呼吸器科系

睡眠時無呼吸症候群とメタボリックシンドローム

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動脈硬化を引き起こす2大症候群

■講師 村田朗 先生(御茶ノ水呼吸ケアクリニック 院長)
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■講師 中野博司 先生(日本医科大学内科 准教授)
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【セミナー概要】
睡眠時無呼吸症候群とメタボリックシンドローム動脈硬化による心臓・脳血管障害は周知の事実ですが、その原因の1つとして挙げられているメタボリックシンドロームの名称も浸透し、国や会社をあげて検診や治療に取り組んで、2年目となりました。そこで今回は、動脈硬化を引き起こす2大症候群として、睡眠とメタボの意外な関係に関して、第1部は睡眠時無呼吸症候群、第2部はメタボリックシンドロームに関して解説します。今回、この2つの症候群を取り上げ、再度確認することにより、より正確な診断・治療が行えるようになると思います。10:00-12:001.睡眠時無呼吸症候群の診断と治療―眠っている間に病気が作られるー
御茶ノ水呼吸ケアクリニック村田朗
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の多くはいびきを特徴とする閉塞型SAS(OSAS)です。睡眠中に上気道が繰り返し閉塞するため、低酸素血症により夜間脳波上の覚醒を繰り返すことにより、昼間の強い眠気・熟睡感がない・夜間に何回もトイレに起きるなどを訴え、自律神経の調節が乱れ内分泌系に影響を及ぼします。その原因は、頭蓋骨格の形状と考えられています。診断はESSという簡単な質問表を用いて眠気をチェックし、簡易睡眠検査を自宅で行い、確定診断には入院にて睡眠ポリグラフィ(PSG)検査を行います。SASを完全に治す治療法は未だありませんが、一般的には、減量、飲酒・過労を避けるほか、持続陽圧呼吸法(CPAP療法)、口腔内装置など対症療法が行われています。本医療技術セミナーでは、今後増加する可能性の高い、OSASの診断治療の現状に加え、メタボとの意外な関係をわかりやすく解説します。
12:00-13:00昼食・休憩
13:00-15:002.変貌するメタボリックシンドロームの概念
日本医科大学老年内科中野博司
メタボリックシンドロームは、動脈硬化により引き起こされる様々な疾患の中でも、特に心筋梗塞の重要な危険因子であると考えられており、本邦でも本症候群に該当する成人に対して生活習慣の改善が実施されていますが、視点を世界に転じると、本症候群の概念や診断基準は必ずしも統一されているとは言えません。本レクチャーでは、まず本症候群の概念の変遷を紹介し、メタボリックシンドロームについての理解を深めていただきます。続いて、本症候群の構成疾患である肥満、高血圧症、糖尿病などに高LDLコレステロール血症も加え、これらの心血管障害の危険因子としての重みが年代別に異なること、治療法により心血管病変の合併率の改善効果も異なることなどが知られるようになりました。急激な高齢化社会を迎えつつある本邦での内科診療に重要な事項である生活習慣病について、このような観点からわかりやすく解説します。

セミナー要綱

セミナーNO. 31
開催日 2010年1月24日 10:00〜15:00
講師 ■村田朗 先生(御茶ノ水呼吸ケアクリニック 院長)
■中野博司 先生(日本医科大学内科 准教授)
診療科目 呼吸器科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■1月24日(日)に開催しましたセミナー「睡眠時無呼吸症候群(SAS)とメタボリックシンドローム」は盛会裏に終了しました。
睡眠時無呼吸症候群による睡眠障害と寝不足は、この世に多くの労働災害・交通事故・労働の質や学力低下等を気がつかないうちにもたらしているようで、潜在患者数は200万人であり、そのほとんどの患者が医者にかかっていないと考えられているとのご指摘です。耳新しいところでは、運転士の居眠りにより新幹線や地下鉄が止まるべき駅を通過してしまったということが起きていますし、交通事故も然りです。他に日中の眠気による業務の停滞や損失は恐るべき数字につながるであろうと考えられます。このSASの起きる原因は太りすぎの方が睡眠中に気道の閉塞により何回も呼吸が止まり、結局眠れないことによるものです。しかも日本人の頭と咽頭・顎の構造は、欧米人の奥行のあるのとは違い、奥行がないので余計に閉塞しやすい構造になっているからであり、高血圧症、狭心症、心筋梗塞・脳血栓症、糖尿病、脳卒中等につながり、それらが動脈硬化症やメタボにつながるという、講師の村田朗先生(お茶の水呼吸ケアクリニック・池袋スリープケアクリニック院長)の言葉「眠っている間に病気が作られる」とはまさに的確に言い得ております。講義は、検査の方法や機器について、症例検討と治療について有意義で実践的な解説(減量や生活習慣の改善等)が繰り広げられました。午後は、日本医科大学老年内科准教授の中野博司先生による「変貌するメタボリックシンドローム」と題して、メタボの考え方の変遷や治療の指標等につき詳細な解説が行われました。

■講師 村田朗 先生(御茶ノ水呼吸ケアクリニック 院長)
89年日本医科大学大学院卒
日本医科大学第四内科助手
07年日本医科大第四内科准教授
現職
御茶ノ水呼吸ケアクリニック院長
医療法人財団日睡会理事長
日本医科大学内科学講座(呼吸器・感染・腫瘍部門)非常勤講師

■講師 中野博司 先生(日本医科大学内科 准教授)
1980年 日本医科大学卒
略歴
80年7月日本医科大学附属病院老人科
88年1月医学博士
92年10月〜94年3月
老人科医局長
94年4月老人科講師
01年10月老人科准教授

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販売価格  ¥5,500(税込)

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