整形外科系

頚胸椎、肩のX線写真、CT、MRI画像の読影

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整形外科領域の画像診断・読影シリーズ 1:頚胸椎、肩の病変

■講師 豊根知明 先生(帝京大学医学部ちば総合医療センター整形外科 教授)
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■講師 松木圭介 先生(帝京大学医学部ちば総合医療センター整形外科 講師)
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【セミナー概要】
くび・肩・腰・膝の痛みや障害はADLやQOLの低下に直結し、その社会的損失も莫大であるといわれています。生活基礎統計(平成19年)によれば、有訴者率は男女ともに1位は腰痛、2位は肩こり、女性では3位が手足の関節の痛みであり、上位はすべて整形外科疾患となっています。さらにそのすべてにおいて、有訴者率は前回の調査(平成16年)より増加しています。しかしながら、日常診療において極めて多く見られるこれらの症状の原因となる病態はさまざまであり、その診断は必ずしも容易ではありません。見過ごされやすい病態や、見過ごしたくない病態も多く存在します。今回のセミナーでは新進気鋭のスペシャリストを講師として、頚胸椎・肩関節・腰椎・膝と足関節のさまざまな病態とその診断法を、最先端の画像やエビデンスとともにお示しし、さらにそれぞれの最新の治療法を2回シリーズで簡潔にお見せします。
ご参加の皆様にとりまして、明日からの診療にお役立ていただけますことを確信しております。奮ってご参加下さい。10:00-12:00第1部:頚胸椎の病変の画像診断と治療豊根知明
頚椎の疾患においては、1)頚背部の痛み、2)上肢の痛み・しびれや筋力低下などを主症状とする神経根症、3)手の巧緻運動障害やしびれ、歩行障害や下肢のしびれを呈する脊髄症、のいずれであるのかをまず判断する必要があり、これには腱反射や神経学的所見が重要です。その上で画像診断をすすめていきます。1)では上位頚椎の病変や椎間板障害、2)では椎間孔部のヘルニアや頚椎症性の狭窄、3)では後縦靭帯骨化症・黄色靭帯石灰化症、後弯症(くび下がり)、陳旧性の外傷など、さらに胸椎では、骨粗鬆症性椎体骨折や後弯症といった見過ごしたくない病態の診断と治療を明解にお示しします。
 
12:00-13:00休憩
 
13:00-15:00第2部:肩関節疾患の画像診断と治療松木圭介
肩関節痛の原因としては大きく分けて、1)外傷、2)スポーツ障害(投球障害肩など)、3)変性疾患(五十肩、腱板断裂など)があげられます。その診断には、丁寧な問診や診察とともに画像診断が重要です。画像診断の基本はレントゲンであり、必要に応じてCT、MRIなどを撮影します。見逃されやすい外傷を見逃さないためのレントゲン撮像法、画像検査の選択や、スポーツ障害や変性疾患におけるMRI読影のポイントをお示しするとともに、代表疾患の治療についてお話しいたします。
 

セミナー要綱

セミナーNO. 86
開催日 2011年1月23日 10:00〜15:00
講師 ■豊根知明 先生(帝京大学医学部ちば総合医療センター整形外科 教授)
■松木圭介 先生(帝京大学医学部ちば総合医療センター整形外科 講師)
診療科目 整形外科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■1月23日(日)に開催しました第86回医療技術セミナー「整形外科シリーズ1頚胸椎、肩の(病変の)X線写真、CT、MRI画像の読影」は盛会裏に終了しました。
講師には、この度の「整形外科領域の読影シリーズ」の全体の企画をお願いしました帝京大学ちば総合医療センター整形外科教授豊根知明先生に「頚胸椎の病変」(午前)を、同じく講師の松木圭介先生に「肩の病変」(午後)を、お願いしました。
午前の豊根先生の講義「頚胸椎の病変」の”頚椎の病変”では、外傷、椎間板ヘルニア、頚髄症、後縦靭帯骨化症、椎間孔狭窄、環軸椎亜脱臼と、”胸椎の病変”では、胸椎椎間板ヘルニア・黄色靭帯骨化症、転移性脊椎腫瘍、骨粗鬆症性椎体骨折・後わん症と続いて解説が行われましたが、どの部位の頚椎が動いても、色んな部位の神経や筋に影響が出るのだということで素晴らしい講義となりました。質問では、首が痛いと訴えてきた患者さんへの診察方法と牽引をしても良いか等の、具体的な質問を始めとして、たくさんの質問が相次ぎました。
午後の松木先生の講義では、”総論”として、X線写真、CT、MRIの基本的な撮影法や注意についての解説の後、”各論”として、外傷(骨折、脱臼)、反復性肩関節脱臼、習慣性肩関節脱臼、投球障害肩、腱板断裂、いわゆる五十肩(肩関節周囲炎)、石灰沈着性腱板炎、上腕二頭筋長頭腱断裂、変形性肩関節炎、化膿性肩関節炎、肩甲上神経麻痺、副神経麻痺のメニューで解説が行われました。質疑では、X線写真を撮る際の方向や角度等についても細かい質問が寄せられました。最後のネット受講者からの質問「肋骨の骨折の検査法でX線ではなかなか難しい。何か良い方法は」に、つい「2月6日の午後に開催予定でありますセミナー『胸部エコー』で「肋骨骨折のエコー検査」を勉強できますと」、ついご案内してしまいました。また、内科の先生からは、「肩は、体の中で一番自由に動かせるようになっているわけで、骨というより筋肉や多くの軟骨等で骨・腕が支えられており、障害が出やすいところで、患者の訴えも多くて、かつ多岐なんです」とお教えいただきました。
会場受講者は、整形外科や外科、脳神経外科の先生が大半でしたが、内科や耳鼻咽喉科の先生も多数ご出席いただいておりました。恐る恐る理由をお聞きすると、要するに「内科と云っても何でも聞かれるし、診なきゃいけないし、知っておきたいと思って」ということでした。(何時もありがとうございます!)
帰りかけた受講者に感想を伺いますと、「良かった」「勉強になったよ」・・・の声の他に、「特に頚椎のズレ方によって症状の出方や部位が違うということの解説が良かった」との声を残して行かれました。

■講師 豊根知明 先生(帝京大学医学部ちば総合医療センター整形外科 教授)
85年千葉大学医学部卒業
千葉大学整形外科入局
86年千葉市立病院、成田赤十字病院、千葉県救急医療センターへ出向
90年千葉大学整形外科
93年君津中央病院整形外科
05年帝京大学市原病院助教授
06年Fellow、RoyalAdelaideHospital、Australia
帝京大学ちば総合医療センター整形外科教授
10年昭和大学医学部整形外科客員教授
 
専門:整形外科、脊椎・脊髄外科
 
著書目録
1.豊根知明(2010)脊椎骨折.整形外科臨床パサージュ第4巻骨粗鬆症のトータルマネジメント.中村耕三総編集、中山書店;218-228.
2.豊根知明(2010)経椎間孔的腰椎後方椎体間固定術(TLIF).戸山芳昭総編集、整形外科手術イラストレイテッド・腰椎の手術.中山書店:109-117.
3.豊根知明(2010)高齢者の腰痛:画像診断のポイント.日本医事新報.4493:69-72.
4.豊根知明(2010)教育研修講演:骨粗鬆症性椎体骨折の病態と治療.JSpineRes.1:62-70.
5.豊根知明、ほか(2009)胸腰椎損傷に対する脊柱再建ストラテジ−.整形災害外科52:1615-26.
6.豊根知明(2009)画像診断―価値と限界.腰背部の痛み.菊池臣一編、南江堂:57-69.
7.豊根知明(2009)脊椎圧迫骨折.今日の治療指針.医学書院:801-2.
8.豊根知明(2008)第8章画像検査法.最新整形外科学大系10脊椎・脊髄.越智隆弘総編集、中山書店:170-186.
9.豊根知明(2007)レクチャー:腰椎変性すべり症に対する片側進入両側除圧術.日本脊椎脊髄病学会雑誌18:750-5.
10.豊根知明(2006)腰椎のmicroendoscopicdiscectomy:基本的手技の実際.脊椎内視鏡下手術.日本整形外科学会脊椎内視鏡下手術・技術認定委員会、南江堂:30-33、57-63.

■講師 松木圭介 先生(帝京大学医学部ちば総合医療センター整形外科 講師)
96年千葉大学医学部卒業
02年千葉大学大学院入学
06年千葉大学大学院卒業
公立長生病院整形外科医長
07年帝京大学ちば総合医療センター整形外科講師
 
専門:関節外科(肩・膝)、スポーツ医学

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