在宅医療・訪問医療系

在宅療養支援(訪問専門)クリニックに学ぶ(在宅医療を志す実地医家に贈る)

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−なぜ在宅医療なのか なぜ訪問専門クリニックなのか−

■講師 高瀬義昌 先生(大田区・たかせクリニック 院長)
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【セミナー概要】
2007年、「現代のエスプリ」(至文堂刊)という雑誌で、“在宅医療”について「在宅医療〜そのミッション・ビジョン・ゴール〜」というタイトルで監修した折、地域の「医療コンシェルジュ」という考え方を提言しましたが、今でもその考え方は通じると思います。実際に、在宅療養支援診療所を立ち上げようと思えば、病院の勤務医時代とは全く逆の発想も持たざるを得ないことも事実です。このことを、わかりやすくお伝えします。
在宅医療の現場では、「ネットワーク」「フットワーク」「チームワーク」の三つをキーワードにして地域を回っています。劇的ビフォー&アフターとも言える実際の症例を交えて、その醍醐味や、様々な職種とどのように連携し、どう在宅支援診療所を立ち上げていくかということについてお話したいと考えています。
在宅医療に関心をお持ちの皆様のご参加をお待ち申し上げます。
 
(高瀬先生の関連する、活動紹介は、「日経メディカル」誌の11年2月号の『読者から』欄182頁にも綴られておりますので、ご参照下さい)■講演プログラムおよび要旨(受講者各位の録画・録音は固くお断り申し上げます)
 
10:00-12:00
?たかせクリニックの紹介と活動−なぜ”在宅医療”を志したのか−
?訪問専門クリニックの考え方と特徴−なぜ外来診療ではないのか−
 
12:00-13:00昼食・休憩
 
13:00-15:00
?訪問先での疾患別の具体的な診療例と訪問時の装備、診療カバンの中身
?クリニックの設備と連携先の機能
?クリニック経営上の特徴
?医療保険制度の具体的活用と申請手続き(例)

セミナー要綱

セミナーNO. 95
開催日 2011年5月8日 10:00〜15:00
講師 ■高瀬義昌 先生(大田区・たかせクリニック 院長)
診療科目 在宅医療・訪問医療系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■5月8日(日)に開催しました第95回医療技術セミナー「在宅医療を志す実地医家に贈る在宅療養支援(訪問専門)クリニックに学ぶ−なぜ在宅医療なのかなぜ訪問専門クリニックなのか」は盛会裏に終了しました。
講師には、麻酔科、小児科を経て、04年から在宅医療の、しかも訪問専門というユニークなクリニックを立ち上げられ、在宅医療を日々実践されているたかせクリニックの理事長/院長であります高瀬義昌先生をお招きしました(昨年の12月5日に、この道の先駆者であります太田秀樹先生をお招きして以来の、在宅医療での2回目の企画です。ともに、この道ではご高名な方々です)。高瀬先生は、この日のために、ある団体に大分無理してお願いしていただきようやく入手できたという貴重なガイドブックを始め、パンフレットや記事等たくさんの資料を準備され配っていただきました。これらの資料をいただけただけでも受講のメリットがあったかと思います。
午前の講義は、この間、取材を受けられたいくつかのTVニュースのビデオによる”たかせクリニックの紹介”と日常の診療活動の紹介から始まりました。なぜ在宅医療かといえば、高齢社会の真っただ中でクリニックに通えない寝たきりの高齢者の患者が多く、しかも認知症の方が増えており、「問題は現場で起こっている」との信念と認識のもとに”医療コンシェルジュ”を標榜され、「ネットワーク」「フットワーク」「チームワーク」の三つをキーワードに地域を駆けまわっている活動の報告が行われました。で、訪問診療で尋ねた先の患者さんの実際に劇的な症状のビフォアー&アフター例や高齢女性の患者さんとの遣り取り例の紹介等、在宅医療や訪問医療の醍醐味について熱く語っていただきました。お話によりますと、実際に多弁でしっかりしており、普通に見えていても認知症であったり、いまだ運転されている方が本当に多いのだそうで、ちょっと怖いものを感じました。
午後は、診ておられる約270名の患者さんの多くが認知症であり、現場で実際に検証された”せん妄”や”徘徊”等の症状別による実践的な細かい薬の組合わせによる薬物治療を含めた対応の詳細について、多くの”ウラワザ”を含む解説を加えていただきました。最後は、往診かばんの中身をご紹介いただきましたが、やはり貴重なノウハウが一杯詰まっており、かつ思わぬ便利なグッヅもありました。
寄せられた質問も、これまで少しだけ在宅医療を行ってきたが・・・という受講者が多く、突っ込んだ質問が多く出て、結局、短い昼食時間となってしまいました。(皆様、申し訳ありませんでした)
受講者のアンケートにも、薬物療法についての細かい裏技を教えていただいたことに対する感謝もありましたが、他に、貴重な資料を入手できたことの喜びを記した方もおられました。やはり、会場受講にはメリットが多いんですね。
 
なお、当日ご紹介のありました書籍3点や、当日出ました「家族療法」に関する質問への回答等を、「スキルアップ企画こぼれ話」に掲載しておりますので、どうぞアクセスして下さい。
 
http://blogs.yahoo.co.jp/todorokiskillup
 

■講師 高瀬義昌 先生(大田区・たかせクリニック 院長)
講師略歴
84年信州大学医学部卒業。麻酔科、小児科研修を経て、以来、包括的医療・日本風の家庭医学・家族療法を模索する中、民間病院小児科部長、民間病院院長などを経験。04年東京都大田区に在宅医療を中心とした「たかせクリニック」を開業。
蒲田医師会理事、大田区地域保健福祉計画推進会議介護保険専門部会副会長、認知症サポート医。日米医学医療交流財団常務理事、国際医療福祉大学メディカルスーパーバイザー、ITヘルスケア学会常任理事。
 
著書
「医療を変えるのは誰か」はる書房98年、「ぜんそくなんかふきとばせ!」佼成出版社91年、「おねしょまじんをやっつけろ!」同93年、「現代のエスプリ:在宅医療〜そのミッション・ビジョン・ゴール」共編/至文堂07年、「はじめての認知症介護」佼成出版社10年、「介護のための医学知識ハンドブック」ナツメ社10年、など。

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