伊藤病院における甲状腺疾患の診かた
診療のコツとキモ
■講師 伊藤公一 先生(伊藤病院 院長)
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■講師 吉村弘 先生(伊藤病院 内科 部長)
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【セミナー概要】
甲状腺疾患は非常に頻度の高い疾患であり、日常臨床で遭遇する機会も多いと思われます。コツをつかめば症例を見逃さず、キモを見抜けば治療法の選択も迷うことが少なくなります。
今回の医療技術セミナーでは、甲状腺疾患の診断、治療、フォローアップについて、当院での診療のエッセンスをご紹介しつつ、より実践的なアプローチが可能になることを目標としてお話しさせていただきます。実際に患者さんを目の前にした時に、どの検査をすべきか、どの治療をとるべきか、専門医に紹介すべきかの判断がより円滑になるものと存じます。
プログラムは2部構成とし、午前はバセドウ病とその診断に必要な血液検査についてお話しいたします。またバセドウ病は若年女性に多いため、避けては通れない妊娠に関連した問題点もお話しいたします。午後は橋本病と腫瘍性疾患をトピックとし、日常臨床の中で遭遇しやすい病態を中心にご紹介し、その診断・治療に必要な画像検査についてお話いたします。どうぞ奮ってご参加ください。
10:00検査総論1・バセドウ病診療のコツとキモ・・・吉村弘先生
1.甲状腺疾患を見逃さないために総論1血液検査編
2.こんなに多いバセドウ病疫学データ
3.甲状腺機能亢進症を疑ったとき診断のために
4.バセドウ病の治療は簡単なのか治療とその問題点
5.バセドウ病と妊娠の深い闇妊娠をめぐる諸問題
12:00-13:00
13:00検査総論2・橋本病と腫瘤性疾患の診療のコツとキモ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・向笠浩司先生
1.甲状腺疾患を見逃さないために総論2画像検査編
2.橋本病の多彩な病態臨床像
3.患者さんの頚部痛鑑別診断
4.腫瘤性疾患のイロハ超音波診断法
5.甲状腺腫瘍はおとなしい治療方針
セミナー要綱
セミナーNO. | 14 |
開催日 | 2009年10月4日 10:00〜15:00 |
講師 | ■伊藤公一 先生(伊藤病院 院長) ■吉村弘 先生(伊藤病院 内科 部長) |
診療科目 | 内分泌科代謝系 |
DVD価格 | 5,500円(会員価格/税込) |
終了したセミナーの報告と開催の模様
■10月4日(日)に開催いたしました第14回医療セミナー「伊藤病院における甲状腺疾患の診断と治療」は盛会裏に終了いたしました。
今回のセミナーの開催にあたりましては伊藤病院の院長であります伊藤公一先生にプランナーをお願いし、講師をお勤めいただきました内科部長の吉村弘先生、医長の向笠浩司先生のご協力をいただきましたことを明記し、心より御礼を申し上げます。このテーマを取り上げるのは、5、6年以来の久方ぶりでありましたので関心を呼び、多くの受講者を得ることができました。ありがとうございました。
講義は、吉村先生にバセドウ病(甲状腺ホルモンの分泌過剰により発症する、と言われる)を中心として、向笠先生には橋本病(甲状腺ホルモンの分泌不足により発症する)と腫瘤性疾患を取り上げていただき、伊藤病院の来院者の疾患別分析、疫学データ、血液検査やエコー検査等の各種検査のやり方とその際の注意点、臨床像、鑑別診断の注意点、治療に関する考え方の世界的な動向、薬物療法等具体的で詳細な治療法について解説をいただきました。また、妊娠をめぐっての諸問題(遺伝性、奇形性等)と治療上の留意点についても、多くの時間を割いて解説されました。大変、有用で手応えのある講義であり、多くの活発な質問が集中し充実した質疑応答でした。閉会後も名刺の交換や個別に質問される方の列ができました。先生方ありがとうございました。>
■講師 伊藤公一 先生(伊藤病院 院長)
■講師 吉村弘 先生(伊藤病院 内科 部長)
80年3月 大阪市立大学医学部卒業
83年10月 大阪市立大学医学部大学院
医学研究科入学
87年9月 大阪市立大学医学部大学院
医学研究科研究生
80年6月大阪市立大学医学部付属病院
第2内科臨床研修医
82年 6月大阪掖済会病院勤務
84年6月 伊藤病院勤務
01年4月 伊藤病院診療技術部部長
03年4月 診療技術部部長と内科部長兼務
07年4月東京医科歯科大学臨床教授
日本メディカルスキルアップは対面形式のセミナー(会場受講)を重視し、2009年4月より計800回以上医療技術セミナーを開催してまいりました。製薬企業とは無縁の独立系セミナーで、臨床現場、専門領域の第一線で活躍する講師の質と圧倒的な学習時間で医療業界に貢献してまいります。内分泌代謝内科系の他、さまざまなジャンルのセミナーを開催しております。