる問診表の内容見本についても配布していただきました。第三部は「関節リウマチの診断、治療戦略、副作用モニタリング」として、初期診断のために知っておくべきこと、RAの診断とその鑑別疾患、RAの病期分類と治療戦略、薬物療法の段階と実際に使用する薬物(MTXと生物学的製剤)、副作用の実際と対策等につき、詳細な解説が加えられました。
質疑は、会場受講者からもネットの視聴者からも相次ぎましたが、すべて的確にお答えいただきました。
振り返ってみれば、講義と質疑の内容・組立て・回答、進行・時間配分等、この領域・分野で第一線のトップを疾駆しておられるに相応しい岸本先生らしい、素晴らしい内容でした。受講者の中には、帰り際にわざわざ挨拶され、次の講義のテーマについて注文を出していかれる方も居られました。
なお、岸本先生には、5月20日に発行される予定の新刊「関節リウマチ診かた、考えかた」(虫害医学社;5、040円)があります。ぜひとも、ご一読下さいませ。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4498027086.html

■講師 岸本暢将 先生(杏林大学附属病院膠原病科 准教授)
<略歴>
98年北里大学医学部卒業/沖縄県立中部病院研修医
00年在沖縄米国海軍病院インターン
01年ハワイ大学内科レジデント
04年ニューヨーク大学/HospitalforJoint
Diseasesリウマチ膠原病科フェロー
06年亀田総合病院リウマチ膠原病内科プログラムディレクター
同年米国リウマチ学会DistinguishedFellowAward受賞
07年東京大学アレルギー・リウマチ内科、東京医科歯科大学臨床医学教育開発学、北里大学総合診療科非常勤講師兼務
09年聖路加国際病院Immuno-RheumatologyCenter

ビジターは購入できません。

医師会員、コ・メディカル会員

販売価格  ¥5,500(税込)

商品選択

数量  

SOLD OUT