消化器科系

明日からの日常診療にすぐ役立つ胸部エコー検査

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エコーによる肺疾患・肋骨骨折の診かた

■講師 杉山高 先生(浜松南病院画像診断部 顧問)
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【セミナー概要】
エコー検査の対象部位を「腹部」から「胸部・頸部」にまで拡げてみませんか。その最も有用性の高いものの一つに肋骨骨折があります。
走査は簡単、肋骨の痛みのある部分を中心にピンポイント走査することで骨折の指摘が可能です。胸部レントゲン検査では超音波検査に比較し満足のいく骨折部位の描出は得られません。たぶん臨床医の先生の多くが半信半疑で受け止められるのではないでしょうか。
今回の企画はオリジナルの手法・企画です。また、肺疾患は胸部に異常陰影がある場合、簡便な走査でRealtime観察が可能です。臨床現場で日常遭遇する胸部エコー検査について症例を呈示し、身近な検査として位置づけていただけるよう長年の経験を交えて解説致します。
皆様奮ってご参加いただき、是非、実技でご体験くださいますようご案内申し上げます。13:15-14:30胸部エコー検査の診かた
講義:肋骨骨折・肺疾患エコーの走査と正常像および症例呈示
 
14:40-15:45胸部エコー検査の実技
実技:肋骨骨折・肺疾患エコーの走査と描出法について実技指導
 
●骨折では、肋骨骨折の他に(腎損傷、血腫、骨腫瘍を含みます)、鎖骨骨折、顎骨骨折、頬骨骨折を扱います。
●肺の疾患では、肺炎症性結節、両側胸水、胸膜炎・肺膿瘍、肺炎、膿胞・胸水、血胞+肺虚脱、肺癌・転移性肺癌を扱います。
●外傷時の胸部のエコー検査として、心膜腔内液体貯留(心タンポナーデ)、胸腔内液体貯留(血胞)、腹腔内液体貯留(腹腔内出血)を扱います。
 
なお、この日の午前中、同じ講師、同じ会場にて、医療セミナー「頸部エコー」を開催しております。そちらの方にも、是非ともご参加くださいますようご案内申し上げます。なお、ご参加いただけます場合、できるだけ事前にお申し込みください。お弁当をご準備致します。

セミナー要綱

セミナーNO. 96
開催日 2011年2月6日 13:15〜15:45
講師 ■杉山高 先生(浜松南病院画像診断部 顧問)
診療科目 消化器科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■2月6日(日)午後に開催しました第96回医療技術セミナー「明日からの日常診療にすぐ役立つ胸部エコー検査:肋骨骨折・肺疾患エコーの診かた」は盛会裏に終了しました。
講師には、「”の”の字”の”の字の2回操作法」で高名な、かつCareNetでもご活躍の浜松南病院画像診断部顧問杉山高先生にお願いしました。
講義は、?肋骨骨折の描出:X戦写真に比べて被爆も無く、痛い部位を中心にプローブを当てて走査するだけで、比較的簡単に描出出来る。他に腎損傷、血腫、骨腫瘍を含むチェックも出来るが、その描出像を示していただきました。?肋骨骨折以外の骨折症例として鎖骨骨折、顎骨骨折、頬骨骨折の描出像を示していただきました。?外傷時の超音波検査「FAST」についての解説で、心膜腔内液体貯留(心タンポナーデ)、胸腔内液体貯留(血胞)、腹腔内液体貯留(腹腔内出血)を取り上げていただきました。最後に、?肺疾患のエコー走査と正常像・症例で、肺炎症性結節、両側胸水、胸膜炎・肺膿瘍、肺炎、膿胞・胸水、血胞+肺虚脱、肺癌・転移性肺癌について描出像をお示しいただき解説を加えていただきました。
その後、実技に移り、グループに分かれて、エコー機とモデルさんを囲み技術指導の先生から手を取って納得の行くまでご指導いただきました。
質疑では、活発な討論が行われましたが、質疑応答では「Q:肋軟骨はどう見え映りますかA:残念ながら現在の技術では見えません」や「Q:肺の中の空気はどう見えますか−−A:これも見えません」等の今後の課題を見据えた質問が相次ぎました。質問の中に「前々から、肺の中までエコーで見えると良いなあと思って参りましたが、もう少しですね」というものがありましたが、まだまだ課題はたくさんあることを聞いていて実感しました。
考えてみれば、30年前から20年前には、「大腸や直腸、虫垂や十二指腸等の消化管にはガスが存在するのでエコーでは見れない」というのが常識であったのに関わらず、その後、幾多の先人の方々の血のにじむような努力によって、”消化管”といえども今では、普通に検査が出来るようになっている。もちろん、エコー機等の検査機器の目を見張るような発達も決して見逃せないことは言うまでもないことですが。
 

■講師 杉山高 先生(浜松南病院画像診断部 顧問)
経歴:1967年より藤枝市立総合病院放射線科に勤務ののち超音波科を設立。超音波科長、診療技術部長を経て、2000年科学技術庁長官賞受賞、退職後、志太医師会検診センターで「エコーによる多臓器癌健診」を立上げる。2006年ケアネットTVによる「”の”の字2回走査法で出来る「超音波手技大原則」、腹部全臓器と乳腺・甲状腺の走査法を動画像で全11回に収録。放送後4巻のDVDをリリース、現在に至る。
著書:「腹部超音波断層マニュアル」(秀潤社)、「実践腹部エコー」「体表エコーの実践」「腹部エコーの実学」「表在エコーの実学」「ひと目でわかる腹部・消化管エコー“実践編”」「ひと目でわかる腹部・消化管エコー実習テキスト”基礎編”」ともに(医療科学社)、「全科救急エコー”虎の巻”」「腹部カラードプラ”虎の巻”」(ともに井上書林)など
資格:診療放射線技師、第1種放射線取扱主任者、超音波検査士、日本超音波医学会会員。東海超音波研究会顧問など

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販売価格  ¥5,500(税込)

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