消化器科系

薬物性肝障害の鑑別診断と治療

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■講師 松埼靖司 先生(東京医科大学茨城医療センター 長/消化器内科 教授、東京理科大学 客員教授)
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■講師 池上正 先生(東京医科大学茨城医療センター消化器内科 准教授)
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【セミナー概要】
薬物性肝障害は、薬物療法を継続する過程において出現する副作用であり、従って、薬物療法を行うすべての医師にとって常に配慮すべき病態であるといえます。
本セミナーにおいては、薬物性肝障害の発症機序を学び、さらにその診断基準、一般的な薬物性肝障害の治療を中心に説明します。また、肝障害を起こす代表的な薬物について概説します。さらに、具体的な症例を多数提示し、早期の対処法、専門医への紹介のタイミングなどについてご紹介します。●10:00-12:00
1.薬物性肝障害の診断と治療(概論)
薬物性肝障害の発症機序、最新の診断基準とその問題点、薬物性肝障害の治療について概説します。
 
●12:00-13:00昼食・休憩
 
●13:00-15:00
2.症例に学ぶ薬物性肝障害の実際
具体的に肝障害を起こす頻度の高い薬剤を取り上げ、作用機序などについて解説します。また、実際の症例を多数提示し、対処法について検討します。

セミナー要綱

セミナーNO. 54
開催日 2010年6月27日 10:00〜15:00
講師 ■松埼靖司 先生(東京医科大学茨城医療センター 長/消化器内科 教授、東京理科大学 客員教授)
■池上正 先生(東京医科大学茨城医療センター消化器内科 准教授)
診療科目 消化器科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■6月27日に開催しました第54回医療セミナー「薬物性肝障害の鑑別診断と治療」は盛会裏に終了しました。
ここ数年は、輸血や人工血液製剤による薬害訴訟の他に、様々なサプリメントやあやしげな健康食品の害、さらに毒入り食品事件等の影響で、大きな意味では「健康被害」問題がクローズアップされておりますが、今回は「薬物性の肝障害」を取上げました。難しいテーマにも関わらず多くの受講者にお出でいただきました。午前の講義の「概論と基礎的なお話」の講師は、東京医科大学茨城医療センター長で消化器内科教授の松崎靖司先生でした。これまで原因薬剤や物質として報告された最新のリストを提示された後、いくつかの薬物を飲んでいる中での鑑別の方法として、原因薬剤と思われる薬剤を中止したり、あるいは再開することでの同定であったりする”除外診断”であり、?ウイルス感染と複合することも多く、鑑別診断の決め手に欠ける、?試してみることも出来ない、ということの中ででも、各種の症状に診断を付け、治療を進めなければならない手法と困難さが強調されました。
午後の「症例研究」については准教授の池上先生にお願いしました。たくさんの症例呈示の後の質問に答えられて、薬物による障害は、従前から何かのアレルギーを持った方に出やすいという傾向もないとのこと。次に、薬物治療に関して、各種のジェネリック医薬品が出回っている現状でも、ちょっとした添加物の中に入っている薬物や紛れ込んでいる不純物等の中で、それが障害の起因物質になる例を解説されるとともに、推奨すべき薬物のいくつかについての解説も行われました。

■講師 松埼靖司 先生(東京医科大学茨城医療センター 長/消化器内科 教授、東京理科大学 客員教授)
84年4月筑波大学大学院修了後、内科研修医
88年2月−99年筑波大学臨床医学系講師
95年4月−96年5月
米・ジョージワシントン大学研究員
00年1月筑波大学臨床医学系助教授
06年5月筑波大学附属病院病院教授
06年7月東京医科大学霞ヶ浦病院消化器内科教授/科長
09年4月東京医科大学茨城医療センター
消化器内科教授、現在に至る

■講師 池上正 先生(東京医科大学茨城医療センター消化器内科 准教授)
88年4月筑波大学卒業後、内科研修医
98年11月−01年5月
米・ジョージワシントン大学消化器科へ留学
01年6月筑波学園病院
06年7月東京医科大学霞ヶ浦病院消化器科講師
08年8月東京医科大学霞ヶ浦病院消化器科准教授
09年4月東京医科大学茨城医療センター
消化器科准教授、現在に至る

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