医業経営・法律系

サイエンス漢方 Ⅱ-7 お悩みに答えてシリーズ 整形外科、産婦人科、 精神科、乾燥対策

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35) 整形外科、36) 産婦人科、37) 精神科、38) 乾燥対策

上記の番号は、井齊 偉矢 先生の『新・サイエンス漢方処方シリーズ』のDVD/テキスト No.になります。

■講師 井齊偉矢 先生(サイエンス漢方処方研究会 理事長/日高徳洲会病院 院長)
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【セミナー概要】
漢方薬を診療に使いたい医師は多いのであるが、実際に使おうとしたときには、サイエンスに基づかない理解しにくい古典的運用法がネックとなる。歴史的にみると試行錯誤で出来上がった漢方薬が先で、古典的運用法は後付けに過ぎない。古典的運用法によらないで漢方薬を処方することを邪道と非難し認めない漢方の専門家も多い。しかし漢方薬は最近の研究で、薬理学が従来想定していなかった、超多成分の全く新しいタイプの薬剤であると考えないと、漢方薬を服用したあとに患者の中で起こることを説明できないことが明らかになりつつある。これを踏まえて、今回の医療技術セミナー(Ⅱ)では、サイエンス漢方処方という新しい切り口で漢方薬を認識し、新しい運用法によって全ての医師が漢方薬を的確に処方できるようにしたい。
皆さま、奮ってご参加ください。

■10:00〜12:00午前の部
10:00整形外科領域で役に立つ漢方薬〜整形外科医からのお悩みに答えて〜
整形外科の日常診療で悩んでいることを数人の整形外科医に伺いました。例えば「Q1.へバーデン結節では、大豆加工サプリ(女性ホルモン様)の効果も6割程度と伺います。漢方薬でオススメの処方はありますでしょうか」回答例「漢方は変形した関節を自力で治す応答を引き出すので治療期間は長くなる。高度な関節変形に大防風湯、指という部位特異性の炎症に桂芍知母湯。」
 
11:00産婦人科領域で役に立つ漢方薬〜産婦人科医からのお悩みに答えて〜
産婦人科の日常診療で悩んでいることを数人の産婦人科医に伺いました。例えば「Q1.過多月経でホルモン薬や子宮内避妊器具を使用しにくい場合、止血剤だけでは心許ない思いをすることがあります。その際に使える漢方薬は」回答例「確かに、止血剤を投与しても患者に「これで出血は止まります」とは言い切れない。婦人科領域の出血に広く使える漢方が芎帰膠艾湯である。」
 
■12:30〜14:30午後の部
12:30精神科領域で役に立つ漢方薬〜精神科医からのお悩みに答えて〜
精神科の日常診療で悩んでいることを数人の精神科医に伺いました。例えば「Q1.自閉スペクトラム症のこだわり、強迫症状、パニックや興奮に抑肝散以外で有効な漢方薬はありますか。」回答例「自閉症スペクトラム症では、患者自身に病識のあることが多いので不安感が増す。抑肝散よりは抑肝散加陳皮半夏の適応となる。パニックには苓桂甘棗湯、興奮には甘麦大棗湯だ。]
 
14:30乾燥対策に推奨される漢方薬
乾燥は漢方薬にしか治せない。そして、漢方薬には「部位特異性」があるので、乾燥対策では、どこが乾燥しているのかで分類する。取り上げる項目は以下の通り。Dryeyes、thirst、drycough、Dryskin(荊芥を含み、皮膚細胞のアクアポリン3を開いて細胞内に水を導き入れる応答を引き出す漢方薬を示す。あと、荊芥は含まないが乾燥対策になくてはならないのが六味丸である。
 

セミナー要綱

セミナーNO. 692
開催日 2022年1月23日 10:00〜14:30
講師 ■井齊偉矢 先生(サイエンス漢方処方研究会 理事長/日高徳洲会病院 院長)
診療科目 医療法律系
DVD価格 5,500円(会員価格/税込)

終了したセミナーの報告と開催の模様

■1月23日に開催しました第692回医療技術セミナー『サイエンス漢方処方セミナーⅡ-7”お悩みに答えてシリーズ”整形外科、産婦人科、精神科と、乾燥における漢方−−漢方薬の作用機序を数理で解明;東洋医学とは本質的に異なる斬新な運用法』は盛会裏に終了しました。
講師には、サイエンス漢方処方研究会理事長で、日高徳洲会病院院長であります井齊偉矢先生をお招きしました。いつの間にか、約三年間でこのシリーズは2つのシリーズで2回と7回になり、合計9回目となってしまいました。今回は特に、今感染拡大が進んでいるオミクロン株への対処法についても解説を加えていただきました。
 
今回、取り上げられた項目は以下の通りでした。
1.整形外科
①へバーデン結節 ②足底筋膜炎 ③交通事故
④Frozenshoulder(五十肩)
⑤幻肢症アロデニア神経障害性疼痛
⑥しびれ⑦骨粗鬆症
2.産婦人科
①過月経症 ②癌の化学療法 ③バルトリン腺膿瘍
④妊婦の貧血傾向 ⑤頭かr首の多量の発汗 ⑥産褥期の乳腺炎
⑦月経前症候群 ⑧思春期の起立性調節障害 ⑨漢方は苦手
⑩実証か虚証か
3.精神科
①自閉スペクトラム症 ②認知症 ③抑肝散と加陳皮半夏
④認知機能の低下 ⑤不眠症 ⑥抑うつ症
⑦ベンゾジアゼンピン系鎮静剤をへらしたい
⑧不登校 ⑨抑感散の使い方 ⑩漢方薬の止め方
⑪レビー小体型認知症
4.乾燥漢方でしか治せない症状
①皮膚乾燥
②咽頭や気道粘膜性乾燥
③眼の乾燥
5.新型コロナウイルス・オミクロン株への対処
講義は盛りだくさんの構成で、これでもかこれでもか・・・と、興味深いお話しが繰り出されました。
質疑は、特にネット受講者から、たくさん届いて盛り上がりました。
今回のような「お悩みに答えるシリーズ」は、これからも続けられる、とのことです。期待したいものです。

■講師 井齊偉矢 先生(サイエンス漢方処方研究会 理事長/日高徳洲会病院 院長)
<略歴>
75年北海道大学医学部卒業。同年北海道大学第一外科に入局し現在同門。医学博士。専門は消化器・一般外科、肝臓移植外科。
88年から3年間、オーストラリア・シドニー大学オーストラリア肝移植ユニットで肝臓移植の臨床および実験に従事。帰国後、独学で漢方治療を本格的に開始。12年にサイエンス漢方処方研究会を設立し、現代医学にのみ立脚した「サイエンス漢方処方」の普及に努めている。
07年より北海道日高郡・医療法人静仁会静仁会静内病院院長。
18年9月1日病院名を医療法人徳洲会日高徳洲会病院に変更。
 
最新刊として『新型コロナと速攻!漢方』(青春出版社;2021.9)が、あります。

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販売価格  ¥5,500(税込)

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