総合診療系

開業医のための日常遭遇する苦手科目診療のコツ;あなたも今日だけ研修医。もう悩まない 即実践! −日常出会う common disease の落とし穴を検討する−

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米国仕込みの 開業医のための 日常遭遇する苦手科目診療のコツ;本型地域家庭医から学ぶ

■講師 北垣毅 先生(千葉市・花見川中央クリニック 院長/千葉大学医学部臨床教授・・)
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【セミナー概要】
日常診療で出会うcommondiseaseの落とし穴を検討クリニック、診療所での診療というのは孤独なもの。勤務医時代は専門外の疾患は他科にすぐまわせて事なきをえていましたが、クリニックでは相談する相手も周りにいません。最近は来る患者は自分の専門以外のことだらけ。「とりあえず○○出しておくから様子見て・・・」とか「専門外だから他へ行って」という診療に陥っていませんか
一方で、世界的統計からも日常疾患の8割が一人の医師の守備範囲内だといわれています。今までの守備範囲を少し広げてみませんか皮膚科、外傷、救急、小児、婦人科などの日常目にする疾患を厳選してまさに超臨場感あふれる講義をお約束します。
皆様、奮ってご参加下さい。
前半内科医のための外傷治療
絶対泣かせない小児診療
もしも妊婦がやってきたら・・・・
もしもクリニックで人が倒れたら・・などなど
 
後半看護師の力を200%発揮させる方法
喘息治療のABC
なんでも接触性皮膚炎にしない皮膚科診療
非専門医的整形外科対応
3分診療で充分なめまい110番・・などなど

セミナー要綱

セミナーNO. 68
開催日 2010年9月18日 17:00〜20:30
講師 ■北垣毅 先生(千葉市・花見川中央クリニック 院長/千葉大学医学部臨床教授・・)
診療科目 総合診療系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■9月18日(土)夕刻に開催しました第68回医療セミナー「日常遭遇する苦手科目診療のコツ−あなたも今日だけ研修医。もう悩まない即実践!−日常出会うCommonDiseaseの落とし穴を検討する;米国家庭医療専門医が実地医家に贈る」は盛会裏に終了しました。
講師には、千葉市・花見川中央クリニック院長で、東京女子医科大学八千代医療センター研修指導医でもあります北垣毅先生をお迎えしました。北垣先生は、日本で「救命救急」を2年程経験された後、米国へ紹介なしの飛び込みで”医学武者修行”に行かれ、米国家庭医療専門医を修得するという稀有な経歴をお持ちになる先生です。一般に、”留学”等は、日本におけるボスの縁故で、それなりのポストと研究テーマを前もって用意してもらい、2、3年勤めあげてくる・・・というものだと思っておりますので、北垣先生の例はそう多くはないと思われます。北垣先生をお迎えするのは、6月26日の第50回セミナー「患者急変対応のコツ−どんな症状が来ても困らない」以来の2回目で、この日も独特の身振り手振りによる興味深いお話を聞けました。
この日のテーマに掲げられた”苦手科目”という表現と設定は、日本の開業医さんの一般標榜科目に掲げる専門科目を超えた疾患以外の疾患や何の病気かわからない患者さんが来院された場合、どう対応するのかという、わがスキルアップが掲げる”総合診療力の向上”に相応しいテーマ設定と講師の選定でした。
講義は、前半で、看護師の力を発揮させるためにはもう少し業務の幅を広げ、かつ信頼して任せよう・・・、研修医は機会があれば積極的に受け入れてみよう・・・、という話から始まりました。その後、「外傷治療」では、熱傷、動物咬傷、切り傷への対応法、具体的には湿潤療法と創傷被覆材の活用法(顔の切り傷は縫わずにテープで寄せるというお話)、爪下血腫、骨折等への対応法。特に骨折ではX線写真に写らない骨折の注意と、”オルソグラス”(会場で資料配布)を用いた処置法は興味深いものがありました(米国では骨折の見落としによる訴訟が件数では一番多いとのこと)。そして息切れ、急性めまい、失神、せん妄、妊婦、麻痺、喘息、発熱、感染症と続きましたが、特に新鮮だったのは「もしも妊婦がやってきたら・・・」の話、いったん来院されたら、最低やるべき事、最悪の疾患を想定しての気をつけるべき検査や診察についての解説が行われました。
講義の後半は、薬疹、排尿困難の他に、小児科と皮膚科の話。特に小児科では3カ月未満時の発熱は診ない(即→小児科へ)のが大原則だけれど診る時の注意すべき事項、誤飲でビー玉等は急がないけれど”ボタン電池”は食道穿孔を起こす可能性があり緊急を要する等。皮膚科の疾患では、具体的で数々の対処法を披露されたあと、皮膚科では殆どが日常疾患の領域であり、死に至る病気はないし(大胆ですがそうかも知れません)、似たモノ同士の疾患の区別や、薬の副作用にすぐに気が付く等、熟練すれば、患者指導に差がつきやすい領域であり、頑張りがいがある。
この日もまた、目からウロコが何枚も落ちた感を持ったのは、私だけではないでしょう。受講者のアンケートの中に、「外国、特にアメリカの医療のシステムや開業医さんの実態」等について学んでみたい」というものがありましたが、大変興味深く受け止めました。確かに、アメリカでは皮膚科のお医者さんは存在しなくて、患者はドラッグストアー等で相談して処方を受けるだけで済ませているのだとお聞きしました。北垣先生には、もう一度ぜひ、お話を聞いてみたいですね。
 

■講師 北垣毅 先生(千葉市・花見川中央クリニック 院長/千葉大学医学部臨床教授・・)
 
 

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