こどもの病気−こどもの診療と感染症;夏、秋・春、冬
小児科は苦手だと思っておられる方へ贈ります。明日からはこどもが来ても恐くない!
■講師 鵜養宏 先生(横浜・鵜養医院 院長)
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【セミナー概要】
■講演プログラムこどもと成人では、発熱で鑑別する疾患が異なるのをご存じですか突発性発疹・はしか・風疹・水ぼうそう・おたふくかぜ・手足口病・ヘルパンギーナ・プール熱・とびひ・インフルエンザ・川崎病など、先生はこれらの病気を診断できますか
こどもは新生児期・乳児期・幼児期・学童期・思春期を経て成人になっていきます。このため月齢・年齢により状況・病気が違います。また、季節性の病気もあります。これらを総合して病気かどうか病気であればどんな病気なのかを推測していきます。
「敵を知り、己を知らば百戦危うからず」とは孫子の兵法。まず、こどもの病気を知りましょう。また、一度見ておけば容易にわかる病気があります。よく出会うこどもの病気の特徴や典型的な画像を頭に焼き付けてお帰りください。さあ明日からは「こどもが恐くない!」。
小児科医が病院から街から消えつつあります。休日診療所で小児を診なければならない先生、これからこどもを診ようと思っている先生や内科で開業しているがこどもは苦手だと思っている先生、こどもを診れるお医者さんをめざしませんか!皆様、奮ってご参加下さい。
10:00-12:00第1部:こどもを診るうえでの前提と注意事項
小児患者の特殊性
こどもの体温・脈拍・呼吸数
問診・診察・検査
熱が出たらどんな病気を疑うか対処法
かぜの原因と治療
季節による病気(夏、秋・春、冬)
12:00-13:00休憩
13:00-15:00第2部:感染性疾患
ウイルス疾患:・突発性発疹・はしか・風疹・水ぼうそう
・おたふくかぜ・りんご病・嘔吐下痢症
・手足口病・ヘルパンギーナ・プール熱
・インフルエンザ・口唇ヘルペスなど
細菌疾患:溶連菌・百日咳・とびひ
川崎病・毒蛾症、その他
セミナー要綱
セミナーNO. | 59 |
開催日 | 2010年7月18日 10:00〜15:00 |
講師 | ■鵜養宏 先生(横浜・鵜養医院 院長) |
診療科目 | 小児科系 |
DVD価格 | 5,500円(会員価格/税込) |
終了したセミナーの報告と開催の模様
■7月18日に開催いたしました第59回医療技術セミナー「こどもの病気−こどもの診療と感染症;夏、秋・春、冬、小児科は苦手だと思っておられる医家に贈る」は、たくさんの受講者をお迎えし、盛会裏に終了しました。
講師の鵜養宏先生は、横浜市南区で内科、小児科、神経内科、リハビリ科を開業されておられる医師ですが、まずご経歴の説明から始められました。お父様が内科の、お母様が小児科で開業されていた環境で、ご経歴から読取れる内科・神経内科・リハビリ科以外に、小児科の診療もお母様の診療の手伝いをしながらしっかり勉強された・・・ということでした。
午前の講義は、「こどもを診るうえでの前提と注意事項」で、小児医療の特殊性(内科とは全く違う)、成長期により罹る病気の違い、基礎知識(身長・体重・体温、脈拍、呼吸数血液像、等)のおさらい、問診・診察・検査のやり方と注意点について触れられた後、赤ちゃんの便の診かた、各種のヘルニア、発熱ではどんな病気を疑うかについて、その鑑別法と対処法、風邪の原因と治療法、季節により流行する各種の感染症と、夏に多い疾病を一通り挙げられ、具体的な対処法を解説され、手足口病・ヘルパンギーナ・とびひ(伝染性膿痂疹)・水ぼうそう等の症例や写真をたくさんお見せいただきました。
午後の講義では、「感染性疾患」で、たくさんの症例や写真をお見せいただきました。特に”水ほう””発疹”については注意が必要で、夏に多い”虫刺され”等との鑑別が必要である、とのこと。
印象に残ったのは、午前の講義の中で、成長途上の小児の体では、構造的な違いで胃が立っていたり(だからよく嘔吐しやすい)、耳の構造で耳管の傾斜角度が大人と違い、こどもの頃は傾斜がゆるく口から菌が入り易く、中耳炎に罹りやすい、等の解説でした。ナルホド!
■講師 鵜養宏 先生(横浜・鵜養医院 院長)
1981年昭和大学医学部卒業
大田病院内科で研修開始。
1984年大田病院神経内科・リハビリテーション科に入り、脳卒中を中心に診療。
1987年〜1988年
東京女子医科大学神経内科で専門研修。
1995年大田病院を退職して鵜養医院を開業。
現在に至る
内科医の私にとって小児科は、母が小児科医のため、主だった疾患治療についてはその都度呼んでもらって診ています。
また、神奈川保険医協会の臨床懇話会の小児科
の講義はすべて出席させてもらっています。
さらに、神奈川県立汐見台病院小児科や済生会南部病院の小児科研究会も都合のつく限り参加させていただいています。
また、横浜市立大学医学部付属病院小児科の教授診察にのべ10数回立ち会わせていただきました(リウマチ膠原病科でしたけど)。
したがって、私は、スタンダード以上の小児科医療をしていると自負しています。
日本メディカルスキルアップは対面形式のセミナー(会場受講)を重視し、2009年4月より計800回以上医療技術セミナーを開催してまいりました。製薬企業とは無縁の独立系セミナーで、臨床現場、専門領域の第一線で活躍する講師の質と圧倒的な学習時間で医療業界に貢献してまいります。小児科系の他、さまざまなジャンルのセミナーを開催しております。