精神・神経科系

日常診療で必ず遭遇する精神科疾患の診断と治療

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気分障害(うつ)、不安障害、パニック障害を中心に

■講師 山田和夫 先生(横浜クリニック 院長 / 東洋英和女学院大学 教授)
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【セミナー概要】
現代日本社会は大変生き辛くなり、気分障害(うつ病)、不安障害、パニック障害が急増しています。構造改革の結果、企業は社員に対して非常に厳しくなりました。少数の正社員と多数の非正社員・派遣社員で構成されるようになり、非正社員家庭は貧困化し、大きな較差社会になってきています。正社員は正社員で過重労働になり易く、企業のメンタルヘルス相談の60%が30代の正社員です。そういう社会の中で、10代、20代、30代のうつ病が急増しています。特に子どものうつ病が急増しています。子ども達が「ゆとり教育」等の結果、ストレスや挫折に弱くなったためです。また、うつ病が最も多い世代は70代女性です。孤独な老人女性が増加しているためです。そんな所に「後期高齢者保険制度」が導入されてしまい、高齢者のうつ病者が益々受診できない状況を作ってしまいました。また「後期」と区分、分離されてしまったために益々孤独感を募らせています。
一方で、2005年より日本の人口は減少を始めました。国立社会保障・人口問題研究所の推測によりますと、現在の特殊生涯出生率1.3で今後も推移していきますと、あと500年程度で日本人はゼロになります。少子化の勢いは年々増していますので、実際はもっと早く日本人は消滅すると思います。日本人は消滅しても日本は存在します。現在、急速に日本における中国人の比率が増加しています。しかも中国人は日本人の嫌がるような仕事や、低賃金の仕事を黙々とこなしています。また情報産業の中心にはインド人やバングラディッシュ人が高レベルの仕事をしています。日本の将来像は目に見えています。日本人は減少するだけでなく、弱体化しつつあります。21世紀になって、うつ病を中心とした心の病は急増しています。少子化の原因は女性の圧倒的な社会進出と社会不安障害による非婚化です。女性が働いている家庭の平均子ども数は0.9です。日本人の半数近くが「上がり症」です。「上がり症」が強くなりますと社会不安障害と診断するようになりました。かつては「対人恐怖」と言われていました。「上がり症」も「対人恐怖」もかつては性格の問題と思われていましたが、今はフルボキサミンなどのSSRIで治ります。これは大変画期的な事です。子どもに社会不安障害がありますと、不登校になったり、ひきこもったりします。社会不安障害は学生時代までに治す必要があります。10:00−12:00?.気分障害(うつ病、非定型うつ病)の状況と治し方
うつ病(気分障害)や社会不安障害の延長上に自殺があります。自殺は1998年突然9000人近く増加し、年間3万人を突破し、11年連続3万人を超えています。日本は自殺大国でもあります。昨年は20代、30代の自殺が急増しました。自殺の最も多い世代は50代男性です。リストラを受けた人、多重債務を抱えたような経済問題が多いのです。自殺者の半数は体調不良を訴え、自殺1ヵ月前までに内科などの“かかりつけ医”を受診しています。うつ病の90%は内科を中心とした身体科にかかります。精神科、心療内科を受診する人は10%程度です。全科でうつ病を診断し、治療する事が大切になってきました。現在、抗うつ薬をきちんと投与すると「うつも不安も完治」します。特にうつ病と社会不安障害は殆どがSSRISNRIを中心とした薬で完治します。当日は、詳細に解説します。
13:00−15:00?.不安障害(社会不安障害、パニック障害)の状況と治し方
1999年に初めてのSSRI(SelectiveSeronineReuptakeInhibitor:選択的セロトニン再取り込み阻害薬)系抗うつ薬フルボキサミン(ルボックス;アステラス、デプロメール;明治製菓)が本邦の臨床に登場して、不安・うつの治療が大きく変わることになりました。SSRIは不安障害に対してもうつ病に対しても有効性があり、不安・うつに対して同じ薬物療法が行われるようになってきました。2000年に第2番目のSSRIパロキセチン(パキシル;グラクソ・スミスクライン)と初めてのSNRI(SerotonineNoradrenalineReuptakeInhibitor:セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)系抗うつ薬ミルナシプランが臨床に登場しました。不安・うつ病治療がよりし易くなりました。SSRIで不安障害が治療できるようになって、精神療法のやり方も大きく変わってきました。内面の心理的分析をするよりも、SSRIで不安が軽減された状態で、実際に怖い不安な行動にチャレンジしていく認知・行動療法が繁用されるようになってきました。まずは不安障害がどのような病気で、何故不安・恐怖が起きてくるのか、薬が何故有効か、今後どのようにしていったら完治するのかをまず学習し、認知の歪みを是正した後に、実際不安症状が生じない事を実感して、安心・安全感を獲得していき完治していきます。21世紀になって、不安・うつは同じ治療で完治するようになってきました。当日は、詳細な解説を行います。
 

セミナー要綱

セミナーNO. 4
開催日 2009年7月20日 10:00〜15:00
講師 ■山田和夫 先生(横浜クリニック 院長 / 東洋英和女学院大学 教授)
診療科目 精神・神経科系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■7月20日(月・祭)に開催いたしました、第4回医療技術セミナー「精神科疾患の診断と治療」は、盛会裏に終了しました。
講師にお願いしました東洋英和女学院大学教授/横浜クリニック院長の山田和夫先生の講義は、午前・午後、ともに熱の篭った内容になりました。午前の「気分障害(うつ病・非定型うつ病)」では、うつ病は社会の変動、生活の混乱、そして失業率の拡大とともに深刻さを増している現状が語られ、自殺の増大等に対する配慮や対策が訴えられました。午後の「社会不安障害(SAD)、パニック障害」では、先生のお得意なSADの治療について持論を展開され、「上がり症」や「緊張」により、「受験」や「面接」、そして仕事や日常生活の中で多くの前途ある若者や社会人が進路に悩み、成長する機会を失ってきているが、SADは個人の性格によるものではなくて明確に病気であり、この病気は薬物療法できちんと治せるものであると強調され、その内容・手法の詳細も示され、感銘深い講義となりました。(第3回医療セミナーは、現状では欠番となっております)

■講師 山田和夫 先生(横浜クリニック 院長 / 東洋英和女学院大学 教授)
 
 

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