一般医学系

実地医家が遭遇しやすい血液疾患の診断と治療

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血液疾患 各種症例への対応法と病診連携

■講師 秋山秀樹 先生(東京都立駒込病院血液内科 部長)
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【セミナー概要】
血液内科の外来では、「専門医のいるOO病院にすぐに行きなさい」と言われたといって紹介状一枚をもって飛び込んでこられる方もまれではありません。その一方で、他院を受診されてから血液内科に来るまでに「よくぞ御無事で居られた・・・」というぐらい、時間のかかってしまう症例も見うけられます。今回はどのような患者を急いで紹介しなければならないのか、どのような患者なら翌日でもよいのか、あるいは多少検査もしてから送ることができるのか、どのような患者なら自分のところで再度治療を継続することができるのか。それらを含めた紹介のコツをお話ししたいと思います。●10:00−12:00第1部急がなければならない状態とは
急がなければならない状態
出血傾向:歯肉出血が止まらない、多発する紫斑、出血班など
好中球減少と発熱:発熱なのに白血球が少ない、著しい咽頭炎など
著しい貧血:でも、ちょっと待て考えられる疾患と各々の特徴、血液検査所見
急性白血病、DIC(幡種性血管内凝固症候群)、
ITP(血小板減少性紫斑病)、顆粒球減少症(薬剤)
同じ診断名でも少しゆっくりできる場合もある。貧血、IT
P、白血病、MDS(骨髄異形性症候群)
病院への連絡、相談
●12:00−13:00昼食
●13:00−15:00第2部それほど急がなくてもよさそうな状態とは
それほど急がなくてもよさそうな状態
リンパ節腫大/白血球の増加慢性白血病、MDS/多発性骨髄腫の疑い/貧血
血液疾患における最近の話題
Imatinibdasatinibnilotinib/Bortezomibthalidomide/
フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病/多発性骨髄腫移植の適応/他

セミナー要綱

セミナーNO. 63
開催日 2010年8月8日 10:00〜15:00
講師 ■秋山秀樹 先生(東京都立駒込病院血液内科 部長)
診療科目 一般医学系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■8月8日に開催しました第63回医療技術セミナー「実地医家が遭遇しやすい血液疾患の診断と治療−各種症例への対応法と病診連携」は盛会裏に終了しました。
講師には、血液疾患では評価が高い都立駒込病院血液内科部長秋山秀樹先生にお願いしました。”血液疾患”というと、血液の癌といわれる白血病や骨髄の腫瘍等がすぐに頭に浮かびますし、社会的に”骨髄移植や提供”が大きな話題になっているのはご承知のことかと思います。また、日常お目にかかる貧血も、食生活の乱れや偏りによる栄養不足や鉄分不足があるようですが、その奥には再生不良性貧血等にも繋がりかねません。
秋山先生の講義は、血液疾患の大部分には、診断と治療の難しさが伴い、難しい疾患は基幹病院に送られてくるという前提のもと、いかに一次診療の現場で発見・すくいあげられるか・・・という病診連携という問題意識の基で講義を組み立てていただき、「急ぐ疾患」と「それほど急がない疾患」とに分けて進められました。診療の大方の入り口としては”倦怠感”や”出血”、”貧血症状”、”節々にグリグリ等が出るリンパ節の腫れ”のようですが、急ぐべきなのは「目に見える出血や紫斑性の疾患」が挙げられました。他にも、「血算(血液検査)」で赤血球や血小板の減少、白血球の減少や増加、タンパクの異常等について、さらにリンパ節、脾臓、免疫グロブリン値の異常等について、詳しく解説が行われました。講義の中で、血小板の減少が、驚くことに、ピロリ菌の関与や各種の薬剤(例えば、消化器の薬のガスター)による副作用、アレルギーも関係があることを明らかにされました。
最後に、参考文献として、医薬ジャーナル社から、つい数日前に出されました「血液疾患と病診連携」という書物が紹介されました。
講義を聴かれた受講者のお一人は、「無駄な言葉のない明解で素晴らしい講義だった。よくこんな立派な講師を見つけられたものだ」との感想を残して帰られました。
 

■講師 秋山秀樹 先生(東京都立駒込病院血液内科 部長)
1977年東京医科歯科大学医
学部卒業。
1981年渡米。米国内科専門医、血液内科専門医、腫瘍内科専門医資格取得。
1989年帰国後、都立駒込病院内科に勤務し、現在血液内科部長。

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