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【セミナー概要】 今年のスギ花粉の飛散は、関東地方では2月の第1週から既に始まっています。飛散エリアは、今後3月初旬にかけて、北海道と沖縄を除く全国に次第に広がっていきます。飛散量は昨年よりは多く、例年の平均よりは少なめと予想されています。 わが国のアレルギー性鼻炎は、スギ花粉症もダニによる通年性アレルギー性鼻炎も、10年単位でみるとこの30年間、増加傾向にあります。まだまだ、花粉症については十分な対策や治療が必要です。昨年、日本耳鼻咽喉科学免疫アレルギー学会の鼻アレルギー診療ガイドラインが改訂され、第9版が出版されました。花粉症の治療についても新しい知見が追加されています。生物学的製剤と言われる、抗体治療薬「抗ヒトIgE抗体」オマリズマブ(ゾレア®)はその代表的なものです。一方、昨年から今年にかけては、コロナ禍下のスギ花粉症シーズンという非常に特殊な状況を経験しています。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による気道感染症(COVID-19)は、人々の生活スタイルと街の風景を一変させました。スギ花粉症対策にもいくつかの新しい注意点が必要となりました。 今回の医療技術セミナーでは、前述のような、スギ花粉症をとりまく新しい状況にどう対応すれば良いのか、についてお話しします。皆さま方の日常診療に少しでもお役に立つお話を準備しています。 皆様のご参加をお待ち申し上げております。
| | 講演プログラム概略 15:00〜17:00
1.花粉症・アレルギー性鼻炎の疫学と今年のスギ飛散 2.COVID 19 3.気道ウイルス感染と花粉症・アレルギー性鼻炎 4. 鼻アレルギー診療ガイドラインの改訂 5. 花粉症・アレルギー性鼻炎の治療の概括 6. 鼻副鼻腔炎と生物学的製剤 7. 抗ヒトIgE抗体 オマリズマブ(ゾレア®) 8. まとめ
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|  | ■講師 | 松根彰志 先生 | | (日本医科大学武蔵小杉病院耳鼻咽喉科学 教授/武蔵小杉病院耳鼻咽喉科学 部長) |
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| | | | <略歴> 1959年 大阪市中央区 出身 1984年 鹿児島大学医学部 卒業 1988年 鹿児島大学大学院医学研究科 博士課程 修了 1988年〜90年 ピッツバーグ大学(米国 ペンシルバニア州)留学 2000年 鹿児島大学耳鼻咽喉科 助教授 2007年 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 准教授 2011年 日本医科大学武蔵小杉病院耳鼻咽喉科 部長(現在に至る) 2015年 日本医科大学耳鼻咽喉科学 教授(現在に至る)
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