呼吸器科系

明日からの診療に役立つ気管支喘息の診断と治療

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典型的・非典型的な症例と吸入ステロイドの使い分け

■講師 駒瀬裕子 先生(聖マリアンナ医科大学西部病院内科 准教授/内科部長)
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■講師 山口裕礼 先生(聖マリアンナ医科大学西部病院呼吸器内科 医長/助教))
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【セミナー概要】
気管支喘息患者は人口の約5%といわれるcommondiseaseです。毎日の診療の中で、遭遇していないと思っていても実は喘息の患者であることが少なくありません。先生方は、喘息に対して「専門でないから」とか「発作をおこすから」と敬遠するお気持ちがないでしょうか一方、典型的な喘息ではなく咳だけを主訴とする喘息がふえており、非専門の先生がちょっと診療のコツを知っておられれば簡単に治療をおこない、患者さんに感謝されることもあります。また、その他の重要な疾患、たとえば結核、肺がん、慢性閉塞性肺疾患(COPD)との鑑別も問題です。
今回の医療技術セミナーで、喘息診療の基礎に加えて、治療方針を立てるなど具体的な症例を通じて、非専門医が行うべき喘息診療や、専門医に紹介するタイミングなどを学んでいただきます。
さらに喘息は患者自身による管理も必要です。患者教育の具体的な例をあげ、簡単に行うことのできる患者自身による治療のプランを作成していただきます。ぜひご一緒に勉強し、よりよい喘息管理を行い、さらに日本で喘息死がゼロになるよう協力していきましょう。
奮ってご参加下さい。
10:00-12:00喘息治療ガイドラインを読み解く(山口先生)
12:00-13:00昼食・休憩
13:00-15:00症例研究と診断に迷う症例の検討(駒瀬先生)

小グループにわかれ、症例を検討、治療方針を立てていただきます。
その後、診断に注意を要する症例についてミニレクチャーをいたします。
 
まず前編では、最も新しいガイドラインJGL2009を中心に、喘息治療ガイドラインの解説を行い、理解していただきたい点を簡単にまとめます。
後編では、診断に苦慮した具体的な症例を提示したのち、基礎的な症例から応用症例まで、咳の鑑別も含め症例の検討を行っていただきます。症例を実際に見ることで、今後の診療のお役に立てていただければ幸いです。

セミナー要綱

セミナーNO. 60
開催日 2010年11月3日 10:00〜15:00
講師 ■駒瀬裕子 先生(聖マリアンナ医科大学西部病院内科 准教授/内科部長)
■山口裕礼 先生(聖マリアンナ医科大学西部病院呼吸器内科 医長/助教))
診療科目 呼吸器科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■11月3日(祭・水)に開催しました第60回医療技術セミナー「気管支喘息診療のツボ−非専門医が正しく診断し治療するために−」は、盛会裏に終了しました。
講師には、聖マリアンナ医科大学西部病院呼吸器内科部長/准教授であります駒瀬裕子先生と医長/助教の山口裕礼先生をお迎えしました。
午前の講義は、山口先生に「『喘息予防・管理ガイドライン2009』を読み解く」とのテーマで、この領域では最も新しい日本アレルギー学会(JGL)のガイドラインの解説を詳細に行っていただきました。質疑では会場からだけでなく、ネット受講者からも多くの質問が寄せられ、昼食時間が無くなるのを心配しましたが、難なく、かつそれでも丁寧、かつ詳細にお答えいただきました。
午後の講義は、駒瀬先生に、「症例研究と診断に迷う症例の検討」というテーマに基づき講義をお願いしましたが、聞き応え・見応えのあるなかなか圧巻の講義になりました。まず、「プレテスト」ということで、”気管支喘息”の診療に関する5つの質問に無記名でお答えいただき受講者各位の理解度や診療科目と日常診療の内容等について確認されたうえで、テストにつき概評された後、小グループに分かれていただき、「症例研究と診断に迷う症例」を10例ご呈示いただき、グループで治療暦、症例の要点や理学所見および検査所見の検討・評価と追加検査の必要性、診断と治療方針等につきディスカッションをしていただくとともにそのまとめを報告していただき、それを全体で検討するという方法で進行されました。こうしたやり方は時々はありますが、受講者個人が指名され回答する方法でもなく(この方法は回答が間違った時の対応等概してあまり好まれない傾向であると認識しておりますが)、一国一城の主(悪くいえば”お山の大将”!)であります受講者各位の心理を突いたなかなかの名進行でした。ある面、久々に学生時代に帰られた気分を味あわれた方も居られたのではないでしょうかそもそもは日常の診療でぶっつかりやすくて本当に”診断に迷いやすい症例”がよく吟味されて呈示されており、ディスカッションされている様子や内容を見聞きしていて、「(高い受講料を払って)セミナーに来ていただいている受講者各位は本当に勉強されており、素晴らしい診断をされている」と見直してしまいました。「ハハ〜ン、こうやって、患者さんからの問診や検査の結果と、患者さんの様子の観察等から、アレは無い、コレも無い、ソレは・・・と除外診断を積み重ねられた上で、疾病名やステップ等を鑑別されているんだな」と感心した次第です。
また、終わりの時にも、「ポストテスト」ということで、5つの質問に無記名で再度お答えいただき、受講者各位の最終的な理解度等について確認されるとともに、参加者全員で正しいと思われる鑑別診断について楽しく議論をしていただきました。
受講者は、嬉しそうに「こういうのも面白いなあ」「よく分かった」と、それぞれが口にされつつ帰途につかれました。こういう先生方と弊社のセミナーがある限り、日本の「医療崩壊」も何するものぞ!デス。日本の医療の前途は明るい!と、大いに意を強くしました。

■講師 駒瀬裕子 先生(聖マリアンナ医科大学西部病院内科 准教授/内科部長)
<駒瀬裕子先生略歴>
1980年信州大学医学部卒業
1980〜1984年東京大学医学系大学院
1984年〜国立国際医療センター呼吸器内科レジデント
1986年〜聖マリアンナ医科大学東横病院医長
1992年〜1993年
ドイツヴュルツブルグ大学留学
1993年帰国後聖マリアンナ医科大学東横病院、横浜市西部病院勤務、現在に至る

■講師 山口裕礼 先生(聖マリアンナ医科大学西部病院呼吸器内科 医長/助教))
<山口裕礼先生略歴>
2000年聖マリアンナ医科大学卒業、聖マリアンナ医科大学研修医
2002年肝等中央病院レジデント
2003年聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院呼吸器内科医員
2007年〜2009年
独立行政法人国立病院機構相模原病院臨床研究センターにてアレルギーの研究を行う
2010年4月より聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院、現職

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販売価格  ¥5,500(税込)

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