感染症科系

動物由来感染症(人畜共通感染症)

s00032
s00032

かわいいペットや海外旅行に潜む恐怖

■講師 大路剛 先生(神戸大学付属病院感染症内科 准教授、感染制御部 副部長、神戸大学都市安全研究センター 准教授)
>講師詳細はこちら 
 

【セミナー概要】
動物由来感染症(人畜共通感染症)動物由来感染症(人畜共通感染症)とは、狭義においては動物から感染して人間において問題となる感染症です。私生活に密着しているペットからの感染症は発展途上国、先進国を問わず、大きな問題です。実は身近な犬や猫からの感染症は知らぬ間に全身を蝕んでいる事もあるのです。また、日常的に接することの比較的少ない動物からの感染症も思いがけないところで問題となることがあります。特に海外旅行で大きな問題となる狂犬病は遠いようで身近な疾患です。これらの人畜共通感染症について実地臨床の観点からお話します10:00-12:00身近なペットからの感染症
1.犬からの感染症〜潜んでいる狂犬病以外の犬由来の疾患〜
2.猫からの感染症〜子猫に潜む毒〜
3.ペットからの感染症に特に気をつける患者さんは
4.特殊なペットからの感染症〜ペットは犬、猫だけでしょうか〜
12:00-13:00昼食・休憩
13:00-15:00身近なペット以外からの感染症
〜節足動物からの感染も含めて〜
1.予防可能でも死亡率100%〜狂犬病の予防と診断〜
2.牧場や、食事を通して家畜より感染する疾患〜生レバーの本
当の恐怖〜
3.旅行先で接する動物からの感染症
4.ダニや蚊からの感染症〜海外からの帰国者だけではありません〜
 

セミナー要綱

セミナーNO. 32
開催日 2010年1月31日 10:00〜15:00
講師 ■大路剛 先生(神戸大学付属病院感染症内科 准教授、感染制御部 副部長、神戸大学都市安全研究センター 准教授)
診療科目 感染症科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■1月31日(日)に開催しました第32回医療セミナー「動物由来感染症(人畜共通感染症)−かわいいペットや海外旅行にひそむ感染恐怖−」は盛会裏に終了しました。
海外旅行で中国・アジアやヨーロッパに出かけ、蚊による日本脳炎やマラリア、ダニによる疾病の他、犬にかまれて狂犬病を知らない間に持ち込み帰国後に発症する例やペットから病気をもらう例は決して少なくないようですが、この日のテーマは動物が介在する感染症を取上げていただきました。講師は神戸大学医学部感染症内科助教大路剛先生にお願いしました。大路先生は、昨年10月24日に急遽開催しました「新型インフルエンザ」以来の2回目の出演ですが、こてこての関西弁と「友人が・・・」という特有の言い回しで熱のこもった分かりやすい講義でした。午前の講義は、「身近なペットからの感染症」で、猫、犬、鳥、亀、蛇やイグアナなどの爬虫類、熱帯魚等を取上げて各々の疾病と症状や対処法について解説していただきました。午後は、「ペット以外の動物による感染症」で、野犬、野うさぎ、猪、鹿、熊、狐、鼠、ゴキブリの他に、牛や羊、豚や鳥等の肉からの感染の危険性と付合い方等について解説されました。特に日常食べる機会の多い牛や豚、鳥肉の安全性、特に生やローストした肉や生レバーを食べることの是非については質疑も当然に白熱し、会場からはもとよりネット受講者からも多くの質問が寄せられました。さらに、”節足動物”のツツガムシによるツツガムシ病(これは千葉・茨城・栃木県あたりで発生しているようですが)を、急遽取上げていただき、咬まれた後の写真の呈示があり、眼に焼き付けておくように、との強いサゼスションでした。最後に、ペット感染症の”問診のつぼ”についても解説していただき、知っておかないと対処できない、大損をする大変に有意義な講義でした。

■講師 大路剛 先生(神戸大学付属病院感染症内科 准教授、感染制御部 副部長、神戸大学都市安全研究センター 准教授)
<略歴>
1998年神戸大学医学部卒業。初期研修後、鐘紡記念病院での消化器内科後期研修を亀田総合病院で感染症内科後期研修を修了。ペルーのカエタノ大学熱帯医学コースに留学し、同コースを修了。亀田総合病院感染症内科医長を経て現在、神戸大学大学院微生物感染症治療学分野講師兼神戸大学都市安全研究センター講師。
<資格>
医学博士、熱帯医学ディプロマ(米国/ペルー)、総合内科専門医、感染症専門医、世界旅行医学学会専門医、消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、労働衛生コンサルタント(保健衛生)

ビジターは購入できません。

医師会員、コ・メディカル会員

販売価格  ¥5,500(税込)

商品選択

数量  

SOLD OUT