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【セミナー概要】 神経診断の仕方の中で、神経症状の診かた・考えかたについて、これまで、3回に分けて「頭痛」「めまい」「しびれ」という三大神経症状と、「(非典型的)脳梗塞」「デメンチア(認知症)」「パーキンソン病」「心因性と紛らわしい疾患」「ふるえ・せん妄」「精神症状・一過性意識障害」等について解説してきました。 これらのお話のキモは病歴聴取にあり、<知識と観察、そして推理>を<情熱>をもって進めていくことの大切さを訴えてきました。実地医家が日常遭遇する脳神経がらみの症状はまだまだあり、残念ながら見逃されてきていることを痛感しています。 今回の医療技術セミナーでは、残されているテーマの中で、「てんかん」「肩こり」「金属」「糖尿病」を取り上げ、日常診療に少しでも還元していただければと考え、解説します。 皆さま、奮ってご参加ください。
なお、当日は、このセミナーが終わったより後、15:30より 最上康生先生による『糖尿病の最新の薬物療法』についての2時間のセミナーの開催を予定しております。このセミナーの受講料は、昼間のセミナーに出ておられれば、夕刻のセミナーの受講料を50%の割引を申し上げます。 | | 10:00−11:00 知っておきたい「てんかん」の現代的問題点 「てんかん」は実地医家にとって縁遠いもの、見たくないものという印象があるのではないか? 高齢者の「てんかん」は増えていて、しかも「非典型的」で気づかれにくい。中でも、「非けいれん性てんかん重積」は認知症と容易に診断されてしまう。これに加え「脳卒中後のてんかん」と「免疫性脳炎によるてんかん」について学びましょう。
11:00−12:00 「肩こり」は万病のもと! 「肩こり」は「座りっぱなしの生活スタイル」に起因し、脳神経内科の外来で遭遇する最も多い病態であり、様々な疾患の背景をなしている。肩こりは「緊張型頭痛」だけでなく、「片頭痛」の頻度も増やし、「連日型頭痛」や「薬剤依存性頭痛」を作る。さらに「浮動性めまい」の最多の原因であり、「表現しがたい不調」や「軽度のうつ状態」などもきたしている。ここでは「肩こり」の診断と治療について学びましょう。
12:00−12:30 昼食
12:30−13:30 日常に潜む「金属」由来の神経症状 各種金属はヒトにとって重要な働きをしているが、その過量や欠乏は思わぬ神経症状を起こしている。鉄、銅、亜鉛、マグネシウム、マンガン、鉛などを取り上げ、症例解説と診断のヒントを解説する。
13:30−14:30 糖尿病による神経障害−末梢神経篇− 糖尿病は高血圧に次いで最もありふれた内科疾患である。代謝異常と血管障害により、様々の神経障害が発生するが、今回は末梢神経障害に焦点を絞り、「脳神経障害」、「体幹ニューロパチー」、「有痛性腰仙髄神経根症」、「自律神経ニューロパチー(起立性低血圧など)」などを取り上げる。
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|  | ■講師 | 福武敏夫 先生 | | (亀田メディカルセンター脳神経内科 部長) |
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| | | | <略歴> 東京大学理学部数学科中退、医学系予備校講師を経て、 1981年3月、千葉大学医学部卒業 同年5月、千葉大学神経内科に入局 千葉県救急医療センター、鹿島労災病院勤務の後、 2000年6月、千葉大学神経内科助教授 2003年4月、亀田メディカルセンター神経内科(2018年10月脳神経内科に改称)部長、現在に至る(内科チェアマン兼任)。 この間千葉大学・徳島大学・福島県医大・亀田医療大学非常勤講師なども歴任。
<著書> 単著「神経症状の診かた・考えかた−General Neurologyのすすめ−、第2版」(医学書院)、「脊髄臨床神経学ノート」(三輪書店) 編著「Dynamic diagnosisに必要な脊椎脊髄の神経症候学」(三輪書店)、「しびれ感」(日本神経治療学会;医学書院)
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